冬の葉 ~良寛の戒語~
- 2014/12/03(Wed) -
冬の葉1

良寛さんに90箇条になる『良寛戒語』がある。
人の話をする姿、その様子について戒める。
その中から拾う。

一ことばの多き
一口のはやき
一手がら話
一人の言いきらぬ中に物言う
一話の長き
一自まん話
一たやすく約束する
一ことごとしく物言う
一物知り顔に言う
一人のことわりを聞き取らずしておのがことを言いとおす
一おれがこうしたこうした
一あう致しました、こう致しました、ましたましたのあまり重なる
一はなであしらう

12月に入り、巷間は賑やか。
いい話、うまい話、見事な話…。
視点と論点、現実と事実、感覚と感性、反省と謙虚…。

聞く、聴く、訊く耳を持つ。
見る、視る、観る目を持つ。
何が本当で何が嘘か。
何が可能で何が不可能か。
何処をを向いているのか、誰に向けているのか。
話していることと話していないこと。
やってきたこととやらなかったこと。
選り分けられる力。

庭の木々に残る葉たち。
美しいものは美しい。

饒舌な語りの中から、底にある真善美を見分ける。

  かくれんぼ三つかぞえて冬となる  (寺山修司)

冬の葉2

冬の葉3

冬の葉4
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