都会の静かな早い朝 ~日常と違う窓から眺める風景~
- 2017/02/15(Wed) -
東京の朝1

起床はどの場所であれどの布団であれいつも同じ。
一年中ほぼ変わらず3時過ぎに体は目覚める。
この時期は起きてから明るくなるまでの時間が長い。
家ならすることもあるが、旅の部屋なら静かにしているほかない。
ベッドライトを向けて持参した文庫本の『晩年』を開く。
読み進めて「道化の華」でようやく3分の1。
分からないでもない人生観と危うい生き方と…そんな世界もある。

最近昔の本を読むことが多くなった。
内容をすっかり忘れていたりして、どれもが初めて読むような感覚がある。
進歩も成長もないと思うが、今の自分に合っている気がする。

髭を剃る。
バスに浸かる。
着替える。

音を立てないようにそおっとカーテンを引く。
目に映るのはオレンジの光が届き始めた静かな海のある風景。
動くものはほとんどなく、まだ都会は働く外の顔を見せていない。
それぞれ今日という日のための準備を整え過ごしている時。

自由の女神が見下ろせる。
その向こうにはスカイツリー。
左に目を向ければレインボーブリッジ。
奧に東京タワー。

いつもなら臘梅にヒヨドリがいて。
椿の枝葉の中をメジロが遊んでいて。
庭をのんびり雉鳩が歩いていて。
ジョウビタキのかわいい挨拶が聞こえて。
そんな日常と違う風景が広がる朝。

6時35分。
そろそろ起こす。
予定をたててあるのだから。

  詩に瘦せて二月渚をゆくはわたし  (三橋鷹女)

東京の朝2
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コメント

おはようございます。3時とはずいぶん早いですね。
文章から外国を旅されているような感じです。
楽しい旅となりますように。
2017/02/15 08:32  | URL | miya #QgzHyuJk[ 編集] |  ▲ top

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