
米大統領就任式で22歳の詩人アマンダ・ゴーマンさんが自作の詩「The Hill We Climb(私たちがのぼる丘)」を朗読した。
その未来に向けた力強く希望に満ち、心に染み入る美しいパフォーマンスをCNNの映像で見た。
そして翌日和訳された全文を読んだ。
“嘆きながらも、私たちは成長した。”
“傷つきながらも、希望を抱いた。”
“疲弊しながらも、挑戦した。”
社会について、国家について、政治について問いかける。
平和とは、国民とはと呼びかける。
“慈悲と権力を、権力と権利を私たちが融合させれば、愛が私たちの遺産になる。”
“そして、私たちの子どもたちが生まれ持って得るものが変わるだろう。”
“だから、私たちに残された国よりも良い国を残そうではないか。”
結びの言葉を聞きながら、あの、白黒テレビ時代に、雄弁に語りかけていた同じ国の若き大統領を思い浮かべていた。
“光はいつもそこにある。私たちに、光を見る勇気があれば。”
“私たちが、光になる勇気があれば。”
昨日は雨の日。
外に出ずの一日。
私の部屋にはポニーテール。
同じ場所で10数年の生き方をじっと見られて。
北風にたちむかうその場所この時間 (居山聞涛)

