ミンミンゼミ(ミンミン蝉の交尾) ~明日なきと知るよしもなく~
- 2019/08/19(Mon) -
ミンミンゼミの交191

昨日の昼前のことである。

畑で苦瓜を採ったあと、藤のそばを通ったら、急にミーンミーンと大きな鳴き声。
声のする辺りに目をやると葉の陰にミンミンゼミがいた。
それも2匹。
しかも交尾中。
それぞれが頭を反対方向に向け、上下になって繋がる。

この状態ではどちらが雄雌はよく分からないので横に回る。
すると上のには丸みを帯びた平たい腹弁が見える。
彼が雄、先ほどの声の主だ。
下のは産卵管の周りを広げて受け入れている。
大事なときをあまりおジャマしてはいけない。

部屋に戻り苦瓜を渡す。
わが家の夏の料理には苦瓜が欠かせない。
「半分に切って中の綿を取って」
ハイハイ。
「刻んだのの水を絞って」
ハイハイ。
「あれやって、これやって」に言われるがままに素直に昼食のお手伝い。

食後、気になったのでもう一度見に行った。
2匹ともいなかった。
オスは新たな求愛行動に出かけたか。
メスは産卵の場所をさがしにか。
産卵後はすぐに死ぬという悲しい宿命を背負って。

初めて見た蝉の愛しあう姿。
今夏、私の思い出に加わる一つのページ。

   鳴く哀れ鳴かざるあはれ蝉一と世  (大橋敦)

ミンミンゼミの交192

ミンミンゼミの交尾193

ミンミンゼミの交尾(雄)191

ミンミンゼミの交尾(雌)191
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