
チルドゆうパックが届いた。
姉からである。
ローストチキン2袋が入っていた。
クリスマスに間に合わせて。
去年も、一昨年も、その前の年も…。
遠く離れて住む末弟をいつも気遣ってくれる。
お礼の電話を入れる。
「ちょっとだけど。こんなことしかできなくて」と姉。
そして「この間の柿ありがとう。美味しかったよ」
私が送ったのは林檎のサンフジだった。
「林檎じゃなかった?」
「ああごめん、そうりんご。このところこんなことばかりなの」
「ははは、いっしょいっしょだよ」と笑う。
季節の折々の小包で消息を尋ね合う。
互いの存在に感謝しつつ。
一つはクリスマスの夜に。
一つは年越しに。
年の瀬やチルド便の姉ごころ (あや)

