
いいわるいは抜きにして
花が咲いたらはなをみろ
しづかに
(高村光太郎「とげとげなエピグラム」より)
しづかにはなをみましょう。
ちかよってみましょう。
だまってみましょう。
はなはしづかですから。
はなはひたすらですから。
やりげいとうのはなことばはおしゃれなこいだそうです。
わたしはこうたろうがすきです。
しじんとしての、ちょうこくかとしての、にんげんとしてのこうたろうが。
ちえこのおっとであるこうたろうが。
こうたろうはいちずなあいをつらぬきました。
ちえこはしあわせだったことでしょう。
しづかにはなをみながら、ちえことこうたろうのことをかんがえたりします。
鶏頭を三尺離れもの思ふ (細見綾子)

