ホスタ(MiniHosta) ~七月尽~
- 2022/07/31(Sun) -
ミニホスタ041

楓の下にはミニホスタがある。
今、それに細い花茎が立ち並ぶ。
そしていくつもの小さな花たち。
花はラッパ状で薄紫。
中に濃い色の筋が走る。
下から咲いていき、上にたどり着く前に下は萎んで垂れる。

さて、もう七月尽。
この一月は今日まで早かった気がする。
なぜだろう。

   読み返す日記にはプラスの言葉が多く書かれて七月尽蜩の鳴く朝  (上武旋転子)

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キャットミント(Catmint) ~「夕顔とスイカをどうぞ」~
- 2022/07/30(Sat) -
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キャットミントも咲く。
花は藤色。
一つ一つはとても愛らしい姿。
その小花が房状に。
それは春から。
花期が長くて丈夫な花。

穂波さんがやってきた。
「夕顔とスイカをどうぞ」と、重そうに。
「ありがとう」
「じゃあね」
いつもの通り、あっさり。

   夏の過ごし方が上手くなったと思う此の頃時間のやり繰り水分補給梅干一つ  (居山聞涛)

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カサブランカ(Casa Blanca) ~色と香りと向き~
- 2022/07/29(Fri) -
カサブランカ041

カサブランカは大きな百合。

真っ白で。(汚れなく)
香りが強くて。(胸の奥まで)
いろんな向きで。(どちらからでもどうぞ)
それで私はぐるりと鼻と目と心でそれを見た。
遙かな時を思い出しつつ。

   20:19の電話「桃が届いたよ」と互いの消息を確かめる毎夏のこと (居山聞涛)

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ヤブカンゾウ・ノカンゾウ(藪萱草・野萱草) ~その日だけ~
- 2022/07/28(Thu) -
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桜の下で薮萱草が咲いている。
少し離れて野萱草も。
薮萱草は八重。
野萱草は一重。
どちらも朱色。
朝に開き、夕に萎れるその日だけの儚い一日花。

きょうは曇りの予報。
草を取ろう。

  「只今を無二の時として生くるべし」と尼僧に説かれた夏の日の講堂「萱草(わすれぐさ)」見て思い出す (上武旋転子)

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薮萱草042

野萱草041
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ミソハギ(禊萩) ~お盆の話がちらほら出る頃に~
- 2022/07/27(Wed) -
禊萩041

盛夏を我が時とする花も多い。
ミソハギもその一つで、お盆の話がちらほら出始める頃に。
真っ直ぐ伸びる茎に下から上に向かって穂状に咲く。
まだ半分程は蕾、満開はこれから。

花は1㎝ほどの小さな6弁花。
花びらには潰された紙を開いたような皺。
昔の紙風船がそんなだったか。
色は淡紫で中央に赤い筋が入る。
朝陽があたり、陰影を強くし輪郭を際立たせる。

昨日注射した左三角筋にまだ痛みが残っている。
感覚的には過去3回より一番強い。
早く終息し、5回目の必要がないことを願いたい。

   朝の空気のなんと気持ちいいこと陽にみそ萩も冴えて (居山聞涛)

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クロコスミア(Crocosmia・ 姫檜扇水仙) ~4回目~
- 2022/07/26(Tue) -
クロコスミア041

クロコスミアは濃橙色の花。
花桃や棗の下などで咲いている。

もともとはアヤメやハナショウブ、ヒガンバナなどのそばに植えてあった。
しかし繁殖力が強く、ほかの花に影響を与える心配があったので、10年近く前に多くを抜き捨て一部だけを端の方に移植した。
今のところはあまり広がらず、そこだけに収まっている。

さて、今日は4回目のコロナワクチン接種。
おそろしいほどに急拡大している現下の感染状況を見れば、早めに打てることはありがたい。

   桃を送った去年の日記を見たら同じ日のほぼ同じ時刻染みついている季節のリズム (上武旋転子)

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ヒマワリ(矮性向日葵)~“カナカナカナな……”~
- 2022/07/25(Mon) -
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矮性向日葵の高さはおよそ50㎝前後。
多花性で、こぶりの花をいくつもつける
この種類を植えたのは今年初めて。
すくっと伸びる大きくてたっぷりの向日葵は言うまでもない。
でもこうして見下ろす向日葵もまたかわいい。

このところ毎夕に蜩の声が聞こえる。
少しざびしげに。
“カナカナカナな……”
「どこかにいい国があるんだ」のフレーズ。

   「みずまきゆうだちせみのこえ」の歌が流れ来てふと思い出す肌焼けた麦稈帽子の少年の頃  (上武旋転子)

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ゴボウ(牛蒡の花) ~「これは?」~
- 2022/07/25(Mon) -
牛蒡の花041

朝、7時5分。
来訪した夫妻を案内して中庭や花畑を歩く。
赤紫の薊のような花がたくさんついている2㍍程の大きな株の前で奥様が足を止める。
そして「これはなんですか?」と尋ねられる。
私は逆に問いかける。
「料理にも使う野菜の花ですよ。何だと思いますか?」
「野菜?。私も使うんでしょうか」
「はい、普通の家庭でふだんに」
「初めて見ますが……」
「牛蒡の花です」
「えっ、牛蒡の花?」
「はい」
「……、知りませんでした」

部屋に入っていっしょに朝食。
奥様が持ってきてくださったバスケットにはパンとナムルと漬物、そしてコーヒーとそば茶とミカンジュース。
あれやこれと話も弾み、時刻は9時半を回る。
「また夏の終わりか、秋にお邪魔いたします」と。

こんな早い時間の来訪者は我が家では初めて。
でも楽しいひとときとなった。

   蝉の穴5つ見つけ喜び牛蒡の花に感嘆して歩く朝早くの訪問者ある夏  (居山聞涛)

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ムクゲ(木槿) ~花粉にまみれて~
- 2022/07/24(Sun) -
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朝の庭。
白い木槿も咲いている。
底の紅とのコントラストが爽やか。

蕊にはたっぷりの花粉。
それを目指して花蜂がやってくる。
口で求めるというより、体で得るといった感じ。
全体粉にまみれて満足げに飛んでいく。

「腹減ったらまたいつでも来いよ~」

   箒持てば山は笑い空はやさしく包む木槿に花蜂の居る朝 (上武旋転子)

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アオガキ(青柿) ~「朝、7時に伺いたいと……」~
- 2022/07/24(Sun) -
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知らない間に次郎柿も青いまま大きくなっている。
朱色の実、斑紅葉の彩り……、そんな秋の様を思い浮かべる。

見れば、空蝉が一つ。
高さにして2㍍程の葉の裏に。
この木の下に数年間棲息していて。
力を振り絞ってそこまで上って羽化したんだ。
この形は油蝉だろうか。
それはきっと日中どこかの木で鳴いているのだろう。

昨日の9時半頃のことだった。
知人から電話があった。

明日、朝7時に伺いたいと思いますがご都合はいかがですか?
女房が手作りパンを持って行くと言っています。
いっしょに朝食をしましょう。
お惣菜と飲み物を持って行くので心配しないでください。

こんなことは初めて。
でも嬉しいことだ。

   箒を払うその上にたわわな青柿とうつせみ一つ知己の電話ある (居山聞涛)

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ムクゲ(木槿) ~蝶がいて蜂がいる~
- 2022/07/23(Sat) -
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木槿はその日だけの一日花。
朝に開き、夕に萎み、そして落ちる。

“それがしもその日ぐらしぞ花木槿”とは一茶の句。
様々な問題を抱えていた自身の境遇を重ねて詠んだのだろうか。

その花に蝶が来る。
その花に蜂が入る。

子どもたちは夏休み。
私は散髪して爽やか気分。

   美しく咲くも哀しき木槿花地の萎み花を掃く朝  (上武旋転子)

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オタフクアジサイ(お多福紫陽花・渦紫陽花) ~おのずと笑みが~
- 2022/07/22(Fri) -
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お多福紫陽花も咲く。
花びらは小さなお皿のよう。
色は薄緑に始まり、淡い青、そして濃い色へと。
その愛らしい佇まいはいくつかある中でも好き。

一人そばに立てばついつい笑みがこぼれ。
手で引きよせてみたり。
ちょんちょんとつついてみたり。
話しかけてみたくなり。
「あのさあ……」

久しぶりに雀が庭に降りて歩いていた。

   あぢさゐに素直になれる自分がいる七月も下旬  (奈美あや)

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ヒマワリ(向日葵) ~それからおよそ3ヶ月~
- 2022/07/21(Thu) -
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向日葵も咲き出す。

4月19日と22日に4種類8袋の種を植えた。
それからおよそ3ヶ月。

いくつかの区画に分けてあって、奥の巨大向日葵にはまだ一つも無い。
南側の矮性で多花性のはもう盛りに近い。
一概に向日葵といっても、色、形、大きさ、そして咲く時期もだいぶ違う。
いろいろなのを長く楽しむ。

その下では草が元気。
少しずつ。
そう、すこしずつだ。

   『大愚良寛』の読後外には青い空と向日葵と草と空蝉のある  (上武旋転子)

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タイム(thyme) ~為事、志事~
- 2022/07/20(Wed) -
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白いたくさんの小花が咲いている。
そこはハーブだけの場所。
それはタイム。
手や脚が触れればそれだけで芳香の広がり。
アリがいる。
ヒラタアブも引きよせられる。

私の為事、志事。
もう一踏ん張り。

草も取らなくちゃ。

  遙かなる「海の日」山国にいれば瑠璃色の風が吹く草を取る (居山聞涛)

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ハルシャギ(波斯菊') ~「カヌレにハマリ……」~
- 2022/07/19(Tue) -
波斯菊041

 昨日はおじゃましました。
 お庭を案内していただき珍しい物が見学できてとても良かったです。
 ありがとうございました。
 ○○○○と久しぶりにゆっくりとお話しできて良い休日になりました。
 カネノナルキも嬉しかったです。
 大切に育てます。
 一昨年くらいからフランスの焼き菓子カヌレにハマリ練習中です。
 周りがカリカリなうちが食べ頃です。
 日を置くごとに柔らかくなります。
 奥様の手料理どれも美味しかったです。
 特にピリ辛キュウリは最高のお味でした。
                              □◇

これは先日の訪問者からのメール。
手作りのお菓子を持ってきた彼女。
小袋の包装もすべて拵えて。
私はカヌレを初めて食べた。(名前も初めて知った)
お世辞抜きで美味しかった。
家人は「お店のものみたい」と喜ぶ。

生活をコンパクトにと、身の回りのいろいろなコトやモノを片付けてきた。
人との関係も整理し、いわば断捨離してきた私だがまだこうして訪ねて来る人達がいる。
そこは受け入れていく。
“今度はご主人とお揃いでお出かけください”と返信した。

   朝4時25分蜩が鳴いた初めて鳴いた何かいいことがありそうだ  (上武旋転子)

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カヌレ
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スミダノハナビ(額紫陽花・墨田の花火) ~ドーン、ドーンと~
- 2022/07/18(Mon) -
墨田の花火041

土曜日の夜は雨だった。
その夕食時、突然ドーンドーンと大きな音が続いて鳴り響いた。
花火だ。
そういえば、新聞に挟まれて案内が入っていた。
「雨でも上げるんだね」
「中止にしないんだ」
「見えるのかしら」
そう言いながら、外を見ることなく食事を続けた。

当地は花火が盛んな地域。
規模の大小はあれ、夏はほぼ毎週のようにどこかどこかで夜空を彩る。

家の玄関脇にも墨田の花火。
飛び広がるように白い装飾花。
それに囲まれて中に小さな青い真花も咲いている。

   「この歳になればさ自由に生きましょうよ」とその人は言う額紫陽花は花火のように広がる  (上武旋転子)

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フロックス(Phlox)  ~テーブルに置く花~
- 2022/07/17(Sun) -
フロックス041

雨合間。
客の来る前にちょっと外に。
迎えるテーブルに置く花をと。

そこは玄関出て右側、井水のそばの小径。
宿根草だけを植えてあるところ、赤いフロックスが一株。
カスミソウに囲まれ、ひょろりと伸びたその上にまとまって。
一房を切って小さな一輪挿しに。

午後1時30分。
予定通りの到着。
手作りケーキを携えたYさんは初めての訪問。
Uさん、Nさんもお菓子の手土産。

親の顔でいろんな事を。
少女の顔でいろんな話を。

楽しく過ごして時は3時。
「また来ます」と。
外は強い雨になっていて。
三人が乗り込んだ車を傘を差して見送った。

   「歳を取るということは創造して生きてゆくということ」の187頁に付箋外は七月の雨  (上武旋転子)

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ノウゼンカズラ(凌霄花)  ~目に耳に夏の賑わい~
- 2022/07/16(Sat) -
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蔓を絡めて高いところ。
たくさんの朱色の花の咲く。
今年も夏の賑わい凌霄花。

花は元を絞り先を広げ。
昔の蓄音機を思わせるラッパ型。

それは次々に咲き、それは次々に落ちる。
地にも広がるそれを掃く朝も楽し。

   青い空にのうぜんの花賑わう箒持てば蝉のかまびすし  (居山聞涛)

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オレガノ(oregano) ~「秋にもどうぞ」~
- 2022/07/15(Fri) -
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昨日は旧友のK君がその友を連れて二人で訪ねてくる。
そういうことのはずだった。
ほぼ予定の時刻、チャイムが鳴った。
出て驚いた。
なんとそこにはそれぞれの奥様の顔も。
つまりは二組の夫妻四人。
正直、戸惑い驚いた。(.「聞いてなかったぞ~」、顔に出さないように平静を装ってはいたが)
家人は旅にいて留守だし。
F君の奥様とは初対面。

庭を案内する。
ハーブだけを植えてある一角に足を止める女性陣。
バジルの葉を摘んで香りを嗅いでいる。
目立って広がり咲くのはオレガノ。
ほかにはキャットミントやタイムやローズマリーなど。

家に入っていただく。
幸い冷蔵庫には冷えたお茶がある。
探ればチョコレートもあったのでお出しする。
あれこれの話で楽しく一時間、腰を上げる。
「また秋にもどうぞ」と私。
「じゃ、今度は栗と柿を収穫に来るよ」とK君。(今度は何人で来るかちゃんと言ってくれよ~)

そのあとほどなくして雨が降った。
いいタイミングだった。

   早々の梅雨明け宣言だったそのあとから雨がよく降る人生にもそんなことがよくある  (上武旋転子)

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スイートピー(Sweet pea) ~♪赤いじゃこうえんどう♪~
- 2022/07/14(Thu) -
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しばらく前からスイートピーが咲いている。
ほかの花に紛れるように赤、ピンク、青紫の色のが。

和名で麝香豌豆(じゃこうえんどう)というのだとか。
でも昔ヒットした歌が♪赤いじゃこうえんどう~♪じゃ様にならない。

さて、今日は友人二人が訪ねてくる日。
雨が降らなければよいが。

   甘い香りを得ようと赤いスイートピーに鼻を近づけた半ズボンの私は蚊に刺された  (居山聞涛)

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キキョウ(八重咲き矮性桔梗) ~今日の夕食は……~
- 2022/07/13(Wed) -
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八重の桔梗がある。
色はほぼ白に近い淡紫。
5弁の花びらが二段になっている。
それぞれには芯から伸びる薄色の筋。
雌しべは先を5つに割る。
小さなヒトデのようでかわいい。

義姉が胡瓜と茄子とジャガイモを届けてくれた。
家人はまだ旅にいる。
今日の夕食は野菜たっぷりのカレーにしよう。

   「落ちてきたら今度はもっと高く」と桔梗の蕾を見て口遊む  (上武旋転子)

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コオニユリ(小鬼百合) ~7色の音~
- 2022/07/12(Tue) -
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夏は百合の季節。
コオニユリは鮮やかなオレンジ色。

花びらは先が背に届きそうになるほどに反転する。
それには赤茶色の斑点が散りばめられる。

中から飛び出る1本の雌しべと6本の雄しべもくるりと反り。
風に合わせて響き合う小さな7色の音。
ちりちりりんりんりんちりちり~ん。

   コオニユリの茎をアリが上っているいい音が聞こえるか  (居山聞涛)

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ハギ(萩・江戸絞り) ~「蕎麦でもいっしょに食べよう」~
- 2022/07/11(Mon) -
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七月半ばの今に咲く萩がある。
それは木本の“江戸絞り”。

花は小粒。
5枚の花びらはそれぞれの特徴。
白い旗弁には細筆で線描したような薄紅の筋。
翼弁は全体が薄紅。
そして閉じた舟弁は白。

涼を感じさせるその色模様と形。
そこに黒い花虻もやってくる。

小諸の旧友から「蕎麦でもいっしょに食べよう」とメールが届く。
落ち合う場所は佐久平駅浅間口のホテルギャラリー。
たぶん車で2時間ほどで着く。
10時に出よう。

   浴衣柄のやさしい萩咲いて七月半ば30℃虻も涼み (上武旋転子)

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ヤエガクアジサイ(八重額紫陽花) ~「髪をカットしてね」~
- 2022/07/10(Sun) -
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蕾にはほんのりのピンク。
開いて少しずつ青みを増していく。

遙か彼方の空の色?
澄んだ珊瑚の海の色?
そんな八重の額紫陽花。

「髪をカットしてね」と、明日から4泊の旅に出る家人が言う。
こうして何年。

   海を見たのは何年前か額の花に一人旅を思い浮かべ少しの衝動 (上武旋転子)

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ホスタ(Hosta ) ~「清楚」~
- 2022/07/09(Sat) -
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楓の周りにはホスタを何種類か植えてある。
その一つに薄紫の花が咲いた。
ラッパ状のそれにはよく蜂が来る。
好みらしい。
ホスタの花言葉は「清楚」。
横の風知草とともに涼やかさを演出してくれる。

さて、そろそろ着替えて外作業の支度をしよう。
昨日残した草取りの続きを朝飯前に。

   夏至から幾日か日の出が遅くなったのを感じる此の頃今朝も朝飯前に草を取る (上武旋転子)

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ヘリオプシス・アサヒ(Heliopsis helianthoides Asahi)  ~シャワー~
- 2022/07/09(Sat) -
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5時20分、外に出る。
草取りを始める。
暑くならないうちにできるだけ。
誰だったかは忘れたが、この時期の伸びる草の様を「胸のすく思い」と言っていた。
たしかにそれはある意味感嘆するほどにたくましく、勢いがある。
ふ~、広い。
ひたすら目の前の草を見て手を動かす。
額からの汗が目に入る。
メガネを取って袖で拭う。

ボトルから水分を補給する。
汗が流れ出る。
そろそろ朝食の時間だ。
家に戻る。

着ているものが濡れてべたつく。
シャワーを浴びる。
ん?なにかおかしい。
なんとメガネを掛けたままシャワーをしていた。
あ~あ。

黄色いたくさんの花はヘリオプシス・アサヒ。
中の管状花が半球状に盛り上がる。
それが“旭”というわけか。

   「未来を思わず過去を思わず只今今日今時を」と尼僧に説かれた若い夏の日の講堂  (居山聞涛)

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ナツツバキ・シャラノキ(夏椿・沙羅の木) ~たった一輪~
- 2022/07/08(Fri) -
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昨朝、夏椿の花が咲いているのに気づいた。

五弁の白い花のその縁は縮れる。
芯には先が5裂した雌しべ。
それを囲むように伸びるたくさんの雄しべ。

幹に目をやれば樹皮が斑紋状に剥落している。
中からはつるつるとした灰白色の美しい肌が現れる。

それは儚い一日花。
朝に開き、夕にはぽとりとその形は地に。

たった一輪の清らか。
ほかに蕾は見られない。
今年はきっとこれだけなのだろう。
咲いてくれてありがとう。

   夏椿七月七日の朝静かに清らかにたった一輪 (居山聞涛)

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アジサイ(紫陽花) ~予報は曇と雨~
- 2022/07/07(Thu) -
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花びらの縁をギザギザにする紫陽花も咲く。
それはだんだんに色を移し。
どの時も趣深きさまで。

たとえばそれは人の心。
人の肉体。
人の一生。

きょうは七夕。
予報は曇と雨。

   大人にも深い思いを込めた短冊が必要と思う今年の七夕 (居山聞涛)

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ヘリオプシス(Heliopsis) ~”ズッキーニが収穫できました”~
- 2022/07/06(Wed) -
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「青い立派なズッキーニが収穫できました」と写真入りの喜びのメールが届く。

送信の主は6月のデッサン会でモデルをしてくださった女性。
その休憩時間の会話の中、「ズッキーニがほんの小さくしかならいんです」。
「花はたくさん咲くんですけど……」と。
初めて栽培にチャレンジしたとのことだった。
「黄色くなっていませんでしたか?」
「はい、10㎝ほどでそれを二人で食べました」
「受粉はされましたか?」
「受粉って?」
「雄花を雌花につけてやるんです」
「雄花と雌花があるんですか?」
指を使って、雄花と雌花のそれぞれの形の違いと特徴を教える。
彼女はその場ですぐにスマホで画像検索をし、「わあー、ほんとだ。知らなかったー」。
「できるだけ朝の内に受粉してやるといいですよ。必ず大きくなります。やってみてください」
「明日の朝早速やってみます。ありがとうございました」

その後の結果が、先ほどの報告メール。
そして「主人も喜んでいました。たくさんなったらお届けします」と結んであった。

並ぶ黄色い花はヘリオプシス。
蜂がやってきて蕊にとまる。
顔も体も花粉にまみれ。

   浮かぶ雲が人の横顔に見えた徐々に形は崩れたふと七月の思い出が降りてくる  (上武旋転子)

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キンシバイ(金糸梅) ~“悲しみをとめる”“きらめき”と“秘密”~
- 2022/07/05(Tue) -
金糸梅041

版画家である旧友から電話があった。
今開催中の展覧会で私の作品を見たのだと。
知らせてなかった。
私も花畑で行われているイベントを伝える。
近々彼の高校来の親友F君を誘って見に来ると。
F君の父君には共通の研究で大変お世話になった。
二人といろいろな話ができそうで楽しみだ。

中庭には金糸梅。
黄色い花の中にはたくさんの雄蕊。
なるほどそれを金の糸に喩えたのかと。

その花言葉を開く。
そこにあったのは“悲しみをとめる”“きらめき”“秘密”。
どんな由来があるのだろう。
“悲しみをとめる”のはそうそう簡単なことではない。
時薬に委ねることが有効なこともある。
“きらめき”は失いたくないが、心身の衰えた歳には抗えない。
でもそれを携える思いだけは持ち続けたい。
“秘密”は誰にも話さない、明かさないからその価値がある。
これはそっとそのまま胸中に包み込んで終いまで持っていくことはたぶんできる。

さて、今日することは……。
5時半、アルストロメリア。
ブルーベリーの収穫。
バジルを鉢に植え替え。
看板製作。
期日前投票。
エアコン掃除。

   金糸梅を見て思い出した「秘密」と囁けばその耳は口になっていくんだぞとの言葉 (上武旋転子)

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アジサイ(紫陽花) ~白から薄青に~
- 2022/07/04(Mon) -
薄青紫陽花041

知人二人の訪問があった。

9時半、電話が鳴って「今庭に着きました」。
外作業をし終えて部屋に戻り、ちょうど着替えていた時だった。
事前の連絡では10時頃ということだったので少し焦った。
着衣を整えて外に出ると白い車のそばに二人が立っている。
ともに制作勉強会の仲間で、運転してきたMさんは初めての訪問、案内してきてくれたHさんは数度目となる。
中に入る前にそのまま庭を周遊し花々を見る。
カシワバアジサイに「これはかわった紫陽花ですね」とMさん。
「ワーッ、人気のアナベル。ご近所でもこのごろよく見かける」とHさん。
そして「私の庭にもほしいと思っていたの」
「じゃ、花が咲き終わったら株分けして差し上げます」と私。
「ほら、かわいい紫陽花がありますよ」とオタフクアジサイを手で寄せて見せる。
赤く熟した木の実を目にしたHさん、「これは?」と。
「姫楮(コウゾ)の実です。甘いですので採って食べてみてください」
「桑に似ている」
さらに足を進め、花畑の中に置かれてある彫刻を。
一通り見て、写真に収めて部屋に入る。
花談義の中でMさんが石楠花好きだということを初めて知る。
家には40を越える種類を植えてあり、珍しい屋久島石楠花もあるとか。
「来年石楠花の咲く頃に、二人で来てください」とのお誘い。
それは楽しみ。
佐藤忠良の作品を仙台の美術館で見てきたことなども話してくださる。
気がつけば2時間、昼前。
楽しいひとときを終え、見送る。

色が白から薄青に変わる紫陽花も咲いている。

   読む文章の中に自らを問われ“言葉遣いは心遣い”と思う七月初め (上武旋転子)

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