サザンカ(山茶花) ~自分が磨かれる~
- 2010/12/08(Wed) -
赤山茶花

   「冬」

  木枯らしが吹く
  じっと物事を我慢していると
  自分が磨かれていくような気がする
                     (定本 八木重吉詩集より)

強い風が吹いた。
戸や窓が激しく揺さぶられて音を立てる。
銀杏の葉が巻き上げられる。
細い枝がもぎ取られる。
紫陽花の葉が地を滑るように走る。
うなる風の声。
こんな日、鳥はどうしているのだろう。
林の中でじっとして、じっと考えているのだろうか。

北側に並んであるのは赤い山茶花。
だんだんに咲く。
何事もだんだんだ。

  木枯らしやどちへ吹かうと御意次第 (芥川龍之介)

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