
「幼い私」
幼い私が
まだわたしのまわりに生きていて
うつくしく力づけてくれるようなきがする
(定本 八木重吉詩集より)
季節の節目というのはなにか嬉しいものである。
それは周りの景色の中に、自然の営みのなせる不思議さをを改めて感じさせたりする。
そして、自分の中にも「節づけ」を呼びかけたりする。
昨日までと今日これからを裁断する思いにさせる。
連続する日常を立ちどまらせ、振り返る時となったりする。
こうして、節季は気持ちを新たに奮い起こさせてくれる機会となる。
冬至、月光日光は今日を境にその位置を替え、一陽来復となる。
柚子を採って温まろう。
さめかゝる肌に柚湯の匂ひけり (長谷川かな女)
