
高校の卒業アルバムを開いた。
ふと、あることを確かめたくなって。
最初のページはギリシャ建築の柱にも似た正門。
そして様々な行事のカットが続く。
後半に各クラスの集合写真と一人ひとりの顔写真。
各学年10クラスある大人数の学校だった。
私は3年9組。
確かめは済み、必要なことは分かった。
しかし、中に収められているコトやヒトの大部分は記憶の輪郭が曖昧となっている。
3年間共に過ごした様々な色と輝きの青春がそこにはあったはずなのだが。
少しの感慨と余韻の時に浸り、また寝室の本棚に戻した。
ピチュピチュピチュと彼岸桜にメジロ。
このところほぼ毎日のようにいろいろな木に来てくれる。
多くの場合、複数や群れで来るが今回は一羽だけだった。
鳥もたまには仲間から離れて一人になりたい時もあるのだろう。
桜枝に目白来て物思いにふける冬日和 (上武旋転子)
