カサブランカ(Casa Blanca) ~色と香りと向き~
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- 2022/07/29(Fri) -
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![]() カサブランカは大きな百合。 真っ白で。(汚れなく) 香りが強くて。(胸の奥まで) いろんな向きで。(どちらからでもどうぞ) それで私はぐるりと鼻と目と心でそれを見た。 遙かな時を思い出しつつ。 20:19の電話「桃が届いたよ」と互いの消息を確かめる毎夏のこと (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() |
ヤブカンゾウ・ノカンゾウ(藪萱草・野萱草) ~その日だけ~
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- 2022/07/28(Thu) -
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![]() 桜の下で薮萱草が咲いている。 少し離れて野萱草も。 薮萱草は八重。 野萱草は一重。 どちらも朱色。 朝に開き、夕に萎れるその日だけの儚い一日花。 きょうは曇りの予報。 草を取ろう。 「只今を無二の時として生くるべし」と尼僧に説かれた夏の日の講堂「萱草(わすれぐさ)」見て思い出す (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() |
ムクゲ(木槿) ~花粉にまみれて~
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- 2022/07/24(Sun) -
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![]() 朝の庭。 白い木槿も咲いている。 底の紅とのコントラストが爽やか。 蕊にはたっぷりの花粉。 それを目指して花蜂がやってくる。 口で求めるというより、体で得るといった感じ。 全体粉にまみれて満足げに飛んでいく。 「腹減ったらまたいつでも来いよ~」 箒持てば山は笑い空はやさしく包む木槿に花蜂の居る朝 (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ムクゲ(木槿) ~蝶がいて蜂がいる~
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- 2022/07/23(Sat) -
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![]() 木槿はその日だけの一日花。 朝に開き、夕に萎み、そして落ちる。 “それがしもその日ぐらしぞ花木槿”とは一茶の句。 様々な問題を抱えていた自身の境遇を重ねて詠んだのだろうか。 その花に蝶が来る。 その花に蜂が入る。 子どもたちは夏休み。 私は散髪して爽やか気分。 美しく咲くも哀しき木槿花地の萎み花を掃く朝 (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
タイム(thyme) ~為事、志事~
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- 2022/07/20(Wed) -
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![]() 白いたくさんの小花が咲いている。 そこはハーブだけの場所。 それはタイム。 手や脚が触れればそれだけで芳香の広がり。 アリがいる。 ヒラタアブも引きよせられる。 私の為事、志事。 もう一踏ん張り。 草も取らなくちゃ。 遙かなる「海の日」山国にいれば瑠璃色の風が吹く草を取る (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ノウゼンカズラ(凌霄花) ~目に耳に夏の賑わい~
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- 2022/07/16(Sat) -
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![]() 蔓を絡めて高いところ。 たくさんの朱色の花の咲く。 今年も夏の賑わい凌霄花。 花は元を絞り先を広げ。 昔の蓄音機を思わせるラッパ型。 それは次々に咲き、それは次々に落ちる。 地にも広がるそれを掃く朝も楽し。 青い空にのうぜんの花賑わう箒持てば蝉のかまびすし (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ヤエガクアジサイ(八重額紫陽花) ~「髪をカットしてね」~
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- 2022/07/10(Sun) -
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![]() 蕾にはほんのりのピンク。 開いて少しずつ青みを増していく。 遙か彼方の空の色? 澄んだ珊瑚の海の色? そんな八重の額紫陽花。 「髪をカットしてね」と、明日から4泊の旅に出る家人が言う。 こうして何年。 海を見たのは何年前か額の花に一人旅を思い浮かべ少しの衝動 (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
アジサイ(紫陽花) ~予報は曇と雨~
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- 2022/07/07(Thu) -
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![]() 花びらの縁をギザギザにする紫陽花も咲く。 それはだんだんに色を移し。 どの時も趣深きさまで。 たとえばそれは人の心。 人の肉体。 人の一生。 きょうは七夕。 予報は曇と雨。 大人にも深い思いを込めた短冊が必要と思う今年の七夕 (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |