庭に二種類のハナイソギクがある。
一つは黄色い筒状花が優位でその周りにほんの小さな白い舌状花を持つもの。
もう一つは筒状花はそのままに、舌状花だけが発達して普通の小菊のようになったもの。
どちらもイソギクが他との自然交配で派生したものらしいが、なんらかの作用によって違う形が生まれたようだ。
今、その二つが隣り合わせに咲いている。
仲良し姉妹といった感じ。
見ているとヒラタアブがやってきた。
花が少なくなってきたこの時期ゆえ、彼らにとっては嬉しい花にちがいない。
私は書店に出かけ、来年のカレンダーを買ってきた。
爪切れど秋思どこへも行きはせぬ (細見綾子)




