ウコギ(五加木) ~革の手袋~
- 2017/04/22(Sat) -
五加木171

「五加木を切ってくれる?」

畝作りがもう少しで終わろうとしていた時に、家から出てきた家人がそう言った。
鍬を置き、枝切り鋏に持ち替えて五加木を切った。
30本ほど切り、頭を揃えて持って行った。
「この倍くらい切って」と言われた。
戻って同じくらい切った。

「葉を取って」
「畝を終わったら」

キュウリととトマト用の畝である。
連作を避けるように配置を考える。
程なくして終わった。

革の手袋をする。
普通の軍手でやると棘は抜けて指を刺す。
ひたすら枝から出たばかりの葉を外し取る。
4籠になった。

おひたしになって夕食に出たのは言うまでもない。
数日はこれがきっと続くだろう。
好きなので構わない。

「明日も切って。冷凍しておくから」

五加木は桜の樹のそばにある。
早朝に片付けよう。

  羚羊の出るといふ谿五加木摘む  (三村純也)

五加木172

五加木173

五加木174

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ユキヤナギ(桃花雪柳) ~たくさんのしっぽ~
- 2017/04/21(Fri) -
ユキヤナギ171

枝を包み込むたくさんの小花。
まるで動物のやわらかな尾のよう。
それらが空を差して伸びる。
風が吹くたびに、揃ってゆらゆらと。

四月も下旬。
春が辺り一面に谺する。

    雪柳花みちて影やはらかき (沢木欣一)

ユキヤナギ172

ユキヤナギ173

ユキヤナギ174

ユキヤナギ175
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スイセン(八重咲き水仙) ~まちがえないように~
- 2017/04/21(Fri) -
八重咲きスイセン171

山菜の季節である。
私も初々しい野のものを摘んでは籠に入れる。

ところで、テレビの地元局では類似する有毒植物への注意を呼びかける。
新芽の姿形は区別が付きにくく、この時期誤って採集することが多いという。
昨年、県内のある小学校ではスイセンの葉をニラと思って調理に使い、子どもたちが中毒症状を起こした。
その両方を育てている者からすれば、「エッ」と思うが、慣れない人からすれば似ているように見えるのだろう。
夕べもウルイを食したが、これにもバイケイソウの誤食があるという。

いろいろなことに過信は禁物。
知っている、分かっている、大丈夫に気をつける。

スイセンも何種類かが咲く。
八重のスイセンはだんだんに頭が重くなり、茎が持ちこたえられなくなって撓んでいる。
そして最後はいつも頭を地面に付けてしまう。

   清浄な葉のいきほいや水仙花 (岩田涼莵)  

八重咲きスイセン172
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シデコブシ(幣辛夷・姫辛夷) ~それぞれの形~
- 2017/04/20(Thu) -
幣辛夷006

淡紅色の花を咲かせる幣辛夷は家の北隅の人目のつかないところにある。

捩れた花びらが他と違う趣があって、また味わい深い。
その不規則のひらひらに一つの造型の美を感じたりもする。
きっと何らかの意味を持ってまとまらぬ形をつくっているのだろうが。

花もそれぞれ。

私は運転免許の更新を済ませた。

  花辛夷信濃は風の荒き国  (青柳志解樹)

幣辛夷618

幣辛夷610

幣辛夷043
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ヒュウガミズキ (日向水木) ~もしかして~
- 2017/04/20(Thu) -
ヒュウガミズキ170

畑の上を黒い影が、線を引くように速いスピードで通り過ぎる。
もしかしてあのフォルムと飛型は…。
それが遠くで反転し美しい軌跡を作って戻って来る。
今度ははっきりと見えた。
確かめられた。
やはりツバメ、今年初めて見るツバメ。

まずは1羽だけだったが、明日は、明後日はどうだろう。
何につけても、「初」が付くことやものを目の前で体験するのは嬉しいものである。

ヒュウガミズキも咲く頃となった。
小さいな淡黄色の花はみんな下を向く。

  来ることの嬉しき燕きたりけり  (石田郷子)

ヒュウガミズキ171

ヒュウガミズキ172
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セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花) ~「五加木持ってきたの」~
- 2017/04/19(Wed) -
西洋石楠花171

義姉の車が入ってきた。
「五加木持ってきたの」と膨らんだレジ袋を手渡す。
五加木は家にもあり、そろそろ採ろうかと思っていた頃である。
でも、わざわざ棘のある枝から手摘みして持ってきてくださったもの、届けてくださるその思い、黙っていただいた。
「あがって」
「そうもしてられないの。来客があるから」
そう言って忙しそうに車に乗り込み、庭を出て行った。

家の入り口には両サイドに対になって西洋石楠花が植わっている。
東側のが咲いた。
面白いことに二つが同時に咲くことはまずない。
それぞれに組み込まれている開花指令の設定条件が微妙に違うようだ。
西側の方のはもう少し高い気温が好みらしい。
時期をずらして楽しませてくれるので、それはそれでいい。

西洋石楠花の花はひとまとまりに丸くなって、まるでのピンクの手毬のようである。

  空の深ささびし石南花さきそめぬ  (角川源義)

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西洋石楠花174

西洋石楠花175
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ハナニラ(花韮・Ipheion) ~挨拶状と思い出~
- 2017/04/19(Wed) -
ハナニラ171

昔の同僚から退職の挨拶状が届いた。
38年間を勤め上げたと。
一緒の時の懐かしい思い出が手書きで添えられていた。
事務的に通り一辺倒でなく、そんな心遣いを常に持っていた。
誠実、勤勉、適確、信頼、そんな言葉を着ているような仕事の出来る人だった。
これから先のことは書かれていない。
完全にリタイヤして趣味に没頭するのだろうか。

それぞれに新しい生活を始めている四月。

ハナニラがあちこちに顔を出している。
知らないうちに増えている。

    縁とは絆とは春の愁かな (富安風生)
 
ハナニラ172
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