
2年前の今日、私は自身のイベント初日を迎えていた。
大勢の知人友人の支援と助力によって、開催にこぎつけることができた感慨ひとしおの貴重な体験だった。
その日、《五月の風を受けながら居る》というタイトルのついた文を一人のホテルで書き残した。
あらためてそれは胸に流れ来る大きな喜びと昂揚感に包まれた時間と空間だったことを思い起こす。
思い出す様々のアルバムの中に今私は身を置く。
ああ、いい風だ。
ああ、いい香りだ。
ああ、いい景色だ。
そうだ、私は今子どものころに戻っている。
夢。
現実。
過去。
これから。
今私は五月の風を受けながら、ここにいる。
ここに。
多くの来場と温かい励ましを頂戴して10日間が無事に終わった。
そして私のこれまでの歩みの中でも記念すべき大きな出来事の一つとなった。
時が経過し、ややもするとその時の熱い思いを忘れてしまっている自分がいる。
今一度、その意味と決心に立ち戻らなければと反省する。
歳の節目となる三年後にもう一度、そんな思いも沸々と…。
おだまきや老いゆく夫の歳を追ふ (岩城のり子)


