バラ ~冬薔薇(ふゆそうび)~
- 2007/11/21(Wed) -
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霜降りても、その身を整え芳しき香を漂わせる薔薇の花、周りのものたちが一つ一つと冬色に染まりゆく中にあって、その姿はけなげでもあり哀れにも思う。木枯らしに身を震わせて、木々が葉衣を脱ぎ捨ててもなお、その色は艶を醸す。耳を澄ませば、今そこからは音なき音、声なき声が聞こえてくる。うすべにいろの、ふゆそうび。

この花びらを傘にして、雨蛙が佇んでいたのはいつのことだっただろう。


淋しさは愉しさに似て冬薔薇 (中村芳子) よき言葉聴きし如くに冬薔薇 (後藤夜半)


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コメント
おはようございます!
福岡も朝夕は冷え込んできました。
しかし、芸術と文学の造詣の深さには
感心します。

私も今日から冬装備です!
2007/11/21 11:01  | URL | 薄雪草 #-[ 編集] |  ▲ top

冬装備・・・
確かに、此方も、冬装備です!
うまいなぁ・・薄雪草さん!

寒そうな冬薔薇。
空の色も、こんな感じに薄いですよね。
2007/11/21 18:42  | URL | chiemi #-[ 編集] |  ▲ top

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