歩く ~城山から見える南アルプス~
- 2017/02/01(Wed) -
城山から01

「行ける?」
「いいよ」

シューズを履き替える。
庭先の道の手前で立ち止まり、右か左か決める。
左、山の方へ。
歩く。
その度にコースや距離は適当。

目指すは城山。
その一直線に伸びた200数十段の階段を登るのは結構きつい。
スタスタと軽やかに先を行く家人。
休みつつ歩を進める私。
脚力は逆転している。
息が切れる。
登りきると赤い鳥居が待ち構える。
潜って見晴らしに立つ。
南アルプスが眼前に広がる。
とんがり帽子の塩見を挟んで、南に荒川、北に仙丈など。
いつ来ても眺めがいい。

佇んで5分。
「帰るか」
「うん」
古い石垣のある遊歩道に沿って歩く。
その傍の林檎畑にはいつぞやはタヌキがいたことを話しながら。

「この道、行ったことがないから通ってみよう」
「いいね」
まずい。
人の家の裏庭に通じる道だった。
引き返す。

家も近くになり、梨畑に人影。
岩崎さんが剪定している。
「お疲れ様です」
「散歩かな。いいな、仲良くて」
笑って繕う。

小一時間。
良い運動だ。

「カリンまた切ってくれる?」

互いに、互いの衰えを見て分かるほどに感じつつある。
できることをできるだけし合う。

  木のひかり二月の畦は壊えやすし  (加藤楸邨)

城山から02

城山から03

城山から04
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