風に乗って紫雲の上に
- 2008/03/04(Tue) -
八重の梅

  故郷の福木の上に東風(こち)吹きて 小さきなりし父の顔 (文)

母が手を握って最期を看取ったという。
そうすることは、もう何年も前から、父との約束だったと。
最後はスーッと静かに息を引き取ったと。

綺麗な顔をしていた。
信州から 持ってきた「干し柿」をそばに置いた。

母は背筋を伸ばし、ピンとして座っている。
崩れた姿がない。
完全主義者らしい母だと、姉は言う。

柿は一緒に棺に入れてもらい、彼岸でゆっくり食べてもらおう。
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コメント
おはようございます!
お母様
今は気丈に振る舞っておられますが…
気をつけてあげて下さい。
一段落した時、ガクッとされますので…

大変でしょうが頑張って下さい。
2008/03/04 05:50  | URL | 薄雪草 #-[ 編集] |  ▲ top

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