
職場の同僚から松茸をいただいた。おそらく大型店で販売されるとしたら数千円にもなろうかと思われるほど傘の大きさ、茎の太さそして長さにおいて立派なものである。早速松茸汁として味わった。その感想を言葉にするにはあまりにも意味のない話だ。やめよう。豊作だという今年、彼は32本も穫ったという。今夏の猛暑は松茸にとって過ごしやすい寝床となったようだ。
さまざまな菊の話題もチラホラと届くようになった。近くには菊人形で有名な寺もある。きっとテーマは「風林火山」だろう。
ところで我が家の菊の今年のできはなんと評価しよう。20株ほど並んで植わっている菊は、一つの株にどれも数えらきれないほどの花がびっしりと咲いている。そういう点ではしっかり育って花丸を付けたいところだが、しかし、すべてにおいて背丈が高く伸び過ぎているのが悲しい。ほとんどの株がが1㍍をゆうに超す。昨年までは30~40センチの高さで揃って咲いていた菊たちだ。花は長く伸びた先端にあるため、鑑賞するにはいい目線をなかなか作れない。それが残念である。全体の姿と形はそういう点からして花と茎がアンバランスである。原因は分かっている。過肥によるものだ。「過ぎたるは及ばざるがごとし」そのままである。何事もそうだがやはり適当にほどほどがいい。
まあ、それはそれでよしとしよう。花はそこにある。また来年育てるうえでデータとして引き出しにしまっておこう。
松茸や知らぬ木の葉のへばりつく (松尾芭蕉) 今日はまた今日のこゝろに菊暮るゝ (松尾いはほ)