
寒々とした日が続くと、私は次の歌を思い出す。
だいぶ前のことになるが青山俊董師の講話でお聞きしたものだ。
好きな言葉なのでたびたび引き出しから取り出す。
精出せば 氷る(こほる)間もなし 水車(みずぐるま) (珪琳)
凍てつくような寒の中
水車が回り続けている。
水しぶきは地に着き草につき
凍り付いている。
動く水車やは氷らない。
厳寒のこの時期、体の動きは鈍い。ともすればパワーもその出力を落としがちになる。
手はかじかみ、足は冷えるとも、内には自分の情熱のエネルギーを燃やし続けよう。
心だけは静かに動かし続け、氷ることのないように心がける。
カランコエも咲いてくれた。
乾坤に寒といふ語のひびき満つ (富安風生)