クジャクアスター ~今日の月どんな月~
- 2011/09/12(Mon) -
孔雀アスター   

薄紅色の小さな花がある。
花びらが形を揃えてきれいに咲く。
風が吹く度に右に左にと揺れる。
優しさ漂う秋の孔雀アスターである。

今晩は明月の夜、十五夜。
十五夜というと、その昔、中学校の国語の教科書に載っていた一茶の句を思い出す。
「名月をとつてくれろと泣く子かな」…、今でもこうして諳んじられる。
ほのぼのとした情景が浮かんでくる句である。
もっとも、一茶が詠んだ中味は単なる情景描写でなく、別のもっと深い意味があったという。
人が月に行く時代になったとはいうものの、空に浮かぶ月はロマンや情緒を駆り立てる。
あるいは自分の心を確かめたり、密やかな願いを託したりする。
今夜、兎の姿は見えるだろうか。
穂芒でも挿して、虫の音とともにその風情を楽しむこととするか。

   けふの月長いすゝきを活けにけり    (阿波野青畝)

孔雀アスター  

孔雀アスター

孔雀アスター 
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コメント

夜の空にある月があまりにも明るくて、手を伸ばしたらつかめるんじゃないかと思ったことがありました。月に手を伸ばして、手のひらで月が隠れたところでぎゅっと手をにぎってみたら、月をつかんでしまったような感覚になりました。手を開いて月を逃がしてあげると、夜空に月がいて私を見降ろしていました。少し、遊ばせてくれてありがとう、お月さま、と心のなかで言いました。

一茶の句とは心の中にあるものが違っちゃってますね。ごめんなさい。
2011/09/15 01:44  | URL | なるみ #-[ 編集] |  ▲ top

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