心の色 ~蕗谷虹児『銀の吹雪』~
- 2023/01/14(Sat) -
蕗谷虹児『銀の吹雪』2

蕗谷虹児の『銀の吹雪』の中に「心の色」という詩がある。

 吐息は水色
 涙は紫
 そして悲しみは青みどり
 微笑(ほほえみ)は黄いろ
 笑(ひ)は赤
 そして喜びは
 桃黄(ももき)色
 嫉妬(ねたみ)は灰色
 恨(み)は眞黒(まっくろ)
 色めちゃめちゃの
 怒りの色

喜怒哀楽、あるいは感情を表す色として。
「そう」と頷くか、それとも違う色に変えるか。

心の中にある思いを。
抑えて、押さえて。
飲み込んで。
包み隠して。
顔にその色が出ないように。

   目が覚めたら雨だった一月の暖かな朝2時45分お茶を飲んでいる  (居山聞涛)

蕗谷虹児『銀の吹雪』挿画1

蕗谷虹児『銀の吹雪』挿画2
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コメント

吹谷虹児、懐かしい名前に、思わずにっこり^^
高畠華宵。竹久夢二・蕗谷虹児。一連の華麗で詩情あふれる画家たちに、今の天野喜孝が連なっていることを、思いました。私の幼少時代に、本当に古い子供向けの本があって、芸術がその中に詰まっていたと思います。幼少の時に触れるものこそ、本当に良い物でありたいですね^^
2023/01/14 08:24  | URL | mimiha #-[ 編集] |  ▲ top

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