ノリウツギとヤマアジサイ(糊空木と山紫陽花) ~冬には寂多と味彩~
- 2016/01/03(Sun) -
冬紫陽花161

ディスプレーに表示された04で始まるナンバーは知らない地域からのものだったので一瞬取るのを躊躇った。
「おれ、わかる?川崎の…」
「ああ、もちろん。懐かしい」
声を聞くのは35年ぶりだろうか。
川崎在住の知人と言えば思い当たるのは彼しかいないのだから。

高校の頃、私の家の隣に下宿していた一つ上の先輩。
卒業後は一人故郷を離れて大都市に職を得、そして家庭を築いたのである。
電話では私の父のこと、母のことをよく覚えていて、その思い出を具に語ってくれる。
少し酒が入っているようで、耳に入る声が明るく大きい。
私をあの頃の愛称のちゃん付けで話し続ける。
お孫さんのこと、若夫婦のこと、じいじとしての自分のこと、亡くなられた奥様のこと…10分ほどほとんど一方通行だが。
私は近況報告を少し。

「東京出ててきたら、必ず寄ってよ」
「きっとそうする」

でもなぜ突然電話してきたのだろう。
毎年年賀状はやりとりしてきているのだが。
もちろん今年も届いている。

そんな正月二日の夜のことであった。

多くの紫陽花は秋までに剪定して短く切り、形を整える。
一方、その冬姿も好きで、数株はいつもそのままにしておく。
いつもながら、その枯れ色のままの形の、なんとも言えぬ趣に惹かれる。

   琴の音とウイーンの音交互に三日かな  (あや)

冬紫陽花162

冬の紫陽花163
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2016/01/03 10:13  | | #[ 編集] |  ▲ top

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