銀杏(ginkgo) ~葉を集めて~
- 2007/11/25(Sun) -
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隣り合わせた家と畑の境に銀杏の木がある。今は葉をすっかり落として、白茶の色肌した幹から、真っ直ぐに伸びた枝が空に向かって広がる。その裸木を見ると、無駄なく構築された形は、自然の造型としてまた美しい物がある。光太郎が惹かれ、詩に詠んだ理由が分かる気がする。

イチョウの名はそれが中国から日本に入ってきた時、中国名の鴨脚樹(ヤーチアオシユー)をヤーチャオと聞き,さらにイーチャオ、そしてイチョウとなったといわれる。確かに一枚一枚の葉を見ると鴨の脚の形に似ており、なるほどだと思う。併せて、英名のginkgoは、日本からヨーロッパに紹介された折、「銀杏」の音読み(ginkyo) の y を g と誤記したことによるものだとあるから、これもまた楽しい。

そんな銀杏の葉を集めて焼き芋をした。芋は今年収穫した「鳴戸金時」だ。3時間ほど燃やしておきができたところでイモを入れる。2時間ほどして取り出すと香ばしい焼き芋となる。うまくできた。丁度昼時だ。帰省していた息子は「まるで栗を柔らかくしたようだ。この中の透明になった飴色が何とも言えんね」「焼き芋屋のイモとは全然違う。高級和菓子のようだ。これ、東京に持って行けば高く売れるよ」とワイワイがやがや我が家の休日の昼は賑やかな時間が流れる。

銀杏黄葉昨日のことは忘れたい 武井梅仙

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コメント
おはようございます!
いつも思うのですが
写真がいつも素晴らしいですねー
哀愁を感じます!

銀杏の名前の由来
へーーーーっ!
なるほどと一人で感心しています。
2007/11/25 10:07  | URL | 薄雪草 #-[ 編集] |  ▲ top

本当の焼き芋の味
こんにちは〜
息子さんは、小さい頃の本当の焼き芋の味を覚えているのですね!
私も、よく小学校から帰ると祖母が火鉢(古いですね笑)の灰の中から取り出して、おやつだよ〜と渡された懐かしい思い出があります。ともすれば灰の中でもこげている所もありましたが、そこをよく歯でかじって食べました。美味しかったですね〜
2007/11/26 12:40  | URL | sae #-[ 編集] |  ▲ top

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