
蕗谷虹児の『銀の吹雪』の中に「心の色」という詩がある。
吐息は水色
涙は紫
そして悲しみは青みどり
微笑(ほほえみ)は黄いろ
笑(ひ)は赤
そして喜びは
桃黄(ももき)色
嫉妬(ねたみ)は灰色
恨(み)は眞黒(まっくろ)
色めちゃめちゃの
怒りの色
喜怒哀楽、あるいは感情を表す色として。
「そう」と頷くか、それとも違う色に変えるか。
心の中にある思いを。
抑えて、押さえて。
飲み込んで。
包み隠して。
顔にその色が出ないように。
目が覚めたら雨だった一月の暖かな朝2時45分お茶を飲んでいる (居山聞涛)

