ヤキイモ(焼芋) ~「十三里!」~
- 2014/12/01(Mon) -
焼き芋141

「やきいもしよう」
「いいね」

私は熊手で落ち葉を集める。
台所では濡れ新聞でくるみ、さらにアルミホイルで包んで準備。

火を焼べる。
およそ1時間、おきができる頃。
芋を入れておきをかぶせる。

さらに1時間。
取り出す。
ところどころに皮が黒くなって、いかにも焼き芋色。

割る。
いい飴色、まさに食べ頃。
やわらか。
ほかほか。

「あちちっ」
「いいかおり」
「うまい」
「この少し焦げたところがいいのよね」
「十三里!」
「なに、それ?」
「栗より美味い十三里だよ」
「わからない」
「…………」
「来週もう一度しようね」
「そうだな」

服と帽子に煙の匂いがたっぷりと染みこんでいた。

  畑火よりにほひほのぼの藷焼けぬ   (飯田蛇笏)

焼き芋142

焼き芋1433

焼き芋144
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