ゲウム ゴールドボール(Geum chiloense goldball) ~宿根草~
- 2022/06/11(Sat) -
ゲウムゴールドボール152

6日に梅雨入り宣言があった後、雨は降らなかった。
そして昨日ようやくの夕立。
多量というわけではなかったが。
それでも花や木たちにとっては喜び。

咲く八重の黄色い花は宿根草のゲウムゴールドボール。
放っといてもちゃんと伸びて。
蕊や花びらが取れた終わりの姿は何かに似ている。
ウニ?
その隣ではセントーレアパープルハートが二輪咲いている。

   雨がほしいと思っていたら雨が降った外に出て山紫陽花を見た  (上武旋転子)

ゲウムゴールドボール154-160

ゲウムゴールドボール156

ゲウムゴールドボール781

セントーレアパープルハート1
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アスチルベ(Astilbe・泡盛草) ~小さな花が集まって~
- 2022/06/10(Fri) -
アスチルベ041

アスチルベは毎年の宿根草。
それも今咲く時。
小さな花が集まって。
穂状となって。
和名で泡盛草とあるのは小花が次々に咲く様を吹き出る泡に喩えたのだろうか。

近くでは梅の実が「そろそろ採って」といった表情をしている。

   小綬鶏の声の渡る梅日かな (奈美あや)

アスチルベ042

アスチルベ043

アスチルベ044

アスチルベ045
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イボタノキ(疣取木、水蝋樹) ~お伺いしたいのですが~
- 2022/06/10(Fri) -
イボタノキ041

古い知人からメールがあった。
「今月26日の日曜日に、○○さんと一緒にご自宅へお伺いしたいのですが、ご都合はいかがですか」と。
カレンダーを確認すると、予定は何も入っていない。
「大丈夫です。お待ちしてます。訪問時刻を連絡ください」と返信した。
メールをくれたNさんは看護師、もう一人のUさんは銀行に勤めている。
今から10年前にもその二人で訪ねてきてくれたことがある。
その時持ってきてくれたセロームは今でも私の部屋の中で元気に育っている。
何か特別に用があるということは書かれていなかった。
二人にも数年前に年賀状終いをしているのだが、ふと顔でも思い浮かんだのだろうか。
さて、どんな会話時間になるのか楽しみだ。

イボタノキの白い花が総状になって垂れ下がっている。
花は先を四裂する漏斗形。
ほんのりと香りも。

   内向きになりそうな六月という響きにただただ手足を動かす (上武旋転子)

イボタノキ042

イボタノキ043

イボタノキ044

イボタノキ045
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ヒペリカム(Hypericum) ~黄色い花と赤い実と蓑虫と梅雨~
- 2022/06/09(Thu) -
ヒペリカム041

ヒペリカムは黄色い花。
中からたくさんの長い蕊。
ああ、楽しい。
それは赤い実にかわり。
つやつや、ツヤツヤ。
ああ、きれい。
蓑虫が一つぶら下がっている。
上手な家づくり。
ああ、面白い。
梅雨入りしたというのに雨は降らず。
作業は捗り。
ああ、嬉しい。

   梅雨の合間李に四十雀来て賑やかに六月の庭 (居山聞涛)

ヒペリカム042

ヒペリカム043

ヒペリカム044-2

ヒペリカム045

ヒペリカム046蓑虫
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サルナシ(猿梨の花) ~「役場産業観光課から……」~
- 2022/06/09(Thu) -
サルナシの花041

役場産業観光課からお知らせいたします。
本日午前8時半頃、○○地区の県道付近でツキノワグマの目撃情報がありました。
危害を加える恐れがありますので十分気をつけてください。
また熊を見かけたら、役場産業観光課までご連絡ください。

出没したのは、町の温泉施設のある地域。
比較的近い場所だ。
果樹園が多いこの地では折にそんな広報がスピーカーから流れる。

サルナシの花も咲いている。
5弁のの白い花で、いくつかははすでに花びらを落として実の形になっている。
秋にはキウイフルーツを小さくしたような緑の甘い実になる。
そういえばそれは熊も好物だと聞いたことがあるが……。

   子どもの頃の野いちご摘んだ記憶六月の懐かしい風が吹いて  (上武旋転子)

サルナシの花042

サルナシの花043

サルナシの花044

サルナシの花045
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バラ(薔薇・モーツァルト) ~自問する六月~
- 2022/06/08(Wed) -
モーツァルト041

鮮やかなピンクの花が溢れるように咲いている。
モーツアルトは房咲き一重の薔薇。
華やかというより賑やかというのが合っている。
奔放な作曲家の作った軽快な音楽のように。

旧友から電話がある。
知人からメールが届く。
たんたんと六月が進む。

   房咲きの小さき薔薇放縦に我は我なりと言い聞かせて六月  (居山聞涛)

モーツアルト042

モーツァルト044

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ジューンベリー(Juneberry) ~ヒヨドリが来て~
- 2022/06/08(Wed) -
ジューンベリーの花041

4月中旬に白い花を咲かせたジューンベリー。
今それは小さな丸い赤い実に。
ぼつぼつと黒みを増したのも出てきて。
食べ頃が近くなったと。
でも見る度にそれが少なくなっている。
昨日、分かった。
ヒヨドリが来て食べていた。
そうだったのか。
しょうがないなあ。
そういえばサクランボもすべてが食べつくされて、一つも口に入らずじまいだった。
今年の収穫はあきらめて彼の好きなように。

それでもと黒みがかったのを一つ選んで口に入れ味を確かめた。

   鵯も嬉しそうな表情で啄む六月の名の木の実は甘酸っぱくて (上武旋転子)

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ジューンベリーの花042

ジューンベリー042

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バラ(薔薇・ノスタルジィ)  ~胸の奥深くにしまうもの~
- 2022/06/07(Tue) -
ノスタルジー041

ノスタルジィは覆輪の薔薇。
白味の花びらは縁を紅色に包まれる。
それは咲き進むにつれ全面染まっていく。
そんな色移りに少しの寂しさも。

ところでなぜノスタルジィの名が付いたのだろう。
異郷にて遠い故郷を懐かしむ……と。

   そうびよ自分一人の胸に納めたままにして語らないこともあるのだ (居山聞涛)

ノスタルジー042

ノスタルジィ044

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ワイルドストロベリー(Wild strawberry) ~色を選り分けて~
- 2022/06/07(Tue) -
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一面に広がるワイルドストロベリー。
ここ数日ほぼ毎日摘む。

置き去りにされたかのように白い花の一輪。
それも芯はすでに膨らみ。
花びらを落として色づくのを待つ。

実は小指の先ほど。
洗って蔕を取り笊に入れる。
そしてデザート。
つまんで口に放る。
甘い味と香り。

   野いちごに朝陽射す色を選り分けて潰さぬように三つ指で摘む (上武旋転子)

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バラ(薔薇・オールドローズ キング・ジョージ4世) ~品ある佇まい~
- 2022/06/06(Mon) -
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各地からバラ便り。
そんな季節。

我が家でもだんだんと。
オールドローズのキング・ジョージ4世も。
品のある深い赤。
これは香りが良く強い。

おりに仕事の手を休めてはそのそばに。

   紅茶を手に漫ろに歩く庭オールドローズの前にしばし佇み言葉を探す (上武旋転子)
 
キングジョージ四世042

キングジョージ四世043

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テンニンギク(天人菊・ガイラルディア) ~天人のような花と~
- 2022/06/06(Mon) -
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オオテンニンギクはほかの花々より少し頭を出して咲く。
色は濃いオレンジと黄色の覆輪。
個体によってその面積比はさまざま。
中央の蕊は向日葵に似た形に少し盛り上がる。
これはこのまま次々と秋まで長く。

   「ちょっとこ~い」と小綬鶏が鳴いたレーキをとめて「おまえがこっちに来いよ~」と返した (居山聞涛)

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サラサウツギ(更紗空木) ~薄く紅をまとい~
- 2022/06/05(Sun) -
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更紗空木も枝いっぱいに。
蕾は少しの赤みに包まれる。
それが解けると中からたくさんの白い花びら。
外側のは薄紅をまとい。
それは更紗の染め模様。

花びらが細かく分かれて風に散る。

   見上げる月のそばをISSが通り南アルプスへ消えていった人類のロマンと宇宙の平和6分 (上武旋転子)

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ラズベリー(raspberry・木苺) ~熟した~
- 2022/06/05(Sun) -
1ラズベリーの花040

それは春には白い花だった。
夏になって朱い実となった。
そして熟した。
それで摘んだ。
小籠の半分ほどになった。
子ども気分で楽しかった。
「ラズベリー摘んできたよ」と渡した。
家人は喜んだ。
デザートにした。
まだ何日かは摘めそうだ。

   ラズベリーを摘んだ小籠に摘んだ二人で食べた笑って食べた  (居山聞涛)

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バラ(薔薇・ピンクノックアウト) ~長い付き合いの甘い香り~
- 2022/06/04(Sat) -
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ピンクノックアウトはこうして毎年甘い香りを届けてくれる。
通る度に私は鼻を寄せる。
「ああ~」

ここ数年、株が弱ってきたのがわかる。
枝と枝に隙間ができ、花数も少なくなった。
植えてからもう20年以上にもなるのだろうから仕方ないことだとは思う。

思えば私も、瑞々しい苗木で来た時の君と同じようにその頃は元気だった。
互いに幹に苔が生えそうになってきているが、無理せずにできることの一所懸命でいこう。
何事も終わるときは必ずくるのだから、自然のありのままで。

さて、もう一度吸うか。
「うん、うん、いい」

   薔薇に言葉があるのなら私をどう思っているのか聞いてみたい六月四日 (居山聞涛)

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ヒナゲシ(雛罌粟・虞美人草・ポピー) ~遠い過去~
- 2022/06/04(Sat) -
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色とりどりのひなげし。
細い茎の上で。
薄い花びらが。
ひらひらと。
やさしく。
蕊は丸くきれいに揃って花火のよう。
そして一枚ずつ散り。
残る形も愛らしく。

   夢見る少女になります麦稈帽子を乗せてポピーの花の中で遠い過去  (奈美あや)

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サクラウツギ(桜空木) ~わかりやすい~
- 2022/06/03(Fri) -
桜空木041

花の形が桜に似て。
花の色も桜に似て。
それで桜空木。
わかりやすい。

五弁の花は白から紅への階調。
白い雌蕊を取り囲む10本の雄しべ
しっかりと閉じた蕾と中から黄色い蘂が覗く開きかけもまた……。

   六月の時にうつうつあればやさし潔し紅うつぎ (実野滸人)

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桜空木044

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キショウブ (黄菖蒲)~和の佇まい~
- 2022/06/03(Fri) -
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緑葉の中にすくっと和の佇まいの黄菖蒲。
でも違う。
これは繁殖力の強い外来種が野生化したもの。
いつの頃からか住み着いて。
それで抜いて減らしてそこだけに。
見れば美しいものでもほどほどがいい。

   風の歌雲の声聞いて静かに黄菖蒲六月のしみじみ (奈美あや)

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黄菖蒲044

黄菖蒲045

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バイカウツギ(梅花空木) ~「思い出作り」~
- 2022/06/02(Thu) -
梅花空木041

梅花空木は白い花。
お椀のような形で。
ほんのり香り。
見れば自ずと静められ。

花言葉には「思い出」とあって。
こんな私にもこの先まだ思い出作りができるのだろうか。

   入梅前にやることをやろうと働き働く腕腰の痛みも心地よいと褒めて (居山聞涛)

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シャクヤク(八重芍薬) ~桃紅さんの言葉~
- 2022/06/02(Thu) -
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八重の赤芍薬は二輪。
たっぷりの花びら。
重そうに少し傾いて。

上で明るく軽やかな声がする 
見上げると電線にホオジロがいた。
しばらくそこに居てくれた。

さて六月の仕事をしよう。

   「人生というのは究極に孤独なんですね」と美術家は語った「そうなのか。そうなんだろう」 (上武旋転子)

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赤八重芍薬043
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アンネのバラ(Souvenir d'Anne Frank) ~アンネ・フランクの形見「long for peace」~
- 2022/06/01(Wed) -
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今年も「アンネのバラ」が。
花は黄色からオレンジ、淡いピンクからさらに赤へと色を濃くしていく。
まるで多感な十五歳の少女のように。
日々表情豊かに。

恒久の平和を希求する象徴として知られるこのバラ。
そして今。
そして六月。

   薔薇が咲く夢見る少女の平和のバラが静かに (奈美あや)
   
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キバナヤマボウシ(黄花山法師) ~これで何度目だろう~
- 2022/06/01(Wed) -
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黄花山法師も少し前から。
うっすら黄色のひらひらの花(総苞片)。
花びらはやわらかにうねり。

写真に収めて部屋に入る。
レンズキャップがないのに気がつく。
急いで戻ってその周辺をくまなく探す。
ない。
歩いた箇所に範囲を広げる。
見つからない。
ほんの数分前のことなのに。
これで何度目だろう。
過去にはしばらくしてから見つけることができた。
たとえば三ヶ月程して草むらからとか、二週間後に机の片隅からとか。
一応、予備の古いキャップがあるので対応はできる。
いろいろにおいて鈍っている。
気をつけなければ。

   五月が言った「何にもものに出来なかったね」とそして笑って去った  (居山聞涛)

黄花山法師042

黄花山法師043

黄花山法師044

黄花山法師045

予備のレンズキャップ
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