ナンテン(南天の実) ~一月は行く~
- 2023/01/31(Tue) -
南天1302

葉を紅くした南天。
実の多くは食べられて果柄だけ。
わずかに残る艶やかな赤。
小さいのに豊か。

知人が転んで腰椎にヒビとの報。
「キャンバスは届き、さあこれからというのに」と。
その後いかがか。
早めの快癒を祈る。

見上げる空は澄んで青い。
一月は行く。

   長く感じた今年の一月「過去を思わず未来を思わず」と言い聞かせ  (上武旋転子)

南天1301

南天1304
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メジロ(目白) ~桜祭り~
- 2023/01/30(Mon) -
目白051

木々が葉を落とした今の時期は鳥の姿がよく見える。
ほぼ毎日来てくれるのはジョウビタキ、メジロ、シジュウカラ、そしてそれらが苦手とするヒヨドリ。
ジョウビタキは単独だが、それ以外はだいたい群れか複数の場合が多い。

氷点下8℃の朝にメジロが二羽。
体を丸めて。
顔も寒そう。

沖縄では寒緋桜が見頃を迎えているとのニュース。
桜祭りが開かれているらしい。
今、何度くらいあるのだろう。

   仕事進まず「いっぽいっぽ」と自分を励ます足は冷える  (居山聞涛)

目白052

目白053
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ウグイス(鶯) ~一人で感激している~
- 2023/01/29(Sun) -
鶯051

やってきたのはウグイス。
絡み合う冬枯れた蔓草の上に立つ。
あまり動かない。
声も出さず。

全体地味な色。
雄雌同色なのでどちらかは判別できない。
白みを帯びた眉斑と淡黒の過眼線。
肉色の嘴と脚。
鈍い灰緑の頭部と白い腹。
それにやや長い尾。

春から夏の間、知られるその美しいさえずりは家に居てもよく聞くことができる。
しかし、姿を見るのは至難。
私は過去に2回だけで、これでようやくの三度目。
前回は2015年の3月だから8年前になる。

いやあ、うれしい。
ほんとにほんとに。

   冬の鶯きて一人で感激している   (上武旋転子)

鶯052

鶯053

鶯201503262
                                  2015年3月26日
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サザンカ(山茶花) ~雪でした~
- 2023/01/28(Sat) -
雪中山茶花051

雪でした。
積もったのは数㎝と、ほどほどです。
山茶花の葉や花をも覆います。

雪かきをします。
軽い雪です。
さほど力を入れなくても押し運べます。
前庭と道路と二つの入口でおよそ30分。
残るアートガーデンと中庭と裏庭はやめました。
そこは時と自然に任せます。

松山さんの奥様も赤い防寒具で雪かきをしています。
いつにも増して寒い冬です。

   「今年は寒いね」「寒いですね」の交わされる久しぶりの雪かき  (居山聞涛)

雪中山茶花052

雪中山茶花053

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ジョウビタキ(ふくら尉鶲) ~旧友からの電話~
- 2023/01/27(Fri) -
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昨日は今季一番の冷え込みだった。

高校時代の旧友から電話があった。
直接会って話をしたのは7年前の5月。
それ以来ということになる。
「頼みたいことがあって」と。
役に立てるのならと応じた。
彼が求めたモノをすぐに箱詰めして宅配便で送った。

ジョウビタキがいる。
常よりまるく膨らんで見える。
彼らも内側の羽毛に空気の層を作って今の厳しい寒さから身を守っているのだろう。
人がダウンを着るように。

   友から電話来てベータやVHSの話互いにレコードは未だ捨てられずと笑い (上武旋転子)


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スパティフィラム(Spathiphyllum) ~包むようなやさしい形の白い花~
- 2023/01/26(Thu) -
スパティフィラム050

私の部屋のテーブルの上には数年前に購入したスパティフィラムがある。
艶やかな緑の葉と白い花(苞)の取り合わせが美しいと。
でも咲いたのは買ったその年のみ。
以後は葉だけの姿。
株は2倍ほどの大きさになって成長しているのに。
なぜ?。
花が咲くための肥料不足か、それとも日光が足りないのか。
これまでも気をつけてきたつもりではある。
よくわからない。
今年こそ包むようなやさしい形の花にお目にかかれるといいのだが。

   「記録的な」という言葉どおり強烈に冷える静かにして温まっている  (居山聞涛)

スパティフィラム051

スパティフィラム053

スパティフィラム054

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時の象(かたち) ~朽ちた切株と苔と茸~ 
- 2023/01/25(Wed) -
冬のキノコ051

7年前の夏に栃を伐った。

その切り株は朽ちて苔に覆われている。
それにたくさんの茸が生えていた。
形からしてサルノコシカケの一種だろうか。
それら三つが合わさる時の情景。

今日も夕食に茶碗蒸しが出た。

   時の象(かたち)となって栃の切株と苔と茸がある  (上武旋転子)

冬のキノコ052

冬のキノコ053

冬のキノコ054

栃の伐採

栃の切株1
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ドウダンツツジ(満天星躑躅の冬芽) ~旧友との思い出~
- 2023/01/24(Tue) -
ドウダンツウtジの冬芽051

たくさんの冬芽が揃い出て。
満天星躑躅も春待ちの様。
その時が来るまでと、今は固く閉じてはいるが。
それには秘めた熱量と意志を見る。

中に蟷螂の卵鞘が一つあって。
立春まであと10日。

   満天星躑躅は旧友との思い出の花である五月の   (居山聞涛)

満天星躑躅の冬芽052

満天星躑躅の冬芽053

満天星躑躅の冬芽054
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オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) ~ところどころで~
- 2023/01/23(Mon) -
オオイヌノフグリ051

一年で一番寒い時期を迎え、頬をなでる風は冷たい。
陽射しはあるものの、あまり気温は上がらない。

庭のところどころではオオイヌノフグリが咲いている。
まだ数は少ない。
でもこの青い花を見ると、春は遠くないことを感じる。

たくましく生きている小さな命たち。
見ている私を見守ってくれているよう。
見ている私に語りかけているよう。

    旧き友との語りの中で苦あり楽あり我が身の來し方を思う冬の日  (上武旋転子)

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オオイヌノフグリ053

オオイヌノフグリ054

オオイヌノフグリ055
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サザンカ(山茶花) ~山茶花はなぜサザンカか~
- 2023/01/22(Sun) -
山茶花051

『山茶花はなぜサザンカか』(外山滋比古著)という随筆集がある。
一つの文章はどれも2頁で完結し、それが78篇収められている。
発行年からしておよそ30年ほど前に購入したと思われる。

本のタイトルにもなっている『山茶花はなぜサザンカか』については次のように解説する。
 山茶花という名自体が誤り。
 「山茶花は実はつばきの花なれども、古来、誤用し来れり」(『言泉』)
 「本来は茶梅と書くのが正しい」(平凡社『俳句歳時記』)
 古くはサンサカ、あるいはサンザカであった。
 それが「変化」し「転じて」サザンカになった。
 これは「音位転倒(メタセシス)」の例だと考えられる。

さて生垣の赤い山茶花はまだ咲いている。
ところどころには茶色くなったまま残った花や蕾も。

   チューリップ咲いたと一月の花便り目に見えて日脚は伸び  (居山聞涛)

山茶花はなぜサザンカか

山茶花はなぜサザンカか2

山茶花052

山茶花053

山茶花054

山茶花055
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デンドロビウム・キンギアナム(Dendrobium kingianum) ~強い香りが広がる~
- 2023/01/21(Sat) -
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部屋にキンギアナムが放つ強い香りが広がる。
通常は2月に開花することが多いが、今年はやや早め。
2003年の夏、隣町の蘭植物園で小さな鉢植えを買った。
以来、毎年咲いてくれる。

葉の間から伸びた何本もの細い花茎の先に10数個ずつの花。
大きさは2㎝前後。
白一色に見えるが、目を寄せると、下の唇弁には細かな薄紫が散らばり、その奥にはレモン色も。
お月さんのような蕾もかわいい。

蘭植物園はそれから7年後に閉園となった。
株は何度か植え替えをして、大きくなった。

    「3時のバスに乗るから迎えをお願い」と旅から電話「分かった」と切り風呂を洗う   (上武旋転子)

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キンギアナム053

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キジバト(雉鳩) ~睦まじく……~
- 2023/01/20(Fri) -

雉鳩052

庭にキジバトが降りてきた。
続いてすぐにもう一羽。
そして寄り添う。
つがいなんだろう。
たぶん右の体が大きい方がオス。
やさしい表情の左がメス。
一つがが動けば一つが後をついていく。
睦まじくていいなあ。
そばにいればポカポカ……。

秋の本展から関西(宝塚)へ巡回していた作品が4ヶ月ぶりに返ってきた。

    睦まじき雉鳩二羽「夫婦」とはと考えた冬一人  (居山聞涛)

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返却作品

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ビデオテープ  ~笑われるかもしれない~
- 2023/01/19(Thu) -
ビデオテープの処分1

これを見て「えっ、まだ持っていたの」と笑われるかもしれない。
片付けていたのは一つの本棚にぎっしりと収まっていたビデオテープ。
何年にもわたって録画したもので、きれいにプリントアウトされたタイトルが背に貼られる。
ジャニス・ジョプリンやウッドストックなど、市販のものもわずかに混ざっている。
手に取ればどれもこれも懐かしい。
そのすべてを焼却処分にしようと。
全部並べて数えたら434本あった。
燃えるゴミの袋に整え入れて9つになった。
一つの袋でもかなりの重量となる。
一度に出すと迷惑になるだろうから、数回に分けて出すことにする。

もちろんビデオデッキもあってまだ使えるが、当然処分する。
空いた本棚は分解して出そう。

家人は旅からまだ帰ってこない。
夕食はレストランで牡蠣フライ定食にした。

   朝一番のお茶を飲もうとして座った途端に湯呑みを倒した絨毯が濡れた  (上武旋転子)

ビデオテープの処分2

ビデオテープの処分3

ビデオテープの処分4

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キセキレイ(黄鶺鴒) ~脚は冷えないのか~
- 2023/01/18(Wed) -
黄鶺鴒051

庭から川を見たらキセキレイがいた。

冷たい水の中に細い脚を入れ、辺りをキョロキョロ見回している。
小刻みに場所を移動し、立ち止まっては長い尾を上下に振る。
時折首を下に向けては嘴でつついている。
何か餌になるものでもあるのか。
脚は冷えないのか。

チチッチチチッチッ…と声を出しながら上流の葦の中に消えた。

   冬の川に黄鶺鴒がいる尾を上下させ嘴を水の中に入れ  (上武旋転子)

黄鶺鴒053

黄鶺鴒052

黄鶺鴒054
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シャクナゲ(石楠花の冬芽) ~表紙で判断しない~ 
- 2023/01/17(Tue) -
石楠花の冬芽051

昨日目にした言葉。
「本の表紙で判断しない。中身をじっくり見ないと……」

たしかに。
作る方、売る方は人の注意をひくようにさまざまに工夫して装幀する。
私も何度か経験がある。
買って、数ページ開いてから、がっかりしたことが。
先を読むことをやめたことが。
すぐに処分したことが。

それは人についても言えることかも知れない。
表面だけを見てすべてを判断してはならない。
その人の真実は見えないところに隠されていることがある。
明るい振る舞いの中に涙の苦悩があったりする。
爽やかな笑顔の裏に悲しみの過去を抱えていることがあったりする。

石楠花にたくさんの花芽。
咲くのは4月の初め。
素敵な花を咲かせるには冬の過ごし方が大切。

    「じゃあお願いね」と家人は4泊5日の旅に出かけた料理のできない私  (居山聞涛)

石楠花の冬芽052

石楠花の冬芽053

石楠花の冬芽054

石楠花202104031
                                     2021年4月3日
石楠花202104032
                                     2021年4月3日
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オタフクアジサイ(お多福紫陽花の冬芽) ~「髪を切って」と~
- 2023/01/16(Mon) -
お多福紫陽花の冬芽051

「髪を切って」という。
年に何度も頼まれる。
美容院に行ってちゃんとしてもらえばと思うのだが。
予約も要らないし、好きな時間にできるし、気楽だしお金も節約できて……ということなのだろう。

全体を短くカットし、最後にうなじにレザーを当てて終了。
鏡を後部に回して仕上がり状態を見せる。
「OKで~す。ありがとうございました」  
およそ30分。

逆もあるかと言えばそれはない。
私はずっと近くの理容店を利用している。
だいぶ伸びてきた。
今日行くことにしよう。

オタフクアジサイも芽を膨らめている。

   こむらがえしで目が覚めた痛い冬の朝だった  (上武旋転子)

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お多福紫陽花の冬芽053

お多福紫陽花の冬芽054

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2022年7月20日のお多福紫陽花041
                                   2022年7月20日
2022年7月20日のお多福紫陽花042
                                   2022年7月20日
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山村暮鳥詩集 ~鉛筆で書く~
- 2023/01/15(Sun) -
独唱

昨日は弱い雨が長く降っていた。
寒の時期だから本来なら雪なのだろうが、三月頃の気温になったらしい。
空気が乾燥した日が続いていたのでいい湿りとなった。

毎日鉛筆で本を書き写す。
ものによって2ヶ月から半年ほどかかる。
正確にはいつからだったかは忘れたが、もう何年にもなる。
今は色褪せた文庫の『山村暮鳥詩集』。

書いていると家人が顔を出して「卵を溶いて」という。
ここ数日、夕食に連続して茶碗蒸し。
どうしたんだろう。
嫌いではないのでいいけど。
楽なのかな。

   蜜柑をむいて静かな雨の1月14日だった (居山聞涛)

冬の辞

沈思と榲桲

鉛筆と詩集

山村暮鳥詩集1
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心の色 ~蕗谷虹児『銀の吹雪』~
- 2023/01/14(Sat) -
蕗谷虹児『銀の吹雪』2

蕗谷虹児の『銀の吹雪』の中に「心の色」という詩がある。

 吐息は水色
 涙は紫
 そして悲しみは青みどり
 微笑(ほほえみ)は黄いろ
 笑(ひ)は赤
 そして喜びは
 桃黄(ももき)色
 嫉妬(ねたみ)は灰色
 恨(み)は眞黒(まっくろ)
 色めちゃめちゃの
 怒りの色

喜怒哀楽、あるいは感情を表す色として。
「そう」と頷くか、それとも違う色に変えるか。

心の中にある思いを。
抑えて、押さえて。
飲み込んで。
包み隠して。
顔にその色が出ないように。

   目が覚めたら雨だった一月の暖かな朝2時45分お茶を飲んでいる  (居山聞涛)

蕗谷虹児『銀の吹雪』挿画1

蕗谷虹児『銀の吹雪』挿画2
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サルノコシカケ(猿の腰掛)~木材腐朽菌~
- 2023/01/13(Fri) -
サルノコシカケ051

山茱萸の太い幹にサルノコシカケがあった。
一昨年に出ていたのとほぼ同じ場所だ。
サルノコシカケは木材腐朽菌で幹の内部に胞子が侵入し、樹木を内側から腐らせる。
材質は木と同化してとても固く、手では剥ぎ取ることはできない。
道具棚から木槌を持ち出して、2度3度叩いて落とした。
それでも形は崩れずきれいなまま横たわっている。
胞子が飛散し、ほかの木に影響を与えてはいけないので焼却した。

室内履きを買いに出かけた。
4店目で気に入ったのが見つかった。
毎日履くのだから、見た目も履き心地もいいのが欲しかった。
早速下ろして履いている。

    新しい室内履きを下ろして足が喜んでいる  (上武旋転子)

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サルノコシカケ053

サルノコシカケ054

サルノコシカケ055
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コブシ(辛夷) ~伐る~
- 2023/01/12(Thu) -
辛夷を切る1

毎春には白い辛夷の花。
7~8メートルほどの高さで。
ひらひらとしたそのやさしさ。
好きだった。

一月の枝には多くの花芽があり、それらは三月も末になると開く。
でもそれを昨日伐った。
去年、見納めにすると決めた。
あれやこれやを総合的に判断して伐るのがいいと。

家側に倒れないように伐倒方向を決める。
その側の幹にチェーンソーで45°の楔形の受け口を入れる。
反対側から幹に直角に追い口を切り込む。
狙い通りの方向に倒れた。
幹を短く三本に切る。
枝を払い片付ける。
思いのほかスムーズに捗った。

もう庭でコブシの白い花を見ることはないがそれでいい。
離れたところの姫辛夷と白木蓮は伐らずにずっと残す。

   仰ぎ見ればひらひらやさし辛夷ある空に母の顔浮かぶ  (上武旋転子)

辛夷を切る2-1
                                      
辛夷を切る3

辛夷を切る4

辛夷045
                                   2022年4月6日
辛夷044
                                   2022年4月6日
辛夷043
                                   2022年4月6日
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オオカワラヒワ(大河原鶸) ~想を練る~
- 2023/01/11(Wed) -
オオカワラヒワ051

机に向かって想を練っていた。
一月の内には仕上げるつもりで。

外に高くて通る鳥の声がする。
ガラス戸越しに探す。
染井吉野の天辺近くにオオカワラヒワが三羽いた。
去年の秋にきてくれてから今回で3度目。
嘴は少しピンクを帯びて太い。
親しみを感じさせる顔をしている。

休憩にした。

   構想を練っていたら冬鳥が庭に来て休憩した  (居山聞涛)

オオカワラヒワ052

オオカワラヒワ053
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アイビー(ivy) ~瓶に挿す~
- 2023/01/10(Tue) -
アイビー051

南天の足元にアイビーがある。
違う形や色、斑入りなどの何種類が混ざって。
植えたのはいつだったかは忘れたが、かなりの年数が経つ。
周りは枯れ色の中、そこだけは緑が広がる。

それを家人が切ってきてアオキなどと一緒に瓶に挿していた。
なぜだか赤い唐辛子も入る。
それなりにバランスを考えたのだろう。

   正木を剪定する向こうの水辺で黄鶺鴒が尾を上下させている  (上武旋転子)

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アイビー053

アイビー054

アイビー055

アイビー056

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コウバイ (一月の紅梅) ~小さな蕾~
- 2023/01/09(Mon) -
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梅の枝に小さな蕾。
外の包みはすでに紅をおび。

しばらく冬の光にわずかずつ育ち。
春の陽気が漂い始める頃に花開く。
それまでおよそ二ヶ月の待つ楽しみ。

上を鴉が鳴きながら飛んでいった。

   茶碗蒸しに鶏肉と百合根と銀杏が入っていた八日の朝  (居山聞涛)

1月の紅梅052

1月の紅梅053

202203紅梅1
                                    2022年3月
202203紅梅2
                                    2022年3月
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ロウバイ(冬の臘梅) ~残る葉と古い実と新しい花芽~
- 2023/01/08(Sun) -
冬の臘梅052

西の里山に沈みかける陽。
それがちょうど臘梅の背後に。
自ずと逆光で見る形となる。

通常、この時期なら枝に葉はほとんどない。
でも今年はだいぶ残っている。
実も朽ち色となってまだいくつか。
それらともに、たくさんの新たな花芽も。

   西日さす七日の臘梅に春が隠れている  (上武旋転子)

冬の臘梅053

冬の臘梅054

冬の臘梅055

冬の臘梅056

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凍る ~寒い朝の自然が作る造型~
- 2023/01/07(Sat) -
1月の川051

家の横は川。
庭に立つと、すぐ下に見える。

昨日は小寒。
朝はだいぶ冷えた。

川の一角に氷塊。
降りて見る。

飛沫が凍り、周りの葉や枝を包む。
枯れ花は閉じ込められて氷柱花。
水跳ね量の多いところは層を重ねて太く盛り上がる。
湧き出る泡のようになって広がる箇所も。
同じ場所にあって白い氷と透明な氷ができるのも不思議。

寒い朝の自然が作る造型。
人の手ではなしえない美。

    川に降りて氷塊を見た寒の入り脚が冷えた  (居山聞涛)

1月の川052

1月の川053

1月の川054

1月の川055
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フユシラズ(冬知らず) ~土手を歩く~
- 2023/01/06(Fri) -
冬知らず051

庭の土手。
ところどころに小さな黄色い花。
それはフユシラズ。
朝は氷点下6℃になるのに。
それをものともせずに。
その名の通りたくましく。
「元気だね」

   歳寒の土手を歩く黄色い花がある (実野滸人)

冬知らず052

冬知らず053

冬知らず054

冬知らず055
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ハクモクレン(白木蓮の冬芽) ~「少しばかりだけど」と~
- 2023/01/05(Thu) -
白木蓮の冬芽051

夕方5時過ぎに版画家の友人が訪ねてきた。
そして玄関で提げていた袋を差し出して言った。
「これ鹿の肉。昨日近所の猟師さんが仕留めて、捌いて持ってきてくれたので、少しばかりだけどどうぞ」と。
「わ~、珍しいものをありがとう。どうやって食べるのがいい?」
「煮てもいいし、たたきでもいいけど、焼いて食べるのが一番かな」
「分かった。そうする。上がってお茶を飲んでいって」
「こんな時間だから帰る。またあらためて。じゃ」と踵を返した。

早速、夕食に半分をいただく。
肉は濃い赤色。
レア感で焼く 。
思いのほかやわらかく、牛や豚とは違った食感。
家人も「臭みもなくて美味しいね」。
食後「とても美味しかったよ」とメールを送った。
彼とは学生時代からの長い付き合いになる。

木々にも冬の営みが見える。
白木蓮にたくさんの花芽。
やわらかな毛が覆う。
咲くのは三月下旬頃になるか。

   友人がくれた鹿肉を夕食に正月四日  (上武旋転子)

白木蓮の冬芽052

白木蓮の冬芽053

白木蓮の冬芽054

202204031白木蓮
                                   2022年4月3日
202204032白木蓮
                                   2022年4月3日
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ジョウビタキ(尉鶲) ~新年の挨拶~
- 2023/01/04(Wed) -
尉鶲051

東京に住む高校の同期生に葉書を書いていた。
私は年賀状終いしたのだが、テノール歌手である彼は毎年送ってくれる。
その返信である。

外に「ツッツッツッ」と尉鶲の声がした。
ガラス戸の前に立って外を見る。
真弓の枝に止まっていた。
距離にして4㍍ほど。
彼も私に気づいたようだ。
「明けましておめでとう」と挨拶する。

郵便局へ行きポストに投函した。

   尉鶲が真弓の枝にいたから「明けましておめでとう」と挨拶した  (居山聞涛)

尉鶲052

尉鶲053
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初詣(正月二日) ~心澄ませ新たなる思いを~
- 2023/01/03(Tue) -
2023初詣1

昨日初詣に出かけた。
毎年決まった古刹に。
家を出たのは8:30。
車を走らせておよそ30分で着く。
時間が早いこともあってか、比較的すいている。
破魔矢とお守りを納める。
参拝者も少なめで、杉の参道をスムーズに進む。
各所にはまだ雪が残っている。
階段を上がって本堂に。
心澄ませ新たなる思いを胸に手を合わせる。
順路に従って降りる。
三重塔の脇を下って鐘楼の横に出る。
今年も打鐘は禁止となっている。
新しい破魔矢とお守りを求める。
駐車場を出る頃には車の列ができていた。

   心澄ませ内なる思いを人に見せず語らず手を合わせる初詣  (上武旋転子)

2023初詣2

2023初詣3

2023初詣5

2023初詣4
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初日の出 ~神々しさに祈り願う~
- 2023/01/02(Mon) -
2023初日の出1

元旦、展望の利く高台の小さな公園へ。
そこがここ数年、初日を拝む場所。
すでに10数台の車。
正面に南アルプスの山並み。

山際が少しずつ明るくなる。
7時18分、一角が強く光る。
そして昇る。
神々しい。

しばらく祈り、願う。
まぶしい。

周りの車が動き出す。
私も帰路に就く。
清々しい。

   昨日と同じ朝陽なのに初日はどうしてこうも神々しいのだろう  (居山聞涛)

2023初日の出1-2

2023初日の出2

2023初日の出3
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元日(令和五年) ~何回目の卯年~
- 2023/01/01(Sun) -
正月玄関飾り051

目覚めて新(あら)たしき年の今朝。
さても何回目の卯年。

玄関に松鶴屏風。
前に対の獅子頭。
その両側に白兎。

よりよくあれ。
よりよくなれ。

   喜びも悲しみも去年(こぞ)に置いて年明く  (上武旋転子)

正月玄関飾り052

正月玄関飾り053

正月玄関飾り054
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