
オモトは庭に10株を超えてある。
なぜそれだけあるかははっきりしたことは覚えていない。
正月用の縁起物として買った赤い実の鉢植えを地に下ろしたような気もする。
それが少しずつ増えていったのだと思う。
今それらに花がある。
花といっても普通の花とはちょっと違う。
どちらかというとそのクリーム色や棒状の形はトウモロコシのようにも見える。
もともとは西日本から沖縄にかけての山地に自生している植物だとか。
そう考えれば、氷点下10度以下にもなるここ信州で長年生育しているということはすごいことに違いない。
真冬でもその青々とした葉を落とさないのだから。
それに繋がるのかもしれないが、それにしても「万年青」をオモトとはなかなか読めない。
寒くなった頃の赤い実も期待しよう。
庭できょうも励まされ慰められている花の生命(いのち)と神秘に (居山聞涛)


