
久しぶりに山あいにある小さな村の美術館へ出かけた。
知人の彫刻展が開かれている。
ヤギがいて、猫がいて、牛がいて、ヘビも加わったり。
動物をモチーフとして、あたたかさとやさしさ、諷刺とユーモア、愛と正義等をテーマに機知に富んだ作品の数々。
屋外の木々の下、テラスの上、そしてアトリエ棟内では畳に、風呂場に、壁と障子にと、展示も工夫されて観る者を惹きつける。
心洗われた思い。
そして刺激と励みに。
庭の薔薇も咲く花と散る花が同居して。
ミニュエットは淡いピンクを濃ピンクが縁取る中輪。
私にもいくつもの物語があったのだと薔薇見ておもふ (上武旋転子)


