
昨日の朝、食事を終え、お茶を飲みながら仕事の段取りを考えていた。
と、窓の外でジョウビタキの声がする。
ツッツッツッ。
そしてカタカタカタと。
立ち上がってガラス越しに庭を見る。
番がいた。
一羽が木を移れば、もう一羽がその後を追いかけて横へ。
梅から桜、臘梅に楓にと。
ときどき、離れて視界から消えたりするが、またすぐに戻ってくる。
雄にはガーデンチェアーの背も止まり心地がいいらしい。
そんなことを繰り返しながらしばらく、ツッツッツッ、カタカタタと。
睦まじく楽しそうに。
雌が降りてクリスマスローズの葉の上に。
そして海老根の横に移動すると赤い小さな実を見付けて嘴に挟む。
この時期だからそれはマサキのだろうか。
微笑ましい二羽の様子を見ていて、ふと浮かんだのは武者小路実篤の色紙。
描かれた南瓜に添えられていた言葉は「仲よき事は美しき哉」。
「また髪を切ってね」と言われた。
名古屋へ出かけるらしい。
今日の午前中の仕事を済ませてからしよう。
今日の日もすでに終わりぬ一日のわが成せしことの少なさを思ふ (松)

