ツタ(蔦) ~今年最後の勤務日だと~
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- 2021/12/25(Sat) -
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![]() 家の西側には蔦が広がる。 桜や李を抜けた陽が当たる。 その中には南天が立つ。 いろいろな向きにいろいろな表情の葉、葉、葉。 そこだけを見ていると、一瞬冬を忘れてしまう。 きょうは資料を届けに行く日。 彼女は今年最後の勤務日だという。 雪にならなければいいが。 思ひ出は心に痛し良きことも悪しきことなど昔なつかしく (松) ![]() ![]() ![]() |
マサキ(柾の実) ~小さな朱色~
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- 2021/12/21(Tue) -
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![]() 柾の葉は冬でも青々としている。 その中にいくつもの小さな赤い実。 それは裂けて中から種が顔を出す。 つやつやとした珊瑚のような朱色の。 ツッツッツッ。 近くでジョウビタキの声がする。 遠くには真っ白な塩見岳。 もろもろを包みて温き陽の光危ふき冬の心を放つ (百) ![]() ![]() ![]() ![]() |
シュウメイギク(冬の秋明菊) ~移ろう様~
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- 2021/12/12(Sun) -
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![]() 秋明菊にも冬。 彼の姿は白い綿に。 中には小さなごま粒の種。 その移ろいの様もまたの趣。 形あるものの哀れとはかなさと。 いくつかの傷もある身の來(こ)し方(かた)を心に秘めて生き繼(つ)ぎて來(き)し (松) ![]() ![]() ![]() ![]() |
サザンカ(白山茶花) ~あ~あ~
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- 2021/12/05(Sun) -
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![]() 昼食後のことです。 いただいた私家版の歌集を読んでいました。 すると眠気がさしてきました。 少し寝ることにしました。 覚めて枕元の時計を見てびっくりしました。 2時間ほど経っていたのです。 あ~あ。 古い本や雑誌を処分することにしました。 白い山茶花が咲いています。 忘却とはいと難しきことなるを此頃切に知りしせつなさ (松) ![]() ![]() ![]() ![]() |
凍る ~氷点下の朝~
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- 2021/12/04(Sat) -
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![]() 氷点下の朝。 水飴のような霜柱。 オレガノの葉は白く。 睡蓮鉢の表面には氷。 その時ならではの形が生まれ。 その時ならではの姿に変わり。 大方の葉は落ちた。 掃くのも短くてすむようになった。 部屋に戻るとスライサーと人参が1本出ていた。 「せんぎりしてね」という。 「一日一生涯」とふ言葉沁むわが変哲もなき明け暮れを (百) ![]() ![]() ![]() ![]() |
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