アートガーデン(『石は木々に宿る』) ~二月も終わる~
- 2023/02/28(Tue) -
石は木々に宿る052

一本の木に数個の小さな彫刻。
白い大理石と黄銅で出来た作品。
『石は木々に宿る』。

青い空に白い月。
偶然にして素敵なコラボ。

さていつになく寒かった二月も終わる。
出来たこととしなかったこと……。

   ジョウビタキがいる百合根を2個を植えた二月末  (上武旋転子)

石は木々に宿る056

石は木々に宿る055

石は木々に宿る053

石は木々に宿る051

石は木々に宿る054

石は木々に宿る057
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フクジュソウ(福寿草) ~冬時間から春時間へ~
- 2023/02/27(Mon) -
福寿草0521

福寿草が落葉の中に5つ。
笑顔のような黄色の花が。

いつもは大家族のようにかたまって咲く。
いくつものはまだ土の中でもぞもぞしている?
すべてが出て咲き揃うのはもう少し先か。

風も川も鳥も草木も、冬時間から春時間へ。

   福寿草五つ昨日と違う小さな春があってまたきっと明日も新たに  (居山聞涛)

福寿草0522

福寿草0523

福寿草0524

福寿草0525
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シジュウカラ・メジロ(四十雀と目白) ~青い空と桜枝と~
- 2023/02/26(Sun) -
四十雀2251

今度は彼岸桜に四十雀。
ツッピー、ツッピー、ツッピーと。
歯切れの良いリズミカルな声。

嘴を枝に伸ばす。
何を食べているんだろう。

そばに目白もやってきた。
ピチュピチュピチュ。

   「元気かい」「うん、君は」と二つの鳥の声と澄んだ青い空と平和な桜枝  (上武旋転子)  

四十雀2253

四十雀2252

目白225
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ホオジロ(頬白) ~梅一輪~
- 2023/02/25(Sat) -
ホオジロ2241

柿の木にいろいろな鳥がやってくる。
頰白もとまった。
ふだんはどこで寝泊まりしているのだろう。
パートナーはいるのだろうか。

   「新しい自分になるためには捨てなければならないものがある」と書いて梅一輪  (居山聞涛)

ホオジロ2242

鹿児島紅梅1
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フユシラズとハコベ(冬知らず・繁縷) ~小さな春~
- 2023/02/24(Fri) -
1フユシラズ231

二月も残り日が少なくなる。
月の区切りでいえば冬の終わりが近づくということになる。

“思索の小径”には少しのフユシラズ。
あたたかな色がうれしい。
花びらの先が鋏で切ったように三つの山型になっているのもかわいい。

そのそばにハコベも。
小さな白い5弁の花びらは深く切れ込み、ハートに見える。

ピラカンサと箱根空木の徒長枝を切った。

   春はないかと下を見て歩いたら小さなハコベを見つけた詩を口遊む  (上武旋転子)

3ハコベ233

2フユシラズ232-2

4フユシラズ234

5ハコベ235
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雪嶺(南アルプス) ~見える~
- 2023/02/23(Thu) -
1塩見岳

南アルプスが見える。

アトリエや寝室などから東を望めば。
左に塩見岳。
連なって烏帽子岳や小河内岳などが。
朝陽はその嶺々を越えて昇る。

毎日変わらずの景色なのだが、いつ見ても大きな力を感じる。

   雪嶺が穏やかに諭す「落ち着け」「いっぽいっぽ」と二月  (居山聞涛)

2南アルプス

3塩見岳

4南アルプス
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オオサカフユザクラ(大阪冬桜) ~太枝を伐る~
- 2023/02/22(Wed) -
大阪冬桜の伐採051

大阪冬桜はおよそ十一月から十二月にかけての寒い頃に咲く。
そして少し休んでまた春四月にも咲く二季咲きの白い八重桜である。

その幹元に近いところの太枝を伐った。
張り出して横に広がっているのが気になっていた。
ほんとは一月に伐る予定だったが延びてしまった。
すっきりした。
それをさらに短く切って片付けるのに少し時間がかかった。
陽が差す中だったので少し汗をかいた。

   犀川ではコハクチョウの北帰行が始まっている私は冬桜の太枝を伐る  (上武旋転子)

大阪冬桜の伐採052

大阪冬桜の伐採054

大阪冬桜の伐採055

大阪冬桜202204011
                                   2022年4月1日
大阪冬桜202204012
                                   2022年4月1日
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ツグミ (鶫) ~木の仕事~
- 2023/02/21(Tue) -
鶫2202

少しだけ木の仕事をした。

ライラックの徒長枝を切ったり。
源平桃を剪定して形を整えたり。
小径に張り出す姫楮の枝も。
雪柳の頭は抑えて。

鹿児島紅梅が一輪咲いている。
蝋梅の花は昨日より多くなった。

柿の木では鶫が枝をつついている。
皮の中にいる虫でも食べているのだろうか。

   香りがいいからと妻も剪ってきた蝋梅が和室にある  (居山聞涛)

鶫2203

鶫2201
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ソシンロウバイ(素心蝋梅) ~二月の雨の中~
- 2023/02/20(Mon) -
臘梅051

傘を差して外に出た。
さすがに鳥はいない。
福寿草は閉じている。
万作が開きかけている。

長靴の底の土が厚くなって歩きにくい。

アートガーデンも雨の中。
ソシンロウバイがいくつか開いている。
その花びらや蕾の雨粒に周りの景色が取り込まれている。

一枝剪って玄関に置いたらいい香りが広がった。

一日雨だった。

   やがて希望も未来も感情も「無」になって諦念の中で生きていくと言っていた友は今どうしている  (居山聞涛)

臘梅052

臘梅053

臘梅054

臘梅055

臘梅056
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ケンチャヤシ(Kentia palm) ~「雨水(うすい)」~
- 2023/02/19(Sun) -
ケンチャヤシ051

目覚めればしっかりの雨。
雪ではなく。
どうやら一日ずっと。
「雨水(うすい)」の節気どおりに。
地に潤いをあたえ一段と植物に活動を促す。

部屋にはケンチャヤシ。
20数年経つが十分に元気。
幾度か切って繁りを抑えつつ今に。

知人から読書の日々だとメールが届く。
新たな発見があったとやや興奮気味に。
さて私は……。

   冬別れの今朝の太い雨音目覚めの茶の色も濃く  (上武旋転子)

ケンチャヤシ052

ケンチャヤシ053
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『苔の詩(仮題)』(石膏直付け) ~造型を終える~
- 2023/02/18(Sat) -
詩人の肖像正面

一月から進めてきた石膏直付けによる制作をようやく終えた。

表現テーマは早くに決まり、頭に描く人物像も一貫していた。
出刃包丁をメインにタガネと鑿などを用いて造型していく。
顔と首はおよそイメージ通りスムーズに進む。
難儀したのは頭髪のボリュームや流れの表現。
顔とのバランスを取りながら石膏を付けたり取ったりを何度も繰り返す。
すべて納得というわけではないが、区切りを付ける。
氷点下が続く中での水を使う作業であったが、心は切らさずに。

しばらく乾燥させた後、着色して仕上げる。

   山村暮鳥の詩を読みつつ彫刻を造った今年の冬  (居山聞涛)  

詩人の肖像正面1027

詩人の肖像横顔

制作道具
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フクジュソウ(福寿草) ~ひょっこり一つ~
- 2023/02/17(Fri) -
福寿草05111

白い綿毛になった石蕗の黄色い花。
その横にひょっこり福寿草。
春告草がまた一つ。

「やあ、おはよう。ごきげんいかが?」

歩けば庭のそこここに目覚めの花すがた。
見つけてはほくそえむ。

   福寿草一輪耳を澄ませば聞こえる聞こえる聞こえる  (居山聞涛)

福寿草0512

福寿草0513

福寿草0514

福寿草0515
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クリスマスローズ(Christmas rose) ~眼科の定期検診~
- 2023/02/16(Thu) -
クリスマスローズ2151

6ヶ月ごとの眼科検診。
視力は左右とも前回と同じで良好を保つ。
右目に白濁が広がりつつあるのが確認される。
「現在生活に不都合はないようですので、手術についてはもう少し様子を見ましょう」とやさしく丁寧な助言。
次は8月半ば。
進行しないように自分で可能なケアを。

クリスマスローズが咲き始めている。
ここらでの開花は通常今の時期。
ゆえに、“バレンタインローズ”とか“スプリングローズ”の名で呼ぶのもいいかなどとも。
多くは下向き。
そんな控え目の様も好き。

   届いた過去最高額の電気料金一つ二つ三つ庭に春の彩りのふえてうれし (上武旋転子)

クリスマスローズ2141

クリスマスローズ2152

クリスマスローズ2142
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スノードロップ (snowdrop) ~庭を歩けば~
- 2023/02/15(Wed) -
スノードロップ2141

山茱萸の下にスノードロップ。
落葉を押しのけて一輪。
前日には無くて。

いつもなら何本も立つ。
まだ目覚めぬそれらが揃うのも楽しみ。

清らかな白い花しずく。
花言葉には『希望』と『慰め』。

庭を歩けばささやかに春が少しずつ。

   何事もなく生かされ生きている私のバレンタインデーにはスノードロップ  (上武旋転子)

スノードロップ2142

スノードロップ2143
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シンビジウム(Cymbidium) ~「まずい」~
- 2023/02/14(Tue) -
傷ついたシンビジウム1

10日ほど前のことである。
シンビジウムに二本の花茎が立ち上がってきていた。
そこで真っ直ぐ咲くように誘引することにした。

支柱を差し込んで下の方から上に向けて、紐で茎を結わえていく。
一本目を終え、続いて二本目のやや斜めに曲がった茎。
三つめの紐で結ぼうと茎を引き寄せたとき「ボキッ」と音がした。
およそ3分の2ほどまでにヒビが入ってしまった。
「まずい」
戻す力がやや強引だったかもしれない。
その上には蕾が7つある。
完全に折れて落ちるまではいかなかったが、ショック。
どうすることもできないので、そのまま放置しておいた。

そして今。
見ればその茎の傷の上の部分は枯れることもなく、普通を保っている。
自然にくっついたのか。
他の蕾と同様に艶もあり元気に見える。
水玉のようなもの(花外蜜腺)もいくつも付けて。
もしかして咲く?

ということで、申し訳ない気持ちと期待を持ちながら気にして毎日見ている私。
このごろ、いろいろにミスが多い。
気をつけよう。

   クリスマスローズが咲いていた16年前のことを思い浮かべ変わらずに生きている  (居山聞涛)

傷ついたシンビジウム2

傷ついたシンビジウムの蕾
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ホトケノザ(仏の座・三階草) ~ちいさなこえ~
- 2023/02/13(Mon) -
ホトケノザ051

制作の手を休めて庭の『思索の小径』を歩きます。
気分転換に折々そうします。
ところどころにはまだ雪が残っています。
なかなか消えません。

その一角にホトケノザが咲いているのを見つけました。
薄紫のほんの小さな花です。
表情豊かなかわいい花です。
常は三月に溢れるように咲きます。
その株だけはみんなより早く目覚めたようです。
こんなフライングなら歓迎ですね。
「こんにちは」

さて……。

   雪残る小径に一株のホトケノザがある小さなこえがきこえる  (上武旋転子)

ホトケノザ052

ホトケノザ053

ホトケノザ054

ホトケノザ055
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ヒヨドリ(鵯) ~白い月~
- 2023/02/12(Sun) -
鵯052111

前日から一転して青い空です。
周りにはまだ多くの雪が残っています。

剪定を終えた柿の木にやってきたのは鵯です。
「ピーッ ピユルル ピユルル」と大きな声を出します。
「ここはオレのシマだ」とでも。
首をかしげて枝にわずかに残る実に嘴を入れます。
「おいしかった……」
満足気な様子で飛んでいきました。

白い月が浮かんでいます。

   鵯が柿の残り実を食べている二月の白い月のある朝  (居山聞涛)

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二月の白い月
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モズ(百舌・鵙) ~雪の日の情景~
- 2023/02/11(Sat) -
百舌982

昨日は未だ薄暗い時間から雪でした。
朝食前から雪かきです。
後から後から降り積もっていきます。
時間と共に重くなります。
片付けた嵩も増していきます。
手袋の中の手も冷えました。
休憩です。

部屋に入って温かいルイボスティーを飲みます。
真弓に鳥がとまりました。
下に曲がる鋭い嘴が見えます。
百舌でした。
こんな天気の中をどうしたんでしょう。

雪はまだ降り続いています。
また外へでます。
ガーデンテーブルにはいくつも小山ができています。
楓の鳥の巣はかき氷のようになっています。
先に一度かいた小径はすでにやわらかく覆われています。
そこかしこにゆっくり眺めていたい情景が広がっています。

休み休みしながら間を置いて4度しました。
これだけの積雪は何年かぶりです。

   「よいしょっ、よいしょっ」と自らを励ますように妻は雪をかく「少しずつでいいから」と声を掛ける (上武旋転子)

雪の日の情景051

雪の日の情景052

雪の日の情景053

雪の日の情景053-1

雪の日の情景054
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ジョウビタキ(尉鶲) ~「後ろ姿」~
- 2023/02/10(Fri) -
ジョウビタキ2101

柿の木にジョウビタキ。
後ろ姿でもそれはわかる。
黒い翼に白い三角の斑。
銀白色の頭と橙茶色の腹。
しばらくの後、体を向き直し、黒い目のかわいい顔を見せてくれた。

「後ろ姿」という言葉でいつも思い出すのが幸田露伴の文章の一節。

『後ろ姿の香る』
香木を焚くとそのまことの芳しき気は、煙のまだ少しも立ち上らぬ先に迸りでる。
人の心の匂いその人のもまた同じである。
その人の一念が私に向かい、まことに美しきときは、その人が口を開いて言葉を出さずとも、身をもって行いを示さなくても、自ずとその優しき美しきさは溢れ迸り、私の胸に浸み透る心地がする。
この心の匂いをいつも備えている人こそまさに徳のある人というのであろう。(『洗心録』より) 

自分の後ろ姿は人に何を発しているのだろう。
今更過去は上書きできないが。

   柿の木に冬鳥がいる食べものはあるのかと心配した  (居山聞涛)

ジョウビタキ2102
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メジロ(目白) ~卒業アルバム~
- 2023/02/09(Thu) -
メジロ0520

高校の卒業アルバムを開いた。
ふと、あることを確かめたくなって。
最初のページはギリシャ建築の柱にも似た正門。
そして様々な行事のカットが続く。
後半に各クラスの集合写真と一人ひとりの顔写真。
各学年10クラスある大人数の学校だった。
私は3年9組。
確かめは済み、必要なことは分かった。
しかし、中に収められているコトやヒトの大部分は記憶の輪郭が曖昧となっている。
3年間共に過ごした様々な色と輝きの青春がそこにはあったはずなのだが。
少しの感慨と余韻の時に浸り、また寝室の本棚に戻した。

ピチュピチュピチュと彼岸桜にメジロ。
このところほぼ毎日のようにいろいろな木に来てくれる。
多くの場合、複数や群れで来るが今回は一羽だけだった。
鳥もたまには仲間から離れて一人になりたい時もあるのだろう。

   桜枝に目白来て物思いにふける冬日和  (上武旋転子)

メジロ0521
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ソメイヨシノ(冬の染井吉野) ~鳥の巣と小さな彫刻~
- 2023/02/08(Wed) -
冬の染井吉野051

二月の染井吉野。

枝の上に鳥の巣一つ。
大きさと形からして鵯のか。
太い枝の切り口には小さな彫刻。

花の頃の人呼ぶ華やぎの様とはまた違った風情。
冬木の静かな営み。
今は寒さを体に取り込み、その春を待つ。

私は思索の小径を歩く。

   バレンタインの歌が流れる春隣の桜の下  (居山聞涛)

冬の染井吉野054

冬の染井吉野052

冬の染井吉野053

冬の染井吉野055

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ホオジロ(頬白) ~気分もポカポカ~
- 2023/02/07(Tue) -
ホオジロ051

小さくて固い蕾の臘梅にやってきたのはホオジロ。
いつもの澄んだ声が聞けるかと期待したが、発することはなかった。
彼にとって二月はまださえずる季(とき)でないということらしい。

初めて10℃を超える気温。
嬉しいポカポカ。
気分もポカポカ。

しばらく陽気は行ったり来たりつつしながらだんだんに……。

    「今日の肉はやわらかくて美味しい」と言うと「じゃあ明日も同じ肉を買って来る」と言った夕食  (上武旋転子)

ホオジロ052
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クリ(栗・丹沢) ~季節外れの栗ご飯~ 
- 2023/02/06(Mon) -
栗ご飯051

「栗の皮を剥いて」という。
栗は昨秋も多くの収穫があった。
そしていろいろな料理にしていただいた。
また知人や友人達に届けたり、拾いに来てもらった。
その残りをいくつかの袋に分けて冷蔵庫で保存してあるらしい。

調理はもちろん家人がするが、その前段階の皮剥きなどは長年私の仕事である。
結構手間がかかるし力が要るし、ある意味テクニックも必要で私がやった方がよほど早い。

今回は栗ご飯にしてくれた。
長い冷蔵の割には栗そのもの風味はちゃんとあって味わえた。
次に頼まれるのはいつの頃になるか。

   クリスマスローズが二輪咲いた庭を雉鳩がつがいで歩いている  (居山聞涛)

栗ご飯052

栗ご飯053

栗ご飯054

栗ご飯056
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レオパ(レオパードゲッコウ・豹紋蜥蜴擬・ひょうもんとかげもどき) ~ありがとう~
- 2023/02/05(Sun) -
2019年2月10日1
                                  2019年2月10日                          

立春の昨夕、レオパが天命を全うした。
約十七歳。
人の年齢にすればおよそ卒寿頃だろうか。
2年ほど東京で過ごして、信州に来たのは2008年。
それから生活を共に15年の歳月。
今年に入ってからなかなか食事を摂ろうとしなかった。
だんだんに瘦せ細っていった。
いよいよお迎えの時だと覚悟してその準備をしてはいた。
朝、動きがゆっくりとなった。
そして家族に見守られて静かに息を引き取った。

一人じゃ淋しいだろうと7年前にはレオコを同居させた。
二人は睦まじく過ごした。
動かなくなった冷たいレオパのそばに居る彼女の表情はいつもと変わらない。
何が起きているのかきっと分かっていない。

新しい白いハンカチを出してくるんだ。
「埋葬はどこにする?」
「柘榴の木の下がいい」
「そうだね、場所がはっきりわかったほうがいいね」
「実が生るたびに思い出せるし」

私達はレオパロスでしばらくは淋しくなるだろう。
一番密着度の深かった家人はひとしおに。
なにせエプロンのポケットに入れて料理などしていたのだから。
朝の挨拶に手に持って「おはよう」のチューをしていたのだから。

赤い舌を出してペロペロ水を嘗める愛らしい姿。
一生懸命に脱皮する様はなんともユーモラスで。
時には彫刻のモデルにもなった。
なつっこい穏やかな性格だった。

喋らないけど通じ合っていた。
みんなのアイドルだった。
家中が癒やされた。
君のつぶらな瞳は忘れない。
レオパ、ありがとう。

   掌に乗る小さな命は逝った大きな微笑みとやさしい灯だったレオパと15年  (上武旋転子)

2008年8月16日1
                                  2008年8月16日 
2014年12月15日
                                  2014年12月15日 
2017年12月17日
                                  2017年12月17日 
2019年12月4日1
                                  2019年12月4日 
2020年1月3日2
                                  2020年1月3日 
2020年3月29日
                                  2020年3月29日 
2020年12月28日2
                                  2020年12月28日 
包まれたレオパ
                                 2023年2月4日 

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ヒナゲシ(雛罌粟・ポピー) ~いろとりどりに埋め尽くしたいと~
- 2023/02/04(Sat) -
冬のポピー051

土の上にたくさんの新しい小さな株。
それは去年の10月1日に蒔いたヒナゲシ。
来る春に彫刻の周りを色とりどりに埋め尽くしたいと。

そして秋が終わり、冬が来て。
霜が降り、雪が降って。
土が凍る日が続き。
ようやく春立つ日の訪れ。

咲くのは大型連休頃になるか。
その作品のタイトルは『森の子』。
それがやさしいふわふわの花に囲まれた様を思い浮かべて待つ。

   夢見る少女になります麦稈帽子を乗せてポピーの花の中で遠い過去  (奈美あや)

冬のポピー052

冬のポピー053

冬のポピー054

冬のポピー055
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鬼やらひ(追儺) ~『季節飾り』~
- 2023/02/03(Fri) -
鬼やらひ0

小さな季節飾りが十七箱ある。
どれも叔父の手作り。
細かなところまで丁寧に拵えてある。
おりふしに合わせ飾って楽しむ。

二月は節分飾り。
『鬼やらひ』の文字と千代紙を貼った箱にも叔父の心が。
中には定番のアイテム。
金棒と青鬼赤鬼。
朱塗りの台に桝豆。
柊鰯とお多福さん。
毎年揃え並べてもう何年も。
そうそう、「春になって暖かくなったら招きします」との約束だった。

さて今日は豆の用意してくれるのだろうか。

   「過去のすべてを受け入れて今をありのままに生きなさい」と書いてある本を閉じる  (居山聞涛)

鬼やらひ1

鬼やらひ2

鬼やらひ3

鬼やらひ4

鬼やらひ箱
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ジョウビタキ(尉鶲) ~首を下げて~
- 2023/02/02(Thu) -
川のジョウビタキ1

庭からは下に川を見下ろせる。
辺りには先日降った雪がまだ少し残っている。
そこへジョウビタキがやって来て石の上に立った。
ふだんは木に遊ぶことが多い鳥だ。
首を下げ、嘴を突き刺して水を飲んだ。
あまり見ることのできないレアな光景である。
そして体を返し羽を広げて飛んでいった。
1分にも満たなかった。

   もやしのひげをとってというので軽くいいよと答えたら30分かかった  (上武旋転子)

川のジョウビタキ2

川のジョウビタキ3

川のジョウビタキ4

川のジョウビタキ5
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ツグミ (鶫) ~今季初めて見た気がする~
- 2023/02/01(Wed) -
ツグミ051

心地よい冬日和。
栗の木にとまったのは鶫。

何するというのでもなく。
静かにたたずんで。
時々吹く風に首を軽く右に左に向けたりして。
彼の周りだけ時間がゆっくり流れているようで。
私も穏やかな気分となりしばらく眺めていた。
ダンプが通った。
飛んでいった。

今季初めて見た気がする。
もしかすると晩秋の頃には来ていたかもしれないが。

   心地よい冬日和栗の鶫を見ていたらダンプが通った (居山聞涛)

ツグミ052
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