
茄子とオクラを片付けていた。
そこに「ツッ、ツッ、ツッ…」と、今年初めて耳に届く聞きなれたジョウビタキの声。
ああ、いつものように忘れずに来てくれたのだ。
探せば、雄の一羽が豊後梅の枝に止まっていた。
ジョウビタキがわが家に姿を見せるようになってから20数年になる。
もちろんその個体は代替わりしているのだろうが、私には同じ鳥が毎年来てくれているように思えてしまう。
今ではこの時期になると、その飛来をいつかいつかと楽しみに待つようになった。
そのうち雌も姿を現すはずだ。
そしてこれからの3月まで、その声が庭に畑に響くことになる。
どうぞごゆっくり信州で冬越しの逗留を。
一羽来てすぐ一羽来て尉鶲 (坂本宮尾)


