ミヤマカイドウ(深山海棠) ~花は林檎に似て~
- 2022/04/30(Sat) -
深山海棠041

ミヤマカイドウが満開です。
花はリンゴにそっくりです。
蕾は紅色から薄紅へ、そして開いて白という過程も。

花もいっぱい。
緑もいっぱい。

4月は終わります。

    そこここに花と緑の彩りあふれて四月尽  (奈美あや)

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深山海棠043

深山海棠044

深山海棠045

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キエビネ(黄海老根) ~昨日見て分かりました~
- 2022/04/30(Sat) -
黄海老根041

このところ、毎日のように台所の外にヒヨドリの声がします。
そこにはヤツデがあります。
巣作りでもしているのかと思っていました。
昨日とまっている様子を見て分かりました。
ヤツデの実を食べに来ていたのです。
一つ一つを嘴で食いちぎるように乱暴な食べ方です。
最近その周辺で実が落ちているのをよく見かけるのはそのせいだったんです。

李の下に黄海老根が一本立っています。
通常のエビネより少し大きめの花です。

   木陰に緑の風運ばれて海老根一本立つ  (奈美あや)

黄海老根042

黄海老根043

黄海老根044

ヤツデの実041

ヤツデの実042
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ヤエヤマブキ(八重山吹) ~花に託す言葉~
- 2022/04/29(Fri) -
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八重山吹も満開。
一枝にいくつもの花を乗せて。
花はたくさんの花びらを重ね。

子どもの頃、母が太田道灌の話をしてくれた。
その時、若い娘が詠んだという“七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき”の歌を知った。
八重山吹を見るとその歌と母を思い出す。

   母が教えてくれた歌を詠みつつ八重の山吹眺む  (居山聞涛)

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クルメツツジ(久留米躑躅) ~定期検診~
- 2022/04/29(Fri) -
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歯科通院だった。
痛みがあるとか、悪いところがあるというわけではない。
若い頃から自主的にずっと続けている半年に一度の定期検診である。
歯周病の検査、歯垢や汚れの除去、そして全体の磨きをして終了。
先生からは「歯磨きもしっかりできていて、良い状態に保たれていますよ」と。
よかった。

久留米躑躅も咲く。
満天星躑躅と西洋石楠花に挟まれ、日当たりが悪くて少し気の毒。

   次々と色鮮やかに足止めさせる躑躅かな  (奈美あや)

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シロヤマブキ(白山吹) ~種が違う~
- 2022/04/28(Thu) -
白山吹041

白山吹はヤマブキの名を付けてはいるがヤマブキとは種が違うらしい。
ヤマブキの花は5弁だがこれは4弁花。
そして、私はまだ見たことはないが、山吹には白い花が咲く白花山吹もあるという。
ややこしい。
昨年の艶のある黒い実がまだ残っている。

藤が膨らむ。
鈴蘭も宝鐸草も甘野老も海老根も咲いた。
牡丹も開いていい香りを漂わせている。

   季(とき)くれば違わずに咲く花のあるその当たり前の幸せと平和の尊さと (上武旋転子)

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キリシマツツジ (霧島躑躅)  ~「土が付いたままだけど……」~
- 2022/04/28(Thu) -
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穂波さんが太い筍を三本持ってきてくださった。
朝にご主人の清人さんが掘ってきたという。
「まだ土が付いたままだけど」。
一緒にアク抜き用の米ぬかも添えて。
「そうそう、下呂はどうだったの?」
「雨も降って,天気には恵まれなかったけど、ゆっくり温泉に浸かって、美味しい料理をたくさん食べて……」
「うらやましい」
「大きい旅館だったけど、連休前で人も少なくて、のんびりと楽しめたわ。ほかにも配るところがあるから、じゃあ」
いつもいろいろといただくばかりである。

キリシマツツジが隅で咲いている。
最近私はツツジを漢字で躑躅と書けるようになった。

   誰にもある特別の日紆余曲折ありてまた私の4月28日思いと言葉に鍵をかける   (居山聞涛)

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筍
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キクザキヤマブキ(菊咲き山吹 ) ~風が撫でて~
- 2022/04/27(Wed) -
菊咲き山吹041

菊咲き山吹も咲く。
少し捩れた細い花びら。
風が撫でていく。
木はしなやかに上へ下へ。

近くでイカルが澄んだ声で鳴いている。
口笛のように、ピピューピュピ-ュピュイ…と。
しばらく続いた。

   さーっと通ればゆらゆらりと風に山吹の誘われて  (奈美あや)

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ワスレナグサ(勿忘草) ~悲しい愛の花~
- 2022/04/27(Wed) -
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いくつもの小さな青い花は勿忘草。
私の花畑で真っ先に。
かわいい。

英名ではforget me notと。
それにはドナウの川辺での悲しい愛の物語があるのだとか。

ところで私は、倍賞千恵子の歌った「忘れな草をあなたに」を今でも歌える。
♪別れても別れても心のおくに♫
♪いつまでもいつまでも憶えておいてほしいから♫

   小さな青い花摘めば胸の奥にあの日あの時あの人が  (奈美あや)

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リンゴ(林檎の花) ~見れば歌も流れ~
- 2022/04/26(Tue) -
林檎の花041

林檎も花咲く時。
今年はいつもよりいくぶん早い。

小さな蕾は濃い紅色。
そしてふくらみほどければ薄紅色に。
さらにすべて開いて白に近づく。

たとえばそれは夢見る少女の色と。
あるいは内に恋を秘める少女の心と。
頭には詩人の歌も自ずと流れ……。

この木もだいぶ弱って、冬に伐ろうかとも思ったが。
こうして今年も咲くのを見るとまたうれしくて。
あとどのくらい持つかは分からないが、ぎりぎりまで待ってみよう。

   歌の花うぶな色物語の花夢の色毎年眺めて飽きず花りんご  (上武旋転子)

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リキュウバイ(利休梅) ~自然や余白のもたらす美……~
- 2022/04/25(Mon) -
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若い頃から定期購読している雑誌がある。
その5月号は生誕500年の『利休』特集。
―「利休のこころ」を暮らしに活かす―の表題を掲げ。
「最小限の空間、一汁三菜の精神、自然や余白のもたらす美」の精神をわかりやすく解く。
分野ごとにそれぞれ専門の識者が語り、解説する。
・日常で使う道具に新たな価値を見出す
・身近な食材に感謝し季節を味わう
・日常に一期一会の空間を生み出す
・固定観念をとりはらい驚きをもたらす
・生涯、自らの美意識を貫く
歴史的な人物としての知識しかない私でもその奥深い利休の世界観、哲学、美意識に引き込まれる。
ほかにも「大成した茶道は究極のSDGs」や「違う景色を見せてくれる演出家」などの意味づけも頷ける。

今、庭では枝を撓めてびっしりと利休梅。
縁が波打つ優しい純白の花がまさに満開。
一枝剪って寂びた器にでも。
心穏やかに。

   空の青から風降りれば利休の白き花びら散って地に穏やかなる  (居山聞涛)

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利休特集1

利休特集2
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ハナミズキ(花水木) ~歌がこぼれてきそう~
- 2022/04/24(Sun) -
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清々しい青い空。
ちょっと風が強いがそれも春。
見上げれば花水木の花びら揺れて。
そこからやさしい歌がこぼれてきそう。

遠くに目をやれば里山はもこもこのパッチワーク。
さまざまな新緑のグラデーション。
燕も飛ぶ。

   花水木の上を三羽のツバメが翔る鮮やか見事と感嘆符  (居山聞涛)

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シャガ(著莪) ~「筍を……」~
- 2022/04/24(Sun) -
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チャイムが鳴った。
長靴を履いた倉畑さんの奥さんだった。
筍を掘ったのだと、二本くださった。
広い屋敷に竹林があり、この時期になると毎年こうやって持ってきてくださる。
去年はご主人だった。
私の近所にはそんな方達ばかり。
感謝である。

著莪も咲き出した。

   筍を「皮をむいて」「切って」「茹でて」と言われるままに素直なる夕支度の吾 (上武旋転子)

著莪042

著莪043

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筍
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ミツバツツジ(三葉躑躅) ~鯉幟がパタパタと音を立てて~
- 2022/04/23(Sat) -
三葉躑躅041

今年は躑躅も早い。
先駆けは色鮮やかなミツバツツジ。
雌蕊は伸びて花から飛び出し。
その先っぽは濃い紅色。
葉は上を向いて三枚ずつ。
やわらかな産毛に包まれて。

その向こうでは大きな鯉幟がパタパタと音を立てている。

   隣の家では鯉幟が立っている私はいまだその子の名前を知らない  (居山聞涛)

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三葉躑躅043

三葉躑躅044

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三葉躑躅046

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イカリソウ(錨草) ~私はひまわりをまきました~
- 2022/04/23(Sat) -
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木漏れ日が錨草にあたります。
名前が示すように船の錨のような花です。
咲いているのは一輪で、一つが咲きかけ、一つは蕾です。
美しい淡紫色です。
不思議な形です。

私は4種類8袋のひまわりをまきました。

   木漏れ日にひっそりの錨草は私だけのもの (奈美あや)

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向日葵の種

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ニワザクラ(庭桜) ~花が花を呼ぶ~
- 2022/04/22(Fri) -
庭桜041

マサキの前には庭桜。
花びらはたっぷりの八重。
蕾は少し赤みを帯びて。
開くにつれて純白に。

上に下に、右に左に。
華やかにひそやかに。
花が花を呼ぶ春の日。

   陽は増して花が花を呼ぶ春の日の爽快 (奈美あや)
  
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スノーフレーク(Snowflake) ~春うらら~
- 2022/04/22(Fri) -
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緑葉の株の中にたくさんの白い花はスノーフレーク。
伸びる花茎に並んで垂れて。
一つひとつの花は小さな鈴のような形で。
それぞれの花びらは、黄緑の点を一つずつ乗せて愛らしい。
スノーフレークを訳せば雪片?
鈴蘭水仙の和名もあるとか。
どこもかしこも春うらら。

   垂れて咲く小さな形の小さな色を屈み見るひとりの春うらら (居山聞涛)

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ウコンザクラ(鬱金桜) ~あまり目立たない~
- 2022/04/21(Thu) -
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彼岸桜と染井吉野は散り、葉桜となった。
そして今度は鬱金桜。

淡黄色の八重の花びらには黄緑の斑が入る。
それは時間と共に芯を赤くする。
その色故にあまり目立たない。
赤茶色の新葉と一緒だけになおさら。

人にはあまり気づかれないそんな一味違った桜だが見る人だけ見ればいい。

   四月の風に静かにひそやかに黄桜咲いており  (上武旋転子)

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ハナズオウ(花蘇枋) ~「あっ、いけない」~
- 2022/04/21(Thu) -
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夕食を食べ終わる頃になって、家人が「あっ、いけない」と発した。
「7時からの会所のお掃除を忘れていた~」
すでに終了時刻をとっくに過ぎている。
時すでに遅しである。
慌てて責任者に電話を入れ、頭を下げて謝っていた。
スマホとタブレットにはちゃんと予定を入れておいたという。
見れば壁掛けのカレンダーにもそれが書き入れてあるのだが。
私も気をつけなければ。

山茱萸の下には花蘇枋も咲く。
枝から花柄が直接伸び出て。
鮮やかな躑躅色の花が。

   びっしりの花蘇枋を見れば千手観音の並び浮かぶ (居山聞涛)

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ヤマブキ(山吹) ~「人」を思い浮かべたり~
- 2022/04/20(Wed) -
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山吹も盛ん。
花を乗せて枝がたわむ。
華やかさとゆかしさ。
山吹には「面影草」の名もあるのだとか。
たとえば古人は、それを山路に見つけると、ふと「人」を思い浮かべたりしたのかも。

   山吹は触れて揺れて密やかにさまざまな思いのごと  (実野滸人)

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ハナズオウ(白花蘇芳) ~ブンブンと~
- 2022/04/20(Wed) -
花蘇枋白041

クマンバチが一匹飛んできた。
ブンブンと羽音を立てて飛び回っている。
いろいろな花が咲き、さぞかし彼もうれしいのだろう。

白い花蘇枋も枝にぎっしり。

今日も天気は良さそうだ。
花の種蒔きの続きをしよう。

   「明日から下呂へ二泊してくるの」と夫婦(めおと)来てタラノメ届けてくれる  (居山聞涛)

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花蘇枋白043

花蘇枋白044

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花蘇枋白047
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キバナカタクリ(黄花片栗) ~鈴振るように~
- 2022/04/19(Tue) -
黄花片栗041

黄花片栗の株三つ。
合わせて5輪の花見頃。
花びらくるくるりと反り返り。
春風ふけばゆらゆらりんりん鈴振るように。
裏から見て、近づき覗いていずれもよし。

辺り一面には桜の花びら。
散る花あれば咲く花ある。

   花見ておれば従姉の訃報届く幾年も話せずままに  (実野滸人)

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黄花片栗044

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グミ(茱萸) ~さて、今夏の実りはどうだろう~
- 2022/04/19(Tue) -
茱萸041

茱萸の木にも花満ちる。
色は生成りの筒状花。
枝に垂れてぶらぶらり。
活力みなぎり心地よく。
パレードがやってきた気分にもなって。
さて、今夏の実りはどうだろう。
さて、口に入る実はいくつ。

   フフフフフ枝に垂れてぶらぶらと茱萸の花  (奈美あや)

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ジューンベリー(June Berry) ~六月には~
- 2022/04/18(Mon) -
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延び延びになっていたもう一つの部屋の絨毯を片付けた。
これで目に映る生活の中からも冬が消えた。
なにもかもがすっかり春仕様。
心の中の草も取ってその中にもわずかばかりの小さな花を咲かせよう……。
 
ジューンベリーに白い五弁の花が咲く。
それは六月には赤い実に。

   心も春に着替えて明るく軽くついでに体もサッササと掃除して (上武旋転子)

ジューンベリー042

ジューンベリー043

ジューンベリー044
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ボケ(木瓜) ~いつもより早く~
- 2022/04/18(Mon) -
木瓜041

いつもより早く目が覚めた。
時計を見たら2時半だった。
どうしようか……。
しばらく横たわっていたが、やはり起きることにした。
書架のある部屋に下りてお茶を淹れる。
新聞が来る3時40分(頃)にはまだ時間がある。
メールを確かめる。
ネットでニュースを見る。
二杯目のお茶。

写真の整理をする。
木瓜を載せて記事を書く。

   四月花の色花の香りが思い出を蘇らせ感じさせ歌わせるこの歳の私にも (居山聞涛)

木瓜042

木瓜043

木瓜044

木瓜045
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ハナモモ(源平花桃) ~いろいろなバリエーション~
- 2022/04/17(Sun) -
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一つの木に色の賑わい。
それはいろいろなバリエーションの花びらで咲く源平花桃。
白がありピンクがあり赤もある。
そしてそれらが混ざったりもして。
その斑の模様もさまざまに。
愉快だ。

   コシアブラを一袋手に提げ知人の訪ね来て花談義も楽し四月  (上武旋転子)

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ヒトリシズカ(一人静) ~それは誰が名付けた~
- 2022/04/17(Sun) -
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白い糸の花は一人静。
距離を置いて庭の至る所に顔を出す。
それには吉野御前、眉掃草とのゆかしい名もあるとか。
静かな花をひとりで静かに見る。
   
   胸の奥に秘めて語らずこともありてまゆはき草を屈み見る (居山聞涛)

一人静042

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一人静046
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ジンチョウゲ(白花沈丁花) ~「ああ、いい香り」~
- 2022/04/17(Sun) -
白花沈丁花041

その横を通るたび、「ああ、いい香り」。
春陽を受けて芳香を放つ白い沈丁花。

向こうをスーッと抜ける一つの黒い影。
戻ってこなかったので確かめられなかったが、あれは燕?
四月も半ば過ぎ、そろそろ来る頃ではある。

   沈の香丁の香広がりて我一人花香浴ぐるぐるり  (上武旋転子)

白花沈丁花042

白花沈丁花043

白花沈丁花856

白花沈丁花870-2
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ナシ(梨の花) ~白い花簪~
- 2022/04/16(Sat) -
梨の花041

梨の花もなかなか美しい。
純白な五弁。
愛らしい赤い蕊、黄色い蕊。
一房採れば花簪にでもなりそう。

幸水、豊水、二十世紀と三本の木があるが、もう花付けはしないことにした。
受粉は時々遊びにやってくる蜂の気分に任せる。
それで実が生ればいいことだし、生らなければ生らないでそれもかまわない。

また近くで杜鵑が鳴いた。

   晴天の下白き梨の花簪麗しき人に挿したる姿思い浮かべれば杜鵑鳴き  (上武旋転子)

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梨の花043

梨の花044

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梨の花047
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ジンチョウゲ(沈丁花) ~春の香り~
- 2022/04/16(Sat) -
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沈丁花は枝の先に咲く。
肉厚の花がひとまとまりになって。
それは母が喜んだいい香りがする。
一枝剪って写真の前に置く。

   沈丁花咲くや我が身にいろいろな言葉を思い出させて香り  (居山聞涛)

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沈丁花044

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ピンクユキヤナギ(桃色雪柳) ~季候も良く~
- 2022/04/16(Sat) -
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桃色雪柳も咲きます。
名にあるように蕾の時はやや濃いピンクで、開き進むと薄くなります。
繁殖する力が強く、飛んだ種から離れたところにいくつも出てきます。
増えないように小さい内に抜き取るようにしています。
たっぷりとまとまった様や動物の尾のように動く枝の様は見ていて楽しくなりますが。
季候も良く四月中旬、こうしていろいろな花が次々です。

   見下ろし見上げ屈んで手に取り色とりどりに花競う四月の庭  (上武旋転子)

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ユキヤナギ(雪柳) ~白は雪、しなる枝は柳~
- 2022/04/15(Fri) -
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雪柳にも花。
白い小花が溢れ、細枝を撓らせる。
それはまさに柳に雪のごと。

そういえばジョウビタキの声が聞こえなくなった。
これだけ暖かくなったのだから。

   いつしか馴染みの鳥の声も消えやわらかな春の風雪柳はふわりと揺れ  (居山聞涛)

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