
朝の爽涼は車のフロントにも露を覆わせる。
まさに秋気肌にしみ込むうららかな心地よい季節である。
“高く澄みきった青空に軽やかな白雲が浮かび、秋色次第に濃く…”
こんな書き出しで始まる知人からの彫刻個展の案内が届く。
このところいくつもの藝術へのいざないが目を楽しませ、予定を巡らせる。
時間を作り、心を耕しに行こう。
姫向日葵が咲き出したのは2~3日前ほど前からである。
葉が細いことに由来するのだろう、柳葉向日葵の名も持つ。
その鮮やかな黄色が花の少なくなった庭に彩りを添えてくれる。
空気の入れ替わりと同じように花たちもそれぞれに役を替えていく。
天上もわが来し方も秋なりき (中村苑子)

