
「干し柿、作らんかな。ちょっとばかしだけど」
岩上さんが平核無柿(ひらたねなしがき)を箱に持ってきてくださった。
果樹農家で、梨、林檎に加え、柿も作っておられる。
「うちじゃだいたい剥き終わったもんで」と。
ありがたくいただく。
離れた畑に大きな柿の木が2本あった。
その頃は自前の干し柿を多く作った。
しかし8年ほど前に伐った。
富士林檎もそろそろ出荷が始まってきたようだ。
ついでに、親戚へ10㎏を発送して貰うようにお願いした。
早速、晩に皮を剥き、朝に干した。
久しぶりの作業は楽しかった。
できあがるのは12月の遅く。
柿干してけふの独り居雲もなし (水原秋櫻子)


