サザンカ(山茶花) ~白寿の言葉~
- 2016/11/15(Tue) -
サザンカに蜂1

定期購読している月刊誌がある。
その12月号の表紙のサブコピーには『白寿語録 堀文子99歳 驚くこと。感動すること。ただそれだけあればいい』

5頁の特集は人の生き方、あり方として考えさせられる深い言葉に溢れている。
その中の1頁は白寿記念インタビュー。
堀さんは答えて次のように語る。
一部を抜粋する。

― 私は自分に対して冷たい人間ですから、自分の経歴やしてきたことなんていちいち覚えていないのです。
  私にとっては常に「現在(いま)」しかないのです。
― 私が確かに生きているという今日。全身、全霊を傾けて考え、嘆き、感動することのできるのが今という時間なのです。
― 九十九といっても、齢がたまっただけのこと。歳を取ったから偉い、なんて冗談じゃない。
― 人間は生きている限り、未熟なのです。この齢になっても、私は自分に対する不満が山のように溜まっています。
― 99歳になるというのは初体験です。
  人の一生は毎日が初体験で、喜びも嘆きも時の流れに消え、同じ日は戻らず、同じ自分もいないのです。
― この世に同じ人はふたりといないんですね。“私”という人間はこの世にたったひとりしかいない。何と不思議なことでしょう。
― あるのは“私”という人間だけです。「孤独」なんていって甘ったれていられない。ひとはそもそも孤独なのです。 

99年生きてきたという裏付けから発せられる女性の言葉、直截的で真っ直ぐで強い。
白寿の今なお、筋を通し芯のある生き方をされておられる。
冒頭には白髪を湛えた堀さんのお顔、本当に美しい。
歳はこう取りたいものと、憧れる。

 “私にとっては常に「現在(いま)」しかないのです。”
 “全身、全霊を傾けて考え、嘆き、感動することのできる今という時間なのです。”

今一度胸の奧に墨書する。

蜜を求めて雨粒を乗せる山茶花にフタモンアシナガバチ。
奧へ奧へ。

   今といふ刻わがいろに秋生きる  (山崎荻生)


サザンカに蜂2

サザンカに蜂3
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コメント

おはようございます。私若いころから、堀文子さんの大フアンなんですよ。昔、軽井沢辺りに住んでいらっしゃったころからの。
素敵な文章を載せて頂き有難うございました。実に今・現在あるのみですね。
2016/11/15 08:31  | URL | miya #cFKu0mzQ[ 編集] |  ▲ top


白寿記念インタビュー、心に響きます。

人間は生きている限り、未熟なのです。
99歳になるというのは初体験です。

私も99才に比べれば若年ですが同じに初体験をしているのだな~~~つて思いました。

 “私にとっては常に「現在(いま)」しかないのです。”
素晴らしい生き方をされているのですね。感動です。
2016/11/15 09:24  | URL | しーちゃん #-[ 編集] |  ▲ top


この世に同じ人間は二人と居ない。
ですから驚く事 感動する事も無限に存在しますね。

人工知能が人間よりも勝る事は
永遠に来ない様に思えて来て嬉しいです ♪

自分は平凡な人間だと思っていましたが
この世にたった一人の
稀有な存在かもしれないですね。

そして今と言う時間は
即ち未来と言うことでもあるのかしらん。
未来を生きていると思うとワクワクしますね ♪
2016/11/15 22:28  | URL | 優 #-[ 編集] |  ▲ top

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