
10日ほど前のことである。
シンビジウムに二本の花茎が立ち上がってきていた。
そこで真っ直ぐ咲くように誘引することにした。
支柱を差し込んで下の方から上に向けて、紐で茎を結わえていく。
一本目を終え、続いて二本目のやや斜めに曲がった茎。
三つめの紐で結ぼうと茎を引き寄せたとき「ボキッ」と音がした。
およそ3分の2ほどまでにヒビが入ってしまった。
「まずい」
戻す力がやや強引だったかもしれない。
その上には蕾が7つある。
完全に折れて落ちるまではいかなかったが、ショック。
どうすることもできないので、そのまま放置しておいた。
そして今。
見ればその茎の傷の上の部分は枯れることもなく、普通を保っている。
自然にくっついたのか。
他の蕾と同様に艶もあり元気に見える。
水玉のようなもの(花外蜜腺)もいくつも付けて。
もしかして咲く?
ということで、申し訳ない気持ちと期待を持ちながら気にして毎日見ている私。
このごろ、いろいろにミスが多い。
気をつけよう。
クリスマスローズが咲いていた16年前のことを思い浮かべ変わらずに生きている (居山聞涛)

