
「俳誌『馬酔木(あしび)』を主宰したのは水原秋桜子」
そのことを学んだのは高校の「現代国語」の授業だったと記憶している。
きのう、ひょんなことから、当時教わった先生の名前やお顔などが頭に甦ってきた。
そのあとしばらくしてから、「古典」の先生とご結婚なさったのではなかったか。
あれから何十年…、よく覚えていたものだ。
馬酔木の花言葉には「二人で旅をしよう」「清純な心」「献身」などがあるという。
秋桜子の『馬酔木(あしび)』の名付けにはどんな思いが込められているのだろう。
その花が今ちょうど盛りとなっている。
花は瞬時に過去のいろいろな出来事や人との思い出を呼び起こしてくれることがある。
来し方や馬酔木咲く野の日のひかり (水原秋桜子)

