意思を持った若い頃(木彫) ~「悩み多き者よ」「されど私の人生」などと~
- 2016/03/08(Tue) -
意思の人1

 もし私が入社試験の面接官だったとしたら、必ず一言次の質問をします。
 「あなたはこれまで人生に悩んだことはありますか?」と。
 そしてキッパリと、「悩んだことは一度もありません」と答えた人は採用しませんと。
叙述は不確かだが、これはたしか若い頃読んだ亀井勝一郎の文章の中にあったと記憶している。
悩むということは自己をしっかり見つめていることに他ならないと説いていたように覚えている。

勢いに任せて荒々しく自刻像を作ったのは悩み多き20代の頃だった。
それがなぜだか毀損されることもなく手元に残っている。
表現の巧拙は別として、手放せない思い入れがどこかにあったのだろう。

頭部に用いたのは小柿。
かなり堅牢な材だった。

最近になって下の部分に少し手を加える。
欅材をチェーンソーで切り取って、そのまま晒しておいたのを台座に据える。
それに馬の蹄鉄を。
アンバランスの妙。
静慮の中に動勢あり、沈思の中に情熱あり…。
そんなことなどを。

  肩に手をかけて話せば暖かし (大場白水郎)

意思の人2

意思の人3
この記事のURL | 彫刻を作る | CM(1) | ▲ top
<<『春』(竹下夢二) ~“幸福(しあわせ)をさがしに”~ | メイン | クリスマスローズ(Christmas rose) ~あなたの心に~ >>
コメント

顔を上げ 風に向かって進む青年と
疾走する 駿馬がオーバーラップして来ます
力強い素晴らしい作品ですね ♪
2016/03/08 15:55  | URL | 優 #-[ 編集] |  ▲ top

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
| メイン |