ヤマアジサイ(冬の山紫陽) ~枯れ姿にも四十八茶~
- 2014/12/16(Tue) -
冬のヤマアジサイ161

景色の中から鮮やかな色が消えていく。
多くは茶の世界に変わって。

江戸の人々はそんな自然の寂びた世界にも細やかな心をもって味わっていたらしい。
身のまわりのあらゆる微妙な茶の色相の変化に名前を付けて楽しんだと。
それらには四十八茶の名があるという。
繊細な感覚である。
雀茶、鶯茶、狐色、蝉の羽色、香色、媚茶、白茶、金茶、檜皮色、煤竹色、利休茶…。
その付けられた名の一つひとつがなんとも趣深い。
この枯れ山紫陽花の色は「柴染」というのか。

   木も草もためらはずして枯れゆけり  (相生垣瓜人)

冬のヤマアジサイ162

冬のヤマアジサイ163
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