
昨日は青空の広がるいい天気だった。朝は久しぶりに肌寒さを感じた。重ね着をし園芸セットを胴に巻いて作業をする。「盗人萩」をすべて伐った。家への入り口のサザンカの下やヤマブキ、ルドベキアタカオの横など、知らないうちに大きく広がってたくさん生えていた。伐るそばから、衣服にまとわりつく。しかも手で払ってもなかなか落ちない。少し難渋しながらすべてを伐り終わった。
作業を終えて、庭をぐるりと歩くと、花櫚は実が大きく膨らみ、山茱萸は小さな実を赤く染め、柿も色づいて秋色が目に付く。その中にあって、空の青を背景に百日紅が赤い色をなびかせている。補色に近いそのコントラストがまた美しい。しかしよく見ると、だいぶ長い間楽しませてくれた百日紅にも茶色い房が目立つようになってきた。ドウダン、ナンテン、ハナノキの葉も赤くなりつつある。そろそろ秋の彩りの仲間へバトンタッチの時期だ。
その後、公募展の飾り付けがあったので出かけた。あの猛暑の中、鑿を振るった自分の作品と久しぶりの再会だ。作品の割れが心配だったが大丈夫だった。息子は石膏の直付けで私は欅と檜を用いた木彫である。息子の作品と並べて展示されるのは少し面映ゆい。
枝先へ枝先へ花百日紅 星野立子