ゼラニウム 〜失敗に学べと〜
- 2008/12/25(Thu) -
西日のゼラニウム

 マリナーズのイチローが、出身地の愛知県豊山町で開かれた「第12回イチロー杯軟式野球大会」の開会式に出席し「失敗から学ぼう」と野球少年らに語りかけ激励した。
彼は日米通算3000安打を達成したシーズンを振り返り、こう述べている。
「この記録の陰には6000回以上の失敗があった。失敗には原因があって学ぶことが多く、失敗を重ねることも意味がある」と。
−中日新聞12/24より−

彼はプロになっての1年目は24安打、打率253、2年目は12安打、打率188だった。
2年合わせて36本しかヒットを打てなかった。
それが3年目にいきなり210安打、打率385を記録し、それ以来15年連続3割を続けている。
打席の三分の二の失敗があり、その失敗に学んだ残りの三分の一の結果が3000安打だと彼は言う。

失敗とは、次に失敗しないことを学ぶための大事な学習教材なのである。
失敗したからこそ、その原因を知り改善の工夫を試み新たなチャレンジが生まれる。
失敗の経験は、おなじ過ちを繰り返さないことへの体験指標といえる。
人は多くの失敗を積み重ね、多くの過ちを繰り返す。
しかしそれらは、よりよい結果を導くための代価だと考えることにしよう。
何もしなくては何も生まれない。失敗を恐れてはどんな結果も生まれない。
何もしない後悔より、何かした後悔の方がいいのである。
求道士イチローの言葉に触れながら「失敗学」を考えた日であった。

西陽を受けたゼラニウムが光と影のコントラストを映し出す年の暮れである。

叱らるゝ人うらやましとしの暮れ (小林一茶)
 
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