
カネノナルキが咲く。
「二度とない人生だから」で眞民さんは言う。 (『自選 坂村眞民詩集』より 部分)
………(略)
二度とない人生だから
まず一番身近な者たちに
できるだけのことをしよう
貧しいけれど
こころ豊かに接してゆこう
二度とない人生だから
つゆくさのつゆにも
めぐりあいのふしぎを思い
足をとどめてみつめてゆこう
二度とない人生だから
のぼる日しずむ日に
まるい月かけてゆく月
四季それぞれの
星々の光にふれて
わがこころを
あらいきよめてゆこう
………(略)
カネがあるということとカネがないということと、心の貧しさと心の豊かさということ。
持つことと持たないということと、求め続ける華やかな幸せと持続する喜びに充ちた小さな幸せと。
きょうだい4人を育ててくれた小さな母の教え。
12月10日、カネノナルキが咲く。
素敵な花月という名も持つ。
日向ぼこ仏掌の上にある思ひ (大野林火)

