
クリスマスローズ気難しく優しく (後藤比奈夫)
クリスマスローズの花言葉を見ると「私の不安を救いたまえ」とある。
荒俣 宏によると
「アダムとイブが楽園を追われた時、きたるべき罪の浄化の象徴として持ち出したのがこの花であり、
以来西洋においては,この花を『楽園の思い出』の象徴とする美意識が生まれた」のだと解説される。
今日はクリスマスイブ、街は華やいだ灯りと軽快な音楽で賑わう人々の心を一層煽る。
楽しげな会話、ロマンチックなムード、温かな団欒、人々は夢心地の時に包まれる。
それぞれに、それぞれのイベントとして個々の思いの中で盛り上がることだろう。
私は音楽を聴きながら静かな夜を過ごすことにする。やはりイブの夜には『くるみ割り人形』がいいか。
時に合わせ、自らの1年を振り返れば、「ああ、あれもこれも、ああすれば、こうすれば」との反省。
心に背負う重い荷物と汚れたガラスは早々に片付け、軽くクリヤーにすることだ。
残された僅かな今年の日の中で、体も心もできるだけ大掃除をしよう。
不況解雇により住む場所を失う人々がいる悲しい年の暮れ、「多くの人々の不安を救いたまえ」と願う。
吾が罪をよく知ってをりクリスマス (上野章子)