
今日は立冬、冬の字が暦に現れ歌に冬の言葉が詠まれていく。
そんな、季節が寒さを感じさせる頃に咲く花もある。
ヤツデがたくさんの花を咲かせる。
花は乳白色の小さな花が球状に集まって円錐花序をつくる。
朽葉(くちば)色の膨らんだ花盤と拳を握って腕を伸ばしたような蕊が目立つ。
花びらはあるのかないのか、凝らして見なければ分からない。
目をマクロにすると尖塔形の反り返った花びらが僅かに確かめられる。
天狗の羽団扇とも呼ばれる掌状の葉は7あるいは9の奇数に裂する。
8裂はしないのに八手というのが面白い。
きっと縁起良くあれと末広がりの八の字を充てたのだろう。
花の少ないこの時期にその蜜を求めて蜂などもよくやってくる。
空の青をバックにすればそれは虫たちの観覧車。
花八つ手日蔭は空の藍浸みて (馬場移公子)


