ヒガンバナ(彼岸花) ~追想の花~
- 2022/08/31(Wed) -
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ヒガンバナが咲いている。
いつもなら9月の中旬頃だったような気がする。
そこにはもっとたくさん埋まっているはず。
その3本だけは何か思い感じるところがあったのだろうか。

立ち姿の品。
花びらの妙。
蕊のライン。
蝶の気分になってその上に乗ってみたくなる。

そして8月も終わる。

   岩船寺から浄瑠璃寺一人当尾の畦の彼岸花今に続く若かりしの追想  (上武旋転子)

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ミスジチョウ(三条蝶) ~その場所と花の匂い~
- 2022/08/30(Tue) -
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韮の花にミスジチョウがとまった。
いい場所なのか。
匂いがいいのか。
蜜が美味しいのか。
私がかなり寄っても気にする様子もなく。
しばらくその場から離れずにいた。
なんか愛おしくなる。

   韮の花に三条蝶いて広げる翅にあわせて一二三となぞる   (居山聞涛)

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ランタナ(Lantana) ~上を見て下を見て~
- 2022/08/29(Mon) -
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出品用の木枠ができた。
スムーズに進み、予定より早めに済んだ。
片付けて庭に出た。

ライラックの枝に小鳥が来た。
四十雀だった。
久しぶりに見る。

すると下の川からアオサギが飛び立った。
少し前にもあった。
餌になるようなものがいるのだろうか

上を見て、下を見てのんびりと歩く。
ランタナの茎にはスキバハゴロモ(透羽羽衣)がとまっていた。
いくつかのキクが咲き始めている。

中に戻ると「都合のいいとき髪を切ってね」と家人が言う。
今度は1週間ほど旅に出かけるのだと。

   祭りの後のような夏の終わりにあるそれぞれの思いアオサギの川から飛び立つ  (上武旋転子)

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マリーゴールド(marigold) ~ユニーク~
- 2022/08/28(Sun) -
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八月も末となりつつあります。
名残惜しむかのように一匹のミンミンゼミが桜の木で鳴いていました。
そういえばことしはツクツクボウシをあまり聞いていません。
ヒグラシも少なかったような気がします。
珍しく雨が多い月でした。

ヒマワリの花はほとんど終わりました。
マリーゴールドはまだ咲いています。
よく見ると蕊の形がちょっとユニークです。

   ふとみすゞの詩を読みたくて書架を開く何処にも見当たらず虫の音届く朝 (居山聞涛)

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ハギ (萩)  ~物語の花~
- 2022/08/27(Sat) -
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萩が咲きました。
赤い旗弁と翼弁に青紫の階調となった舟弁の妙。
それにツバメシジミ(燕小灰蝶)がやって来て。
そこは玄関近くのアプローチ。。
多くの枝は撓んで地面に付いています。

花言葉を開けば「思案、想い、物思い、柔らかな心、前向きな恋」などと。
おりしも最近あらためて読んだ『大愚良寛』の中に、良寛さんが貞心尼さんに贈った萩の歌がありました。
  秋はぎの花さくころは來て見ませ 
         いのちまたくば共にかざさむ (良寛)
お返しに貞心尼さんも詠みます。。
  秋萩の花咲くころを待ちとをみ 
         夏草わけて又も來にけり (貞心尼)
二人が出会った当時、良寛さんは七十、貞心尼さんは三十の頃。
萩の花には昔からいくつもの物語があるのかもしれません。

   萩見て人しのべば小蝶来て寄り添うやさしき朝  (上武旋転子)

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チェリーセージ(Cherry sage) ~読書~
- 2022/08/26(Fri) -
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また赤いチェリーセージの花です。
5月に咲いたあと、しばらく休んでいたものです。
今の風がその頃に似ているかもしれません。
いつ見ても愛らしい表情です。
ヒナが口を突き出して親鳥に餌をねだっているようなのもあります。

このところ古い良寛さんの本を読んでいます。
楽しくもあり、哀しくもあり、いろいろ考えさせられます。

   コロコロコロと蟋蟀の鳴いて暗い朝良寛の愛語読む   (居山聞涛)

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良寛坊物語函と表紙絵

良寛坊物語奥付
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ニラ(韮の花) ~一点夢中~
- 2022/08/25(Thu) -
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火を点ける前の線香花火のような蕾が開くと6弁の花が現れる。
そのまとまっての白い星形の花はニラ。
そこにミツバチ。
なるほどなるほど、蕾には目もくれず選んで蕊だけにとまり。
それらをいくつも渡ってきたらしく、すでに後ろ足には花団子。
ただいま一点夢中。
見ていて飽きない。

それはそうと、彼らはどこからやってきてどこへ帰るのだろう。
近くに巣でもあるのか。

そばには萎んだ朝顔。
そしてコスモスとハルシャギクと鬼灯の袋。

   「もういいかい」「まあだだよ」秋と夏が相談中蜜蜂のいる庭   (実野滸人)

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クロホオズキ(黒鬼灯) ~そっと、しかし着実に~
- 2022/08/24(Wed) -
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クロホオズキに花が咲き出しました。
色は爽やかな淡いブルーです。
離れて何カ所かに顔を出しています。
こぼれ種から毎年です。
いつもなら秋の中頃まで咲いてくれるはずです。

夜に虫の音が多く聞かれるようになりました。
そして起きた朝にもそれは続いています。
薄にも穂が出、萩にも藤袴にも色が。
季節はそっと、しかし着実に進んでいます。

   一人暗い朝に聞く虫の音さまざまを思い出させてしみじみ葉月  (上武旋転子)

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ミニホスタ(MiniHosta) ~「こんにちは」の声~
- 2022/08/23(Tue) -
1洋梨クリムソン

「こんにちは」
その大きな声は長年の付き合いですぐわかる。
果樹農家の小松さんだ。
「早生の赤い洋梨な。食べてみな」とレジ袋を差し出す。
袋には5つ入っていた。
「へえ~、珍しい。初めて見ます。」
「少しおいて追熟させてから食べてな」
「いつもすみません。頂戴します」
「じゃあな」とさっさと軽トラに。
一週間くらいしてから食べよう。

小松さんのメインの生産はリンゴ。
でも、それ以外にも様々な品種の梨も作っておられる様子。
去年は洋梨のラ・フランスとル・レクチエ、一昨年は中国梨の慈梨(ツーリー)を頂いた。
感謝感謝。

油蝉の声は消えた。
ミニホスタには新たな花。

   あちこちから夏じまいの声季節は進み梨も届く八月下旬  (居山聞涛)

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タカサゴユリ(高砂百合) ~困ったものだ~
- 2022/08/22(Mon) -
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今年もタカサゴユリが家のあちこちに立っている。

マリーゴールドの中だったり、ミョウガの中だったり。
杏の下に、椿の下に、山茶花の下に。
藤袴のそばに、楓のそばに、満天星躑躅のそばでと。
レッドロビンの生垣の下には並んで。
道のアスファルトからも。
土手にも。
去年ほとんど抜いたのだが。
なかなか根絶できていない。
いやむしろ増えているか。
ん~ん。
困ったものだ。

昨日、予定の仕事が片付いた。
今日、すべてを抜いて処分しよう。

   赤トンボ12345と感じ見れば手の甲は蚊に刺されてパチン  (上武旋転子)

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アジサイ(紫陽花) ~八月も下旬~
- 2022/08/21(Sun) -
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朝の日の昇りが遅くなり、夕の沈みが早くなって。
それぞれの暗い時は涼しさも感じられ。
そんな八月も下旬、梅雨の頃を盛りに咲いていた紫陽花に4房の新しい花。
色さわやかに。
でもなぜ咲きたくなったんだろう。
難しいことはよく分からないが、「ありがとう」。

   みんみん鳴いてオニヤンマとまる八月下旬紫陽花二度咲きの楽しき  (居山聞涛)

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カボチャ(南瓜) ~一回目は15個~
- 2022/08/20(Sat) -
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一回目のカボチャの収穫をした。
薄灰色と緑の皮の二種類で15個採れた。
まだ野球ボールほどのがいくつもある。
これらは9月に入ってからの収穫になりそうだ。

二学期が始まったとテレビで流れていた。
信州の夏休みは短い。

   ほお~二学期も始まりだと気がつけば虫の音リュリュリュリュリュと (上武旋転子)

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サルスベリ(百日紅・猿滑) ~上にも下にも花の色~
- 2022/08/19(Fri) -
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見上げるところに赤い百日紅。
紙風船のような丸い蕾が開いて中からチリチリの花びらが飛び出る。
それがいくつもの房となってたっぷり。
そして地にはすでに散った花びらが広がっている。

今朝は17℃と涼しい。

   咲き満ちて花簪散り敷いて花縮緬百日紅 (奈美あや)

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フロックス(Phlox) ~甘味より酸味のほうが勝る~
- 2022/08/18(Thu) -
シナノレッド

穂波さんがリンゴを持ってきてくださった。
収穫作業を手伝って、そこでいただいてきたのだと。
シナノレッドという早生の品種だそうだ。
目にするのは初めての気がする。
早速切る。
口の中では甘味より酸味のほうがやや勝る。
糖度の高いフジなどに親しんできた舌からすれば少し離れた味わいである。
それがこの果実の特徴なのだろう。
夏の食卓にリンゴとは季節感からすればそぐわないが、それはそれとしてその名前と味を覚えておこう。

赤いフロックスもまた咲いた。

   掛け軸を「月下白鷺」に十七日早生のリンゴで二人お茶静かに  (居山聞涛)

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キバナコスモス(矮性黄花秋桜) ~渡ります~
- 2022/08/17(Wed) -
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キバナコスモスにツマグロヒョウモンがとまりました。
少しの時間ずついくつかの花を渡ります。
それぞれの蜜を味わい楽しんでいるようにも見えます。
なんともしあわせそうです。
そして見ている私も同じ気分になりました。
のどかな光景です。

上を燕が二羽飛んでいました。
今年巣立った幼鳥たちでしょうか。
そろそろ南へ移動するのかもしれません。

   坦々として何事もなく八月も半ば過ぎ花に蝶燕二羽飛ぶ  (上武旋転子)

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ランタナ(Lantana) ~「1㍍ほどの黒っぽい……」~
- 2022/08/16(Tue) -
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「ねえ、1㍍ほどの黒っぽい蛇がいたんだけど、何かしら?」
「たぶんアオダイショウだね。少し前にはもう少し大きいのを無花果の下で見たよ」
「涼みに来たのかしら」
「そうかも。まあ、こっちが何もしなければ、おとなしいから大丈夫だよ」
庭にはほかにもジムグリやヤマカガシなども這っていたりする。
どちらかというと、彼らにはあまり来て欲しくないのだが……。

しばらく前から黄色いランタナが咲いている。
そしてお盆も送りの日、これでいよいよ季節は秋に向かう。
ラジオからの言葉や流れる曲も少しずつそうなっていくのだろう。

   Uターンラッシュのニュースを耳に庭掃けば桜の木からみんみんの声  (居山聞涛)

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イトバハルシャギク(糸葉波斯菊) ~祈り新たに~
- 2022/08/15(Mon) -
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この夏は二度咲きの花がいくつか見られる。
六月下旬に咲いていた糸葉波斯菊もその一つ。
何なんだろう。
あのころはまれに見る早い梅雨明け宣言があった。
その天候が影響しているのだろうか。

たくさんの黄色の中に紫の朝顔が一つ。
さりげなくあたりまえに。
そして虻も遊び。
そこは小さな平和の宇宙。

日常は坦々と来て今年も八月十五日。
ふと、浮かぶ金子みすゞの 「蜂と神さま」の詩。
 蜂はお花のなかに、
 お花はお庭のなかに、
 お庭は土塀(どべい)のなかに、
 土塀は町のなかに、
 町は日本のなかに、
 日本は世界のなかに、
 世界は神さまのなかに。
 さうして、さうして、神さまは、
 小ちやな蜂のなかに。

   祈り新たに万十と茶と日々草と画学生の絵  (上武旋転子)

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ニワフジ(庭藤) ~ピンクと白のツートン~
- 2022/08/14(Sun) -
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六月に咲いていた庭藤にまた花です。
ピンクと白の混ざったやさしい色です。
長く伸びた房は蕾と半々ほどです。
これからさらに咲き進むようです。
茂る緑葉と合わせて目に少しの涼やかさを与えてくれます。

下の川からアオサギが大きな羽音を立てて飛び立っていきました。
小魚でも捕食していたのでしょうか。

   庭先で迎え火焚けば目に煙すねに蚊隣の角に子どもの声  (上武旋転子)

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ホオズキ(鬼灯・酸漿) ~手提げ提灯~
- 2022/08/13(Sat) -
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鬼灯の袋が赤くなってきました。
手提げ提灯のようです。
まだ青いのもちらほらですが。
そして白い花が一輪だけ残っています。

上をムクドリが群れで飛んでいきました。
「ジャージャージャー」と声をうるさくしながら。
このところよく見られます。
近くに塒でもあるのでしょうか。

八月お盆です。
家人は禊萩と鬼灯を仏壇に飾っています。
私は床の間の掛け軸を替えました。

   赤い鬼灯緑の鬼灯白い花空には群れて椋鳥の盆迎え  (居山聞涛)

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ゲッカビジン(月下美人) ~夜の花三つ~
- 2022/08/12(Fri) -
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閉じていた月下美人の蕾の先が綻び始めた。
「きっと今夜に開く」。
そう思って鉢を家の中に入れたのは午後4時半頃。

8時を過ぎ、細い花びらは外に大きく反っていく。
さらに進んで中から妙な蕊が顔を出す。
同時に部屋中に芳香が広がる。
夏の夜の静かな刻が流れる。

そして時計は9時52分。
ほぼ満開。
一夜限りと力を尽くして。
もう十分。
寝よう。

   芳香広げて月下美人一夜限りと静かな刻流れて  (上武旋転子)

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カボチャ(南瓜) ~花と蜜蜂と大きな実と~
- 2022/08/11(Thu) -
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カボチャに花が咲いて。
次々に蜜蜂がやってきて。
後ろ足に花団子を作って。
受粉をしてくれて。
それで大きな実がなって。
それは木にぶらさがり、土の上で横たわり。
いくつもいくつも。

働いてくれてありがとう。
私はただ種を埋めただけで何もしてなく。

   急に激しい雨そして轟く雷鳴と家中の停電ランタン出してああ思い切り夏だ  (実野滸人)

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ブルーサルビア(Salvia farinacea) ~右手の甲と左腕の肘~
- 2022/08/10(Wed) -
ブルーサルビア041

刈払機で土手の草を刈っていた。
新しい刃を取り付けたので効率よく順調に進む。
そして山吹の周辺をやり始めたときのこと、一瞬右手の甲の親指と人差し指の間に強い痛みがした。
蜂に刺されたとすぐに分かった。
左手で患部をつまみ、毒を出すようにしながら外水栓の水で流した。
数分して痛みが治まり、手の動きも大丈夫だったので、また作業の続きをした。
するとなんということだ、今度は左腕の肘に。
同様にそこを絞り出しながら水を当てる。
少し休んで、その場所を見に行った。
山吹の枝の中に10㎝くらいの形の整った巣があった。
それにコアシナガバチがたくさんいた。
下の草ばかりを見ていたので巣にまったく気づかなかった。
彼らにしてみれば、平穏な棲まいを突然脅かされて憤ったのだろう。
とりあえずその周辺はやめてほかのところをやっておよそ終わった。

今まだ右手の甲と左腕の肘周辺が赤く腫れて熱を持っている。
でも痛みは取れ、体調には問題ない。
それにしてもこんな短時間に2度も刺されるなんて……。
まあ、これも生活する上での一つの学びの経験、気をつけよう。

上の庭ではブルーサルビアが咲いている。
よく見れば小さい花なのに毛がもじゃもじゃしている。

   盆前にとせっせと草を刈れば蜂に二度刺されて怒ることもできず (上武旋転子)  

ブルーサルビア042 - コピー

ブルーサルビア044

ブルーサルビア043
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シモツケ(繍線菊・下野) ~そして二度目は今~ 
- 2022/08/09(Tue) -
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繡線菊は年におよそ3回咲く。
それぞれの間にひと月ないしはふた月の休みを挟んで。

今年の場合、最初は六月、梅雨の頃だった。
終わってしばらくの葉姿を経て、そして二度目は今、一年でもっとも暑いこの時期に。
最後はいつもなら九月半ば過ぎの少し涼しい風を感じる頃となるはず。

「しもつけのひなびぬ花のさかりかな」との江戸の俳人の句を思い出した。
なるほど、どこか静かな山あいで、ほかの草木とともに咲いているのが似合いそうではある。

そこに植えてからもう20年以上にはなるだろうか。

   繡線菊に綴られし言葉思い浮かぶ八月は (奈美あや)

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ブルーベリー(blueberry) ~濃い色のを選んで~
- 2022/08/08(Mon) -
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甘い大実のブルーベリーは7月の中頃に収穫を終えました。
そして遅れて今度は小さい実のも熟してきました。
こちらのは糖度は少し落ちますが実の数は多くなります。
濃い色のを選んで小籠に摘みます。
デザートとしてのお楽しみには十分です。
あと10日程は採れるはずです。

時々同じように濃い色のを狙って鵯もやってきます。
好きなようにさせています。
もっとも私の姿を見るとさっと逃げていきますが。

   草を取る無心になって動く手は瞬時区別するもその名を知らず (居山聞涛)  

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コスモス(秋桜) ~“秋は立つ”と~
- 2022/08/07(Sun) -
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風と空をキャンバスにコスモスの白、ピンク、そして赤。
細い茎は揺れ、蜂がとまると下を向く。
開く花びらはどれもいっしょ、8枚。

ある教育者は次のように遺す。
   小さきは小さきままに
   折れたるは折れたるままに
   コスモスの花咲く

今日は立秋、暦はもう季節を先に進める。

   青い空の下自分色にありのままの姿でコスモス咲き秋は立つ   (上武旋転子)

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セミ・ウツセミ(蝉・空蝉・蝉の穴) ~光太郎の彫刻~
- 2022/08/06(Sat) -
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庭は朝から蝉の声で賑やか。

至る所に這い出した穴があり、近くにはその脱け殻も。
ほかにはどうかと辺りに目を凝らして歩く。

あるある、ここにもそこにも。
それは山吹の茎に。
茗荷の葉の裏に。
ルドベキアタカオの花に。
藤袴、野紺菊……。

そして染井吉野の太い幹からは大きな鳴き声。
いたいた、立派な油蝉が。
美を感じる。
光太郎の彫刻を思い出す。

   蝉の六年人の六年人の一週間蝉の一週間今日は八月六日  (居山聞涛) 

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ヒマワリ(向日葵) ~青い空によく似合う~
- 2022/08/05(Fri) -
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夏には向日葵。
その大きな黄色は青い空によく似合う。

それはどれも同じようにも見えるが、少しずつ違う。
筒状花が平たいもの、膨らんでいるもの。
あるいは舌状花がなく、筒状花だけの珍しいのも。

歌にも。
映画にも。
絵本にも。

誰にも好かれる花。
そして虫たちにも。

   八月葉月の青い空と向日葵と耳を蚊に刺された私 (上武旋転子)

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ルドベキア・タカオ(Rudbeckia triloba ‘Takao’) ~「さあさあ」と~
- 2022/08/04(Thu) -
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今を盛りとして勢いよく咲いているのはルドベキアタカオ。
数㎝の黄色の花が分枝した株いっぱいに。
その中央部には黒茶色の筒状花が球状に盛り上がる。
そのあふれる様はいかにも暑い夏といった光景。

さて8月が進み、知人からも作品研究会の様子が写真を添えてメールで届く。
「さあさあ」と自身をも促す。

      庭に夏色の花盛りて「暑いですね」「ええほんとに」「気をつけましょうね」「ええお互いに」 (居山聞涛)

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ホスタ・ハルシオン(Hosta 'Halcyon'・ギボウシ) ~涼やかさを~
- 2022/08/03(Wed) -
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ハルシオンは青みがかった葉のホスタ。
暑中にあってその大きな葉を広げ涼やかさを醸し出す。
今それにも花。
しっかり立つ花茎の先にまとまって。
ほかのに遅れていつも最後に。

ホスタはもともと葉を楽しむために植えたもの。
白や黄色の斑入り模様、大小の葉、葉色のバリエーションなどを。
でも花もそれぞれに特徴と味がある。
それにはよく蜂が潜り込んでいる。
そんな様を見るのも楽しい。

   花擬宝珠奥ごそごそ蜂のいる八月の緑陰  (上武旋転子)

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アメリカフヨウ(アメリカ芙蓉) ~「心境の変化」~
- 2022/08/02(Tue) -
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ここ10年ほど、私の顔は髭で縁取られていた。
今年の4月、ふとその髭を落とすことにした。
本来の顔に戻った。
そして8月に入り、4ヶ月の髭なし顔に終止符を打ってまた髭を伸ばすことにした。
さて今度は何年後に「心境の変化」が訪れるのか。
もとともと、生活スタイルの大きな変化に伴い髭を生やした時点で冒険ではあったが。

夏の陽射しを受けてアメリカ芙蓉も咲き出す。
やわらかな濃いピンクの大きな花。
今は蕾の方が多い。
これも朝に開き、夕にはだらりと萎む一日花。
しばらくそんな様が見られる。
横に伸び出て上に向いてカーブする蕊。
その先が丸い5つになった雌蕊もなかなかいい。

   響かない饒舌な言葉があり朴訥でも染み入る言葉がある八月は特に  (実野滸人)

アメリカ芙蓉043

アメリカ芙蓉044

アメリカ芙蓉045

アメリカ芙蓉041
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タイム(thyme) ~離れてはすぐに戻って~
- 2022/08/01(Mon) -
タイム4021

強い陽射しが降りそそぐ。
私は幅広の帽子を被る。

溢れ咲く淡紫のタイム。
その小花に蜆蝶。
どこかへ行ってすぐに戻って。
また離れてまたやってきて違う花に。
それを何度もくりかえす。
彼女もその香りが好きなんだろう。
その場に腰を屈めてしばらく眺めていた。

♪ふ~~ふふふふ~ふふふ~
♪ふふふ~ふ~ふ~~
昔の歌を歌いながら部屋に戻る。

   夏休みの孫二人連れてやってきた小諸の友私との会話も好好爺  (居山聞涛)

タイム4022

タイム4023

タイム4025

タイム4025-2
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