ナツメ(棗) ~手間のかかる作業~
- 2022/10/31(Mon) -
銀杏

ご近所の小松さんが銀杏(ぎんなん)を持ってきてくださった。
きれいに洗った実を小袋に入れて。
とても手間のかかる作業である。
毎秋のことでありがたい。
我が家では茶碗蒸しに入れることが多い。
感謝していただこう。

私は棗を摘んだ。
一つ二つ口に入れつつ籠に。

   日々刻刻時は休まずさても十月尽私は何に区切りを付ける  (実野滸人)

棗1

棗2

棗123

棗3
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フジバカマ(白花藤袴) ~霧の朝~
- 2022/10/30(Sun) -
白花藤袴041

小さな花の中からくねくねとよじれた雌蕊が伸び出る。
それらが絡み合うようにしてもじゃもじゃとなる。

通常の藤袴が咲いたのは九月の半ば。
それより一月半遅れて今、白花の藤袴も。
時には11月にと、この花はおよそ「霜降」過ぎに咲くことが多い。

霧の朝だった。
それもまた川に近いこの地域ならではの秋景色。

   11:08「庭でスケッチしています。陽射しが暖かくて」と届く私も一人静かに秋をしていた (上武旋転子)

白花藤袴042

白花藤袴043-1

白花藤袴044
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ピラカンサの実(Pyracantha・タチバナモドキ) ~柘榴を採った~
- 2022/10/29(Sat) -
ピラカンサの実041

ピラカンサに柿色の実。
これから冬にかけて。
小鳥たちにどうぞ私を食べてと。
ほどよく一口サイズの大きさで。

秋のいろいろな実り。
私は一つだけ残っていた大きな柘榴を採った。
何するわけでもないが。
いい色と形だなあと。
そういえば柘榴を紙絵で作った智恵子が亡くなったのも十月だった。

   BIRTHDAY CONCERTを開くという友人中学からフォーク一筋にしてその実りはまだ続く  (実野滸人)

ピラカンサの実042

ピラカンサの実043

ピラカンサの実044

柘榴の実041

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ナデシコ(撫子) ~春になったら~
- 2022/10/28(Fri) -
ナデシコ04100

ガーデンに広がるマリーゴールド。
その中に白、ピンク、赤い色の花。
数えられるほどにナデシコが残っている。

切って挿そうと思ったがやめた。
そこで静かにまっとうさせるのがいいと。

マリーゴールドが咲く前にはたさくんだった。
また春になったら蒔こう。

   ナデシコわずかに咲いてラジオから「思秋期」流れて過去と今のしみじみ  (上武旋転子)

ナデシコ04101

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落ち葉掃き ~新しい竹箒~
- 2022/10/27(Thu) -
アートガーデンの落ち葉掃き040

李が葉を落とす。
桜からも落ちる。

私は掃く。
先日買ったばかりの竹箒で。
やわらかい穂は掃きやすく。
多くを集められ。
葉の小山ができる。

ただ一つの目的、一つの動き。
ただひたすらに。

   落ち葉掃く秋の朝無我無心の吾となる  (実野滸人)

アートガーデンの落ち葉掃き041

アートガーデンの落ち葉掃き042

アートガーデンの落ち葉掃き043

アートガーデンの落ち葉掃き044
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セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字) ~何かに似ている~
- 2022/10/26(Wed) -
関屋の秋丁字041

白い小さな長い筒状の花はセキヤノアキチョウジです。
か細い茎にいくつもが並んで。
ぶらぶら揺れて。
この花を見る度に何かの顔に似ていると。
たとえば両耳を立てたキツネ君。

昨日は仙丈と塩見が薄く雪化粧していました。
そして毎朝の最低気温が気になるこの頃です。

   深い秋に咲くちさき花のあって遠くにはゆったりと初冠雪の峰  (上武旋転子)

関屋の秋丁字042

関屋の秋丁字044

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ハナミズキ(花水木) ~紅葉と赤い実~
- 2022/10/25(Tue) -
花水木の紅葉041

庭の木々も少しずつ紅葉を始める。
見える中で早いのはハナミズキ。
この木のは落ち着いた赤。
そうした葉に混じって艶のある赤い小さな実も。

「ツッツッツッ」と聞き慣れた声が届く。
どうやらジョウビタキが近くにいるようだ。
毎年のこと、渡ってきて3月まで滞在してくれる人なつっこいかわいい鳥だ。
そのうちコムラサキやピラカンサの実を啄んだりする姿が見られることだろう。

   空澄みきってさわやかに赤い木の実から秋の唄が降りてくる  (居山聞涛)

花水木の紅葉042

花水木の紅葉044

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スズメバチ(小型雀蜂の巣) ~「イタイ!」~
- 2022/10/24(Mon) -
1蜂に刺された右手の甲

「イタイ!」
その瞬間、ハチに刺されたことはわかった。

上に伸び出て形を乱している山茶花の徒長枝を剪定鋏で切っていた。
枝を一本一本左手で押さえて右手で切り落としていく。
作業が半分程進んだ時だった、その強い痛みが右手の甲に走ったのは。
すぐそばを一匹のハチが飛んでいった。
急いで家の中に入り、ハチ毒を指で挟んで絞り出し、水道で甲を流す。
そうこうするうちに右手は少しずつ腫れあがり、熱を持つ。
効くかどうか分からないが、とりあえず虫刺されの薬を塗り込む。
そして5分後、山茶花の場所に戻りじっくり辺りを見回す。
するとあった。
中にスズメバチの巣が。
バレーボールより少し大きめのマーブル模様した丸い巣が。

そこは家人がいつも車を駐めるすぐ近くである。
危険だ。
取るしかない。
完全防備の支度。
駆除剤の用意。
慎重に作業。
巣はクロワッサンのようにソフトでもろく崩れやすい。
枝を巻き込んでいた部分をていねいに取り外す。
地面に置くと数匹のハチががこぼれ落ちる。
中にもまだいくつかの姿が見える。
どれもよわよわしくもがいていて飛べない。
その大きさと色と模様の特徴からそれはコガタスズメバチであることがわかる。
うまくいった。
これで安心。
この大きさにするにはだいぶの日数と労力がかかったのではないかと別の意味で感心する。

そのあと、残りの徒長枝をすべて切って高さを整えた。

   秋空の下山茶花剪定すれば蜂に刺されて誰が悪い (上武旋転子)

2徒長枝の伸びた山茶花

3コガタ雀蜂の巣

4駆除された巣

5駆除された巣

6駆除された巣

8死んだコガタスズメバチ
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サンシュユ(山茱萸の実・秋珊瑚) ~「食べられますか?」~
- 2022/10/23(Sun) -
山茱萸の実041

サンシュユが赤い実を付けている。
長球形で艶があり、大きさも含めて茱萸(グミ)に似る。
少し前になるが、訪問客がそれを見て「食べられますか?」と尋ねた。
「漢方薬になるようですが、酸味と渋味があって生食には向きませんね」と答えた。
それでもと思い、「食べてみます?」と一つ採ってお渡しした。
口に入れた彼女は「ん?」と首をかしげて手に出し、「なるほど」と言って捨てた。
一見美味しそうに見えるが、鳥たちが食べている様子もあまり見たことはない。
別名に秋珊瑚の名もあるこの実は秋の情景の一つとして目で味わうのがいい。

〈京都で一人迷子になった〉
〈その上財布まで無くし、街中をオロオロしていた〉
今朝はそんな変な夢で目が覚めた。
京都には10数年も行ってないのに。
心の中で何が動いていたのだろう。

   自分でも自分の心の中を理解できない今朝の夢観音様ならすべてお見通しなのか  (居山聞涛)

山茱萸の実042

山茱萸の実043

山茱萸の実044

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ノコンギク(野紺菊) ~秋深まる~
- 2022/10/22(Sat) -
野紺菊041

明科からは白鳥飛来の映像。
白馬からは初冠雪の便り。
友からは「落葉降りやまず急ぐな急ぐなよ」の歌を添えてのメール。

庭の一角には野紺菊。
それにナミハナアブもやってきて。
空は青く晴れ渡る。

   義姉が葱とホウレンソウを持ってきたので今日は鍋の日  (上武旋転子)

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野紺菊043

野紺菊044

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マユミ(真弓の実) ~小さな秋の色と形~
- 2022/10/21(Fri) -
真弓の実041

真弓にたくさんの実です。
小さな薄紅色です。
丸味のある四角です。
そのいくつかは割れ始めました。
中からは艶のある鮮やかな赤い種が顔を出します。
ここにも秋の色、秋の形です。
5月に咲いたのは目立たない地味で小さな淡黄色の花でした。

私は高校時代の友人のCDを聴いています。
大学受験に向け共に励んだ彼は入学後シンガーソングライターになり、今に至っています。

   真弓の実割れて長閑な時を刻む秋の日吾が作業の手は進む (居山聞涛)

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真弓の実044

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サザンカ(山茶花・朝倉) ~やまちゃはなで~
- 2022/10/20(Thu) -
山茶花朝倉041

数えて11本の山茶花。
生垣の9本、李の下と台所の外に。
その中でいつも一番早い開花は白花の“朝倉”。

蕾はピンク。
内側の花びらはすべて白。
いくつかはすでに散って、そこにも白に混じってピンクのが少し。

だいぶ前に友が言った。
山茶花を見ると「たきび」が口に出ると。

   やまちゃはなでサザンカ漢字では茶の湯がふさわしくひらがなでは童謡になる (上武旋転子)

山茶花朝倉042 - コピー

山茶花朝倉043

山茶花朝倉044

山茶花朝倉045
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テンニンギク(天人菊・ガイラルディア) ~秋だから~
- 2022/10/19(Wed) -
テンニンギク2041

テンニンギクは6月から咲いてまだ今も。
種類と数が少なくなったガーデンのメインとなって。
花は濃いオレンジと黄色の複輪だが、株によってその色の比重は違う。
それに花粉団子をつけた蜜蜂がいた。

隅には仲間に2周も3周も遅れて1本の向日葵も。

そして秋だから、私は菱田春草の作品を鑑賞してきた。

   「若き日は吾にもありき」と秋だから舞い散る一枚の葉にもいろいろが思い出されて (居山聞涛)

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ホトトギス(杜鵑草・時鳥草・油点草) ~斑の模様が~
- 2022/10/18(Tue) -
杜鵑草041

漢字では「杜鵑草・時鳥草・油点草」の字があてられるホトトギス。
角川歳時記には次のように書かれる。

 ユリ科の多年草で、秋、百合を小さくしたような、内側に濃い赤紫の斑点が密にある花を開く。
 山地の半日陰や湿り気の多い所に生える。
 葉は互生し、笹の葉に似て先が少し曲がる。
 斑点が時鳥(ほととぎす)の胸毛の模様に似ているので、この名がつけられた。

今庭の至る所で大株になって咲いている。
黒鼈甲花虻(クロベッコウハナアブ)が花を次々と渡って蜜を吸っている。

   秋風に揺れ並ぶ妖しき模様の花は名を鳥の姿にいただいて (上武旋転子)

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杜鵑草044

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ダンギク(段菊) ~名前そのままに~
- 2022/10/17(Mon) -
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直立した茎をたくさんの小花が円を描くように囲む。
その野の趣をかもす青紫の花は段菊。
充てられた名の通りに下から上へと段々に咲いていく。
本来は温暖な地の植物らしいが、ここ山国信州の環境にうまく順応して。
ほんのりの香りするその花にヒラタアブが休んでいた。
心地よさそう。

   このごろは風にも光にも秋色が感じられて肌もおかしく哀しく  (居山聞涛)

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シュウメイギク(薄桃花一重秋明菊) ~「南アルプスむら」のクロワッサン~
- 2022/10/16(Sun) -
薄桃花一重秋明菊041

道の駅「南アルプスむら」のクロワッサンをいただいた。
3軒隣の西村さんが伊那方面に用事があって、ついでに買ってきたのだと。
先日は道向かいの松山さんがシャインマスカットを一房。
差し上げたりいただいたりのご近所さん付き合い。
ありがたいこと。

貴船菊(桃花八重秋明菊)に囲まれて薄桃色の一重の秋明菊も咲いている。
以前はもっと多く咲いていたのだが、貴船菊の繁殖力に負けてしまったようだ。
別の場所に移植してやった方がいいのかもしれない。

家人は5泊6日で関西への旅。
私は粘土と向き合う日々。
それぞれのスタイルで秋を過ごす。

   修飾する言葉は何にする心に囁き誘い湧かせて秋の不思議   (上武旋転子)

薄桃花一重秋明菊042

薄桃花一重秋明菊043

薄桃花一重秋明菊044

クロワッサン
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キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) ~中を覗けば~
- 2022/10/15(Sat) -
紀伊上臈杜鵑草042

たくさんの黄色い花は紀伊上臈杜鵑草。
その重みで茎は撓み、地に着く。
腰を屈めて鐘状の花の中を覗く。
花びらには無数の赤い斑点。
蕊の周りにはビーズのような小さな丸い粒。
ただ外から普通に見てはわからないところにある美。
見えないところに込める思い。
秋には静かで控え目な花が多い気がする。

   秋に咲く花があって秋が好きだという人がいて誰かをそっと訪ねたくなって  (居山聞涛)

紀伊上臈杜鵑草043

紀伊上臈杜鵑草044

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ハマギク(浜菊) ~朝陽が庭に届く~
- 2022/10/14(Fri) -
浜菊041

朝陽が南アルプスを越えて庭に届く。

それは白い浜菊にもあたり、陰影を強くしてくっきりさせる。
浜の名を持つこの花のふるさとは海辺。
葉は光沢があり厚い。
年季を持った茎は木化している。
寒い山国に移住してかれこれ20年以上になるこの菊。
まったく異なる環境にうまく順応し生を営んで今日まで。

花びらにハナグモを見つけた。

   浜菊に朝陽射し影の濃き秋信濃 (奈美あや)


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浜菊046

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キスジアマリリス(黄筋アマリリス) ~二人の来客~
- 2022/10/13(Thu) -
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白い花びらに赤い網目模様の花はキスジアマリリス。
いつもなら11月から12月に咲くことが多いが、たまにこうして10月に開くこともある。

昨日は午前に二人の来客があった。
このアマリリスの咲く部屋で、昔の懐かしい出来事やこれからことのあれこれを。
運転してきたH女史はその花が気に入ったようで何枚も写真に収める。
93歳になられるH先生は栗ご飯を半分召し上がって、残りを奥様のお土産にしたいと包まれる。
外に赤紫の貴船菊や白い秋明菊を眺めながらの話も弾んで楽しい2時間。
それぞれに庭で実った次郎柿を袋に入れてお渡ししお見送りする。

キスジアマリリスの名は広い緑葉の中央に黄色い筋が走ることに因る。

   爽やかな花姿より斑の葉姿に名を持つアマリリスの咲いて来客のある秋の日 (上武旋転子)

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黄筋アマリリス045

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コルチカム(colchicum・イヌサフラン) ~心細くないか~
- 2022/10/12(Wed) -
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コルチカムが咲いている。
白と薄紫色の階調をして。
山茶花の木の下に。
一輪。

心細くないか。
淋しくないか。

秋だからいいのか。
秋だからいいんだ。

   浮かぶ言葉もなぜか哀調帯びるもの多くなり秋がそうさせる (上武旋転子)

コルチカム042

コルチカム043

コルチカム044
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シュウメイギク(秋明菊) ~秋の憩い~
- 2022/10/11(Tue) -
秋明菊041

朝食は栗ご飯。
デザートは次郎柿。

庭には白い秋明菊。
やさしい花がひらひら。
まるい蕾もゆらゆらゆら。

流れる穏やかな秋時間。

   「あどけない話」を読んで青い空を仰いで秋明菊を眺めて秋の憩い (居山聞涛)

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キブネギク(貴船菊・秋明菊) ~手書きの文字~
- 2022/10/10(Mon) -
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薄紅紫色の八重の花は貴船菊。
ひょろひょろと細長く伸びた花茎の先に。
風に揺れて触れたり別れたり。
そこにある秋の情緒。

そして湧き起こる情感。
松本の友人に葉書を書いた。
電話より、メールより手書きの文字がいいと。

   11月に会えることを楽しみにしていますとペン文字で葉書出す貴船菊の咲く日  (上武旋転子)

秋明菊0412

秋明菊0413

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カキ(次郎柿) ~季節のプレゼント~
- 2022/10/09(Sun) -
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柿を収穫した。

脚立を立てて採る。
木に登ってさらに高いところのを採る。
収穫袋を腹につけ、登って降りて、コンテナに空けてを繰り返し。 
およそ2時間半。
収量はコンテナ3箱。

毎年の季節からのプレゼント。

   朝食すませ「柿穫りしてくるから」と立ち上がれば「気をつけてね」と秋の朝 (居山聞涛) 

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バラ(薔薇) ~秋の雨薔薇(あめそうび)は~
- 2022/10/08(Sat) -
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立ち仕事の目と手を休める。

傘を差して外に出る。
無表情で等しく降っている。

雨粒を乗せてピンクの薔薇が一輪。
裏に回ればその花びらで花蜘蛛が雨宿り。
隠れて蕾も一つあった。

寒い。
戻る。
今月末までには仕上げよう。

   寂しくて哀しくて愛しくて秋の雨薔薇は  (奈美あや)

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雨薔薇10073

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ブルーセージ(Blue Sage・アズレア) ~花蜘蛛がいる~
- 2022/10/07(Fri) -
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空はどんより。
風もあって気温は上がらず。
寒い。
景色は沈んだようですっきりはっきりしない。

ブルーセージが揺れる。
一つの花はドレスを着た女の子のようにも見えてかわいい。
その肩には小さな花蜘蛛。
いつもなら青が溢れて咲くのだが、今年の秋はまばら。
どうしたんだろう。

今日も一枚重ね着した方がよさそうだ。

   夏仕舞いせぬうちにカーディガン羽織って秋の花  (居山聞涛)

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ミヤマカイドウ(深山海棠の実) ~木々に実~
- 2022/10/06(Thu) -
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深山海棠に小さな赤い実。
サクランボのような形。
一見甘くて美味しそうだ食用には向かない。
少し酸味があり、果肉も僅か。
でも小鳥なら好むかもしれない。

いろいろな木に実が生る。
棗が、石榴が山茱萸が。
そして甘柿も花梨も。

   深くて哀しくてさわやかでうれしくていろいろな顔で心を誘って秋 (上武旋転子)

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マリーゴールド(marigold) ~蝶の花園~
- 2022/10/05(Wed) -
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マリーゴルドは夏からずっと賑やかなまま。
どれも毎年のこぼれ種からの花。

そこに蝶がやってくる。
幾種類かの蝶が次々と。
多くはペアでくっついたり離れたりしながら。
楽しい会話でも交わしているかのように睦まじく舞う。
時に花の上で一休み。
口吻さして吸蜜したり。

さても近くの李からは赤くなった葉が落ちて広がる。
だいぶ竹箒の穂が短くなってきた。
新しいのを買おう。

   花の周りに蝶が舞ってたのし花にとまってうれし秋の晴れ一人時間  (居山聞涛)

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コムラサキ(小紫の実) ~いい色~
- 2022/10/04(Tue) -
小紫の実041

ツヤツヤとして。
あざやかで。
いい色だなあ。
小紫の実って。

それ、小鳥も好きなんだよな。
枝にとまって口に入れている姿がよく見られるんだよ。
小さくて丸くて。
ちょうど食べやすいんだろうね。

いろいろにさまざまに十月の情景。
あの人に十月。
私に十月。
みんなみんなにそれぞれの十月。
きょうは何する。

   柿がほしいというのでとりあえず三つ取った見上げれば雲も秋 (上武旋転子)

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小紫の実043

小紫の実044
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キンモクセイ(金木犀) ~返信は香りつきで~
- 2022/10/03(Mon) -
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今のその香り。
それは秋であることを教える。

甘く。
優しく。
温かく。

服を抜け。
胸の奥に。
染み込むように。

毎年の十月。
いつものその香り。

金木犀が咲いている。
幸せ色が咲いている。

   懐かしき友からのメール来て叶うなら金木犀の香りつきで返信は  (居山聞涛)

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金木犀044

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ベンケイソウ(弁慶草) ~強くてたくましい名~
- 2022/10/02(Sun) -
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秋の庭に薄いピンクの散房状の花が咲く。

小さなかわいい星形で。
それは強くてたくましい“弁慶”の名で。
花姿からはほど遠いけど。
でも覚えやすくて。
ずっとそこで。
もう何年になるのだろう。

翅の傷んだ黄色い蝶がとまった。

   赤茶色の蛇がいて四十雀が鳴いていて桜の葉がはらはら落ちてポピー蒔く十月 (上武旋転子)

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ヒガンバナ(彼岸花) ~ポピーの種を蒔こう~
- 2022/10/01(Sat) -
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またもの彼岸花。

最初に咲いたのは八月下旬。
そして九月の中頃にも。
間を置いて今三たび。

不思議で神秘的で美しくて。

中に白花彼岸花が1本。
それに赤トンボが来てくれた。
「私も好きよ」とか。

今日はポピーの種を蒔こう。
半年後を楽しみにして。

   大学2年当尾の里と2009年南吉の半田いまだ忘れがたく彼岸花  (居山聞涛)

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