ガイラルディア(天人菊)  ~「へ・い・わ」~
- 2017/08/15(Tue) -
天人菊171

内側に赤褐色、外環に黄色の花はガイラルディア。
植えてからもう10年近くなる。
それからこうして毎年、暑いこの時期にたくさんまとまって咲く。

実は植えた折にはこの花の名前を知らなかった。
いろいろと検索し調べる中で、それがガイラルディアであり、和名に天人菊とある事が分かった。
そして別に「特攻花」と言われているとも知った。
忘れぬように短い文にして残しておいた。

 昭和20年夏の夜明け、喜界島からは多くの若者が沖縄へ向け飛行機で飛び立った。
 島の娘達は彼ら特攻隊員等に花を手渡し見送った。
 花を道連れにするのは忍びないのか、ある者は窓から落とし、ある者は滑走路にそっと置いたという。
 決意の若者へ、娘の祈りともに渡されたのが「天人菊」であった。
 「お母さん」と叫びながら搭乗していく若者達は、程なくして「天人」になった。
 今、その島では当時のままにその花が咲き続けているという。
 そんな悲しい歴史を伝える花である。

周りをやさしく包む黄色は島娘、中の濃い赤は覚悟の若者…。
八月、そんなことを思いながら風に揺れる花を見る。

   いつまでもいつも八月十五日  (綾部仁喜)

天人菊172

天人菊173
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コメント

8月15日終戦記念日。
ガイラルディアが「天人菊」の他に「特攻花」の別名を
持つのを始めて知りました。
若者達は「天人」になりその花が咲き続けて悲しい歴史を伝える花になったとのこと、あまり好きではない花でしたが、見る目が変わりそうです。

2017/08/17 10:40  | URL | しーちゃん #-[ 編集] |  ▲ top

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