
久しぶりにゆったりと休日を過ごす。
クリスマスローズも咲き競い、部屋を潤す。
テレビではオーソリティーが薔薇の剪定を教える。
そのポイントを忘れないうちにと、鋏をを持って庭へ出る。
暮れに我流で剪定したものに、再たび鋏を入れる。
ばっさりと、、元気なものだけにして、低めに、丈を揃え、3~5芽の上を、少し斜めに…。
それらを呪文のように繰り返しながら、全ての薔薇を剪る。
あれもこれもの欲張りが、その勢いと力を分散させてしまう。
その枝が春からどう伸びていくか先を見通す。
葉が内側に茂れば風通しが悪くなる。
一つの株をよく見極めて、余分なものを取り去る。
咲かせる枝をどれにするかその確かな選定。
求められる思い切った判断と決断力。
持てる能力とエネルギーを限定して集中させる。
まるで人の生き方を教えられているような気もした。
作業の後、出かけた園芸店で「リンカーン」という名の薔薇を見つけ、手に入れることにした。
「J・F・ケネディ」は毎年咲いてくれる。
今年辺りは「オバマ」という名の薔薇も出回るのだろうか。
今季はじめて鶫も目にした休日だった。
人の顔俄にさむし鶫飛ぶ (右城暮石)