ニラ ~白い花は黒い種になりシジミチョウが~
- 2007/10/06(Sat) -


 一面を白くして賑わっていた韮の花は、秋の声とともにその色を潜め形を変えて直立して並ぶ。それはまたそれで、その一角を切り取って眺めると、景色として違った趣と味わいがある。

そこへウラゴマダラシジミがつがいでやってきてとまった。じっとして動かない。黒い種を足でしっかり抱きかかえている。とまるからにはきっと何か目的があるのだろう。「二人で何しているの?」と声をかけたくなるような睦まじい光景だ。

この後、ニラは緑の葉も色を無くして枯れ草色となり、雪をかぶった後、最後には地上から身を隠す。そして春の声を聞くまで、地下に根を張り出番をじっと待つ。


韮の花女人禁ぜし境に入る    山口誓子 

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