キクザキヤマブキ(菊咲き山吹) ~ひとごとではないひとのこと~
- 2017/07/24(Mon) -
キクザキヤマブキ2171

地区の月定例会合があった。
諸会費の納入を済ませる。
桃井さんの横に座をとる。
会計係の名前と自分の名前と2570円と書かれた封筒を手にして何か困った様子。
処理の仕方が分からないよう。
「お金を入れてそのまま係に出せばいいんですよ」と声を掛ける。
2000円だけを入れて持って行こうとする。
「570円も一緒に入れましょう」

1年ほど前に耳にはしていた。
桃井さんが認知症になっているらしいと。
家が3軒隣の彼は私より4歳ほど年少。

考えれば夜の会合なのに野球帽を被っている。
そして係に渡した後、離れた違う席に坐ってしまった。
かなり進んでいることが伺える。
隣にいた石上さんが小声で話しかける。
「まりこさんも大変みたいで」
封筒の文字は奥様ものものだった。
動けるように、分かるようにと。
でもできなかった。
そんな様子を現実に目の当たりにすると辛い。

会合を終え、家に戻りその様子やらを話す。
家人は言う。
「人ごとではないね」
続けて「誰にでもあり得ることだし。そんなことも互いに考えておかないと」
考えておかないと…。

菊咲き山吹が季節をたがえて咲いている。

  山吹の狂ひ花ある極暑かな (高浜虚子)

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コガタスズメバチ(小型雀蜂) ~取らなければ~
- 2017/07/23(Sun) -
コスズメバチの巣171

一昨日のことだった。

剪定していた。
剪る庭木の中から10数匹の蜂が飛んでくる。
じっとして去るのを待つ。
どこかに巣があるようだ。
伸びきった徒長枝を剪っていく。
さらにもっと多くの蜂が出てきて激しく飛びかう。
身を低くし、静かにしている。
何蜂か分からないが、巣のありかを確かめなくては危険だ。

反対側に回る。
あった。
バレーボールほどの丸い巣。
その大きさと模様などからスズメバチのもののように思える。
庭で初めて見る。
数匹が巣の周りにとまっている。
アシナガバチより大きい。
出入り口には常に監視役が一匹、顔だけを外に向け辺りを見張っている。
困った。

作業をやめ、家に戻って調べ、蜂の種類を確かめる。
庭木に営巣することや巣の特徴からコガタスズメバチだということが分かる。
名前は小型とついてはいるが、普通の蜂に比べてかなり大きい。
性質はとてもおとなしく、攻撃性はないということで、本来は駆除する必要もないとある。
剪定する際に、巣が揺すられてその刺激に怒ったようだ。
そこは、頻繁に作業をする場所のそばにある。
何かの拍子に刺されるおそれがある。
取らなければ…。
巣を取るには早朝か夕方がいいとされる。

翌朝5時、意を決し、帽子と着衣に刺されぬようそれなりの防護をし巣に向かう。
まず巣の周りの枝をできるだけそっと払う。
それでも出入口からは数匹ものが飛び出してくる。
間をおいて落ち着かせながら処理しやすいように枝を切り落とす。
そして駆除スプレーを一気に噴射。
わっと多数の蜂が巣穴から勢いよく出てきて、そこはまさに蜂の巣をつついた様相。
素早く逃げる。

2分後、近寄ってみる。
巣の周りには蜂はいない。
しかしまだ生きているのが近くにいるかもしれないと用心しつつ近づく。
戻ってこないうちにと、巣が付いている枝を剪る。

土の上に置く。
巣は薄い最中(もなか)の皮で作られたようにもろい。
少し触るだけで崩れる。
何層にもなった巣の中には幼虫が蠢めく。
一匹の蜂が力なく巣の外にいる。
フウーッ、うまくいった。
緊張が徐々にほぐれる。

辺りに明るさが増し、完全防備に包まれて体は蒸れる。
覆いを脱ぐ。
部屋に持って行き、見せる。
「大きい~。すごお~い。この蜂の子、食べられる?」
「やめておこう」

  をうをうと蜂と戦うや小百姓   (村上鬼城)

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ヘリオプシス(Heliopsis) ~「細やかな気配り」~
- 2017/07/22(Sat) -
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ヘリオプシスが黄い花を広げる。
放射状に広がる花びらをは小さな向日葵のよう。
モンシロチョウがとまる。
この花には“細やかな気配り”などの花言葉。

子どもたちは夏休みになったと。
まわりはすべてが夏を深くする。

心の夏バテに注意。

   蘂に置く蘂よりほそき蝶の足  (粟津松彩子)

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ヘリオプシスに紋白蝶17
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ヒペリカム・サンバースト(ポンポン咲き金糸梅 ) ~梅雨あけて~
- 2017/07/21(Fri) -
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次々に咲くポンポン咲き金糸梅。
そして一日で次々に萎み落ちていく。

蕊は球状に盛り上がる。
数え切れないほどたくさん。
名の通りポンポンのよう。

梅雨も明け、陽射しが強さを一段と増す。

  世にも暑さにも寡黙をもって抗しけり (安住敦)

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ノカンゾウ(野萱草)  ~暑き花の色~
- 2017/07/21(Fri) -
ノカンゾウ864

野萱草は百合に似た野花。
濃橙色の一重の花びらには薄い筋。
花は朝開き夕には萎む。

  野に咲いて忘れ草とはかなしき名  (下村梅子)

ノカンゾウ928

ノカンゾウ874 - コピー
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イチジク(無花果・ドーフィン) ~まず一つ採って~
- 2017/07/20(Thu) -
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色付き始めた大実のイチジク。

一つ採ってみる。
軟らかく重みもある。
よさそうだ。

まずはお仏壇に。
冷蔵庫に一日入れておく。

半割してデザートに。
しっかりつまっている。
その色艶、見るからに美味そう。

甘い。
みずみずしい。

「鳥に食べられないように網掛けたら?」
「…様子を見て早めに採るようにするよ」

  いちじくのけふの実二つたべにけり (日野草城)

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オカトラノオ(丘虎尾) ~やわらかとのどか~
- 2017/07/20(Thu) -
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いつのころからか、オカトラノオが毎年ほぼ同じ辺りで咲く。
自然に出てきたものなのか、植えたものかははっきりしない。
小さな花は茎の下方から上に向かって進む。
その花穂の様はトラの尾の風格というより、愛らしい白い子猫の尾のように見える。
眺めているとそんな小さな花に虫も遊びに来る。
ひとりのどか。
 
  掌に承けて虎尾の柔かき  (富安風生)

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