
「○」
おもえば
鳥はともである
せまいせまい世界だもの
(定本 八木重吉詩集より)
庭の桜の木に鳥がきていますよ
どうやら百舌のようですね
目を通る黒い線と伸びた尾、まちがいないですね
しばらくそっと見ていましょうか
ん、師宣の見返り美人風に顔をこちらに向けていますね
何か探しているみたいですよ
食べものですかね
おっ、首をぐっと伸ばしました
何かをゲットしたようです
何でしょう
倖って顔をしてます
よかったですね
3時になりました
お茶にしますか
そうしましょう
生きるという悲しいことを我はする草木も虫も鳥もするなり (柳沢桂子)


